ヤミノツカミDIARY

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白い襟が黒ずんでいく

2007年01月16日 | 時事

宮海「通常国会へ提出予定だったホワイトカラー・エグゼプション制度が、見送られ
   ることになったそうです。ん? エグゼプション? エグゼプテンション……?」
アノゥ「言えてないじゃーん。ホワイトカラー・エグゼプテーションだよ。あれ? エグゼ
   プンション? えぐぜぷ……えぐぜ、ぷてーしょん……?」

ニュー「……ホワイトカラー・エグゼンプション(WhiteCollar Exemption)ですよ」
宮海「めんどくさいからロックマンエグゼでいいや」
アノゥ「意味どころか次元が違うな」
ニュー「このように、未だ名称すら満足に覚えられていない制度ですから、見送られ
   るのは当然だったと思います。日本ではちょっと馴染まない気がしますしね」

アノゥ「そもそも、このえぐぜぷて……えぐぜぷん……ションってなんなの?」
ニュー「詳しくは説明が面倒なので、各自で調べてください。簡単に言うと、ある一定
   以上の収入を得ている会社員には残業代を払いませんよ、という制度です」
アノゥ「それって、マイナス面しかない気がするんだけど……」
宮海「ニューの言葉は直感的すぎだな。趣旨としては、労働時間に対して賃金を払う
   のではなく、成果に対して賃金を払う、という考え方だ。もっと切り詰めて言うと、
   無駄な労働時間は切り詰めろ、という意味になる」
ニュー「趣旨はまぁ、賛同できなくもない分がありますが、現実的には絵に描いた餅
   ですよね」
宮海「現在の案のまま国会で可決したら、日本の労働基準法は崩壊するぞ。ちょっ
   と理解しがたい。安倍ちゃんには冷静な判断をお願いしたいところです」
アノゥ「なんで? 高い給料貰ってる人が残業代ナシになったって、底辺のリーマンに
   は何の問題もないんじゃ……って、あ!?」
ニュー「あれ、幼女のくせに気付きました?」
アノゥ「幼女言うな。そうか……もしアノゥがしゃちょさんだったら、低額賃金のリーマ
   ンを軒並みクビにして、その分の仕事を高額賃金者のリーマンに押し付けて、
   なおかつそいつの残業代をカットしてやれば会社はウハウハだな」
宮海「そう、解雇しやすくなる。なおかつ、後者が過労死しても『残業はするなと注意
   したのに』という理由を付けられて、責任追及できなくなるかもしれない。『定時
   内に仕事を終わらせれば良いだろ』という、実態を知らない輩の言い分だね」
ニュー「確かに、成果と労働時間が完全に比例するとは言えません。ですが、労働
   時間がなければ成果が上がらないのも事実です。無駄のない筋肉質の社会を
   作りたいのなら、労働賃金よりも労働条件の改善策を考えて欲しいものです」


宮海「……いや、私自身は『成果に対して賃金を払う』という考え方には賛成だよ?
   ただ、政府が推し進めたってそう簡単にいくもんか、と」
ニュー「実際にホワイトカラー・エグゼンプションを採用している会社もあり、歯車が
   合えば、人材育成にも期待が出来るようです。ですが、『給与年俸制』で正しい
   年俸査定ができる人間が社内にいるか、と訊かれると、今の日本では……」
アノゥ「時代に即していないってコトか。ってゆーか、いつから経団連は政府のご意見
   番になったんだ?」
ニュー「日本一の政治献金団体ですからねぇ……」
宮海「そ、そういうあまり含みを持たせるような言い方は、止めておいたほうがいい
   かな、かな?(っдT)」