歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

好んで独りっきりになることもないけれど・・・・

2016-01-18 | 日記

正月早々に八戸へ行った。

仕事。

なんて言っても大した仕事ではない。

協賛するイベントの立ち合い。

暮れの26日から愚妻と一緒に過ごす時間が多かった。

だから、なんて言うつもりはないけれど、良いタイミングで独りになれる口実ができた。

独りの時間を自分と向き合う時間。

そんな、大それたことを言うつもりはない。

自分自身の発見の旅・・・などとJR東海のコマーシャルに易々と乗っかるつもりなどない。

自己など発見できた試などないからだ。

 

ただ、誰にも気を遣わずに過ごせる時間は尊いのだ。

でないと窒息死してしまうからだ。

社会との関わりは必要なんだと思う。

他人がいて自分がいる。それで安心できるのだから。

良い意味でも悪い意味でも・・・・

 

 

そんなことはどうでもよくて、空気を換えないと気分が変えられない。

単調な日々は安息をもたらす代わりに、煮詰まりすぎる危険も孕んだりする。

東京駅から東北新幹線に乗り込む。

ダウンジャケットを羽織るには暑すぎた。

マフラーもしていたけれどどうにもこうにも、汗が流れ始めた。

汗は嫌いだ。

正月4日だったから空席が目立った。

仙台すぎると僕しかその車両にはいなかったぐらいだ。

実に快適だった。

盛岡まで約2時間半。

ここから先は未開の地だった。

雨が降り始めて、八戸に到着。

そこから二駅行かなければならなかった。

 

しかし、

「青い森鉄道」なんて電車があるとはついぞ知らなかった。

時刻表には1時間に1本のペースしか走っていない。

八戸が終点なのだ。そして、青森まで行くJRの在来線はない。

第3セクターの経営のようだ。

40分の時間を駅の周りを徘徊。時間を潰した。

 

それなりの街のように聞いていたが何もない。

見事に何もない。新幹線の停車場だけのために作った駅なんだろう。

 

そして目的地へ行く列車がやってきた。

雨はいつの間にか雪に変わっていた。

午後の4時少し過ぎたばかり。でももう、闇に包まれようとしている。

空気が澄んでいるのか音の響きが良い。

ホームに入ってくる列車の警笛が耳をつんざく。

どことはなしに、遠くへ来たんだ・・・なんて思った。

 

凍えた空気は身体を引き締めてくれる。

そして、何よりも人を恋しくさせる。

何も満たされてはいないのに、

満たされてしまっているかのように誤解をする。

 

そんなに自分を、

雪降る空を見上げて

情けないなぁ~

と、思った。