ヤミノツカミDIARY

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それでも私を見捨てますか?

2008年10月01日 | ゲーム
 昨日は熱中しすぎて更新忘れてました……(^^;
 それは何か、ってーと。『シークレットゲーム-KILLER QIEEN-』です。
 ようやくクリアしましたので、感想を。

 久しぶりにのめりこめるシナリオに出会った……!
 とっても面白かったです! 寝る間も惜しんでページを読み進めました。
 さすがの健速氏。AVG形式のノベルゲームで三人称は珍しく、なんだか違和感あ
るなー、……と最初は思っていたのですが、最後の最後でこの理由が明かされると
は。正直「ああ、だからか」と感心しました。いや、別に叙述トリックとかじゃな
いんですが。"結果的に三人称になった"というか。
 ちょっと話題が逸れましたね。本題本題。
 広大なコンクリートの廃墟の中に13人もの人間が捕らわれ、時間が来ると己の命
を奪う首輪が13人の首に巻きついている。首輪を外すためには条件を満たさなけれ
ばならない。しかしその条件は殺戮のゲーム。人を殺し、殺人者から逃れ、信頼で
きる人間と行動を共にし、しかし、その人間は貴方を裏切るかもしれない――。

 ……もう舞台設定だけで、当方の心臓を素晴らしい角度でエグり込んでくれる内
容に仕上がっているのでした。
 蓋を開けてみても、期待はまったく裏切られなかった。よく出来た舞台はそれだ
けで芸術です。疑心暗鬼や恐怖、そして恐怖ゆえの狂気と殺戮。歪み整った舞台だ
からこそのドラマ性は、見ているだけでハラハラドキドキさせてくれました。
 特に主人公・御剣総一の"人を守る理由"が、章を経るたびに深く、重くなってい
くのが良いですね。決して格好良い主人公じゃない。それどころか最終章では、完
全に最低の人間として描かれます。だからこそ、そこから立ち上がる過程は感動も
の。最終的には、なんだかヒロイックな話だったのかもしれません。

 ええと、そんな感じで、とにかくグイグイ引き込まれるほどの面白さでした。
 一言で言うと「変則王道」かもね。
 贔屓目にレビューってきましたが、不満点はいくつか。このゲーム、選択肢がな
いのに最後のエンディングが分岐するんですが、このシステムが反則過ぎない?
 特に、一度○○をすると、セーブデータを全部消してはじめからやり直さないと
Extraがコンプできないってのも、ねえ。私はこのシステムのおかげで、セーブデ
ータを消して一からやり直しました。このシステム、必要なかったのでは……。
 あと、超個人的な感想を言うと、もっと積極的に殺戮を行うシナリオがあっても
よかったかな(何)。いや、どちらかというと「殺されるかもしれない恐怖」のウ
エイトが小さかった気がして……。エピローグはハッピーエンドじゃなきゃ嫌だけ
どね。
 あとは、長沢と漆山の扱いに全米が泣いた。
 最後まであんな扱いとは……。いい味出してるとは思うんですけどねえ。で
 も人気キャラ投票には断然麗佳。頭が良くて金髪ツリ目のツインテールお姉さん
ヤンツンデレとか、どんだけ新ジャンルなんだ貴様。