歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

暁までは時間がある。睡魔はやって来ない。

2020-01-22 | その他
ひと仕事終えて剥製師が内蔵を見事に取り除き一息付いているような気分だった。電車の窓からは暗闇しか見えないけれど気分を落ち着けるには程よい暗さだった。何事も起こらない日々よりは面倒でも刺激的な毎日がいいなんて言う奴らは木下サーカスのピエロのように下品な笑いで人生を誤魔化している。猫は見ず知らず家の窓で僕を見下ろすだけで微笑まない。でも、今夜の僕は6時間の手術を終えた外科医の気分。患者の容態など構うものか。生き続ける奴は生き続ける。手術などしないのだ。とにかく満足した顔をした僕を誰かが嘲笑っても怒りは沸き上がらない。
不思議な気分。
人に嫌われることばかり気にしていたって何も終わらないし始まりもしないのだ。

昔誰かが言った。
あんたがどれだけがんばってやったことだって、アンタの悪口は言うのよ。
そんな奴のことばっかり聞いていてはダメよ。まるっきり逆じゃない。それは…ね。

渋谷の駅の銅像になった犬になりたいの?

キツイ一言だった。たけど、やっぱり犬だけにはなりたくないのだ。
そう思い詰めて、生きてきた。

なんだかホントの友達には会えなかったとしてもいいではないか。
いい加減な奴らと口をあわさて生きているより、探し求めて彷徨う方がいいにきまっているのだから。たとえ巡り会うことのない人生だったとしてもだ。

さて、明日目覚めがやってきたとしたらどんな映画を観ようか。


先月で会社を辞めた。

2020-01-07 | 日記
なんでもそうだけれど、引き際が肝心。
7年働いた。重篤疾患に悩まされて、人間関係に煩わされ、幸せ感など微塵もありはしなかった。
毎日、行く場所があると言うことは幸せなことなんだよ。そんな戯言に騙されるフリをしていた。それが心地よかった。確かにそうなんだ。なにかれなしに周りに気を使って日々過ごすのは優越感に浸れるからね。他人を利用して至福の時を過ごそうなんて、なんともはや傲慢で優しさの押売員のようだ。そんな事にやっと気がついた。
歳を重ねる度に自分の思い描く人間になり損ねて行く。
ほとほとアイソが尽きて辞めた。

さて、何をするかな?
何をすれば僕は喜ぶのかな?

雨が降り止むまで考えよう。