歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

長い道のりだったけれど

2013-11-23 | 映画
ほんとに長い間、恋をしていたんだって思う。
でも、終わりはあっけなく・・・・ほんとにバカみたいに・・・
あっけなくやって来た。

たった一言で、夢から覚めてしまうものなんだ。
ホントはこんな気持ちで、僕の心の中から君が消えてしまうなんて思ってもみなかった。

しかし、ホントに「さよなら」なんだね。
ゴメンなさい。なんて言葉は出てきそうもないし。
ひどい奴だったんだなんて、心はつぶやかないし。

ああ、ホントに「愛」の反語は「無視」だったんだ。

病院で死ぬということ・・・

2013-11-07 | 日記
先日、愚妻が交通事故にあった。
と、言っても道路を渡ろうとして猛スピードで走ってきた自転車にぶつけられた。
夕方だったんでよく見えなかったんだろう。

しかも、外出中の僕には連絡が入らなかった。
携帯電話を持たずに買い物に出た家人が故のことだった。
帰宅したのは夜の10時。キッチンテーブルの上には炊飯器。
炊き上がったままの姿に多少の違和感はあったけれど・・・まさか。だった。
待てど暮らせど戻らぬ家人。
元来のんびり屋の僕だから、物事を最悪の状況で考えない。
11時を過ぎた頃、流石に、あちこち家人の知り合い(ご近所)に電話をしようか?

思いは通じるのだろうか・・・電話のベルが鳴り始めた。

「●●病院の△△と申しますが・・・三好様ですか?
奥様が入院されております。ご本人と変わります。お話ください。」

「あの~自転車がぶつかってきた!」

「で、どう?大丈夫なの?」

「頬骨が陥没してるって言ってる」

「すぐに行く」

真夜中の綱島街道を車で走り抜けた。

あれから3週間。瞬く間に過ぎた。
頬骨を繋ぐ3箇所の骨が砕けたための修復手術。
無事、成功したけれどあと処置が厄介だった。

毎日病院へ通いつめる中でいろんなことを感じた。
まずは、口が開かないから食事ができない。
点滴と流動食。
人の体は瞬く間に衰弱するという事。
体が弱ると、心も弱る。心身ともに衰弱し、そして被害妄想が始まる。

頼りになるのは医者と看護師。

その一挙手一投足に患者の心と体は前後左右に揺れる。

しかしながらこの病院の医療スタッフは優秀と言うべきなんだろう。
見事なぐらいに優しく迅速だった。

まあ、そんなことは当たり前なんだろう・・・

一番、なによりも感じたのは、人は簡単に「死ぬ」ということ。
あの時、そう、事故の時に周りに人がいなかったら、救急車の運ちゃんが
頑なにこの病院に運ぶことを主張しなかったら、執刀医があの生意気な若者でなかったら、
条件が少しでも狂えば・・・・結果は違うことになっていた。

人はいずれ死ぬ。
そんなことあまりにも感じなくなってしまった。

毎日、バカみたいに明るく笑いながら暮らしてはいるけれど、
そんな気持ちがいつも底辺にないと、明るくは生きていけないんだ。

なんてことを、また大袈裟に思いふけってしまった。