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歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

嵐の夜には誰かの名前を呼んではいけない・・・・

2016-08-23 | 映画

なぜか台風が好きだ。

もちろん人命が失われたり家屋が流されたり

悲惨を招くことは分かっている。

でも、心がときめくのだ。

 

それは、破壊への願望ともいえるのかもしれない。

不幸は自分の身に降りかからぬ限り絶頂を招く。

蜜の味。

 

自然に逆らうなどもっての外なんだ。

でも、抗うのだろう。

何度でも何度でも・・壊されたって・・・また、同じものを作り上げる。

 

同じ場所で生まれ、同じ進路をたどって来る。

なのに、防ぎようがない。

過ぎ去ったあとに死人の数、その多さだけを競う。

哀しみは何処かえ置き去りにされたまま、

また来年も8月を迎える。

 

そして、また、誰かが呟く。

「もう、秋だ。」

秋の狡賢さや狡猾さを知らない

狭量な大人たちは今夜も酒盛りを始める。

 

「どんな嵐も去っていくのだ。」

そんなことを言い放っている。