歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

夏が終わろうとして足掻いている…かのようだ。

2019-08-31 | 映画
見上げても青空はなくて、ただどんよりと雨雲が広がっている。
風はなく腕に湿った空気が絡みついて身体を重くさせている。
僕はいつもより30分ほど早く起きて仕事場へ向かう。電車の中には僕と同じようにスマホ片手に忙しげで昨日の出来事を確認して安心し切った顔が溢れてる。
何事もなかったことに安心する日々は退屈さ宝庫。そう、宝物の山。ハラハラドキドキは身体に悪いとばかり緩んだ心が正義なのだ。無知であることが普通になってしまったんだ。そして、正義をかざし、普通じゃない意見を吐く者を責め立てる。狭い部屋に集団で過ごす時間が多くなればなるほどに正義は威力を増す。支配したい者と支配されたい者は似た者同士で仲良くやればいいんだ。
でも、僕のことは放っておいて欲しい。
頼むから…





疲れたら旅に出る。そんなことを昔、書いたような・・・・

2019-08-12 | 旅行

真夏の軍楽隊。

そんな暑さだ。

おまけに、相方の体調は悪い方向へと限りなく近づいていて、

最悪のケースが真近い。

だから、と言う訳ではないが、車を北に向けた。

行先は、5年前に行ったことのある宿。

真夏にも関わらず、食堂には暖炉があって夕食時には薪をくべる。

あの時もそうだった。明々と暖炉で燃え盛る炎は行動するには歳を摂り過ぎていて

周りの人間の邪魔をするだけだ。

“大切なことは・・・やれるけれど、敢えてやらないこと”そんな言葉が宙に舞っていた。

もはや、誰かに勝とうなどと思わないが、負けるのは悔しい。

男らしさとか女らしさとか、この「らしさ」に惑わされてはならない。

現実は老いている。ただただそんな惨めな姿を認めたくないだけなのだ。

諦めではなく、認めるのだ。

自分の弱さに立ち向かうのではなく、弱い自分も自分自身なのだ・・・

そんな簡単な理屈を、身体に浸み込ませる。

苦しいだとか、悲しいだとか、寂しいだとか、

感情は豊富であった方がよいのだ。ただ、その感情の入れ物を大きくするだけなのだ。

誰もかれもが幸せになれる訳ではないが、

眠りに落ちる前に、

「眠りは、なんて心地がよいのだろう・・・」と。

そう、思えばいいだけなんだ。