国道18号線を軽井沢に向かって 小諸・御代田方面から追分に上がって行くと
長年 廃墟みたいだった大きなドライブインがリノベーション中で
最近になって工事用のカバーが外れ 真っ白な建物が姿を現している
すぐ脇にある 盛業当時はおしゃれなレストランだったと伝え聞く
モニュメントの様な三角形の建物は
これからリノベーションされるのか、新しい建物の隣でとりあえず資材置き場のようになっていて
これから どう変わるのか、楽しみだ
気がつけば コンクリート基地を挟んだ軽井沢側には 「 賃貸邸宅 」とかって言うんだそうな
完成してみなければ どんな感じなのか ボクなんかには想像も出来ない建物が立ち並ぶ一角が
徐々に姿を現しつつある
確かこのあたりに 長く地元のガス屋さんの店舗兼事務所があった気がするのも
きれいに姿が無くなり なんだか道路向かい側にあった大きな家具店の店舗兼倉庫らしき建物も
取り壊しが始まっているみたいだ
前にここで 旧軽井沢や軽井沢駅にほど近い 軽井沢が限られた人々の別荘地になった頃から
別荘地だったあたりで リノベーションやマンション化が始まっていて
びっくりしたお話をしたけれど
そこでもここでも 工事用の覆い幕が外されるたびに 思いがけない景観が現れそうだ
旧軽井沢に初期からあって 様々な歴史的エピソードや、伝記の一説、
物語の場面として描かれたような 由緒ある別荘も様々な 「 現代的事情 」で
第三者の手に渡ったり 姿を消したりするケースが少なくない現実も起きて来て
今年も ノーベル賞受賞作家 川端康成さんの別荘が あっという間に姿を消したお話もしたね
別荘の歴史やその姿を守り伝えようとする篤志家の働きなどで
持ち主の理解や協力を得られた 歴史ある建物だけが
かろうじて往時の姿をとどめる状況になりつつあるらしいけれど この別荘もそのひとつ
軽井沢のブループラークのリストにも名を連ねている著名人の別荘だ
どうにか この姿をとどめる方向になるそうだ
お向かいあたりには かの堀辰雄さんが住んだ別荘もあったけれど 早くから姿を消している
軽井沢町としても 既にいくつかの歴史的建造物を文化財として保有しているけれど
今後の活用と保存に 長期的なビジョンを描き切れないでいるようで
全てを保存、維持することは難しい局面にあるらしい
通常の暮らしが無い建物だけに 悩ましいね