皇室のお代替わりの報道が 1日中続いていた昨日
仲良しで ひとり暮らしのお爺さんを訪ねた
小雨がそぼ降る日だったので いつもは家の外も中もまめに 動き回るお爺さんも
何も出来ずに テレビを見ていた
ボクが通りかかるのを見つけて 縁側のガラス戸を開け サンルームに入れてくれた
昼下がりのテレビからは 退位される天皇陛下( 上皇 )の想い出を特集した番組が流れていて
天皇陛下(上皇) の学習院中学校時代のご学友が 思い出を語っている所で
5人の少年が写る思い出の画像には
4人の白ワイシャツ黒ズボンの中学生の真ん中に 背広ネクタイ姿の天皇陛下(上皇)が映り
当時、家庭教師を務めた ヴァイニング夫人にご挨拶した時の画像だと 紹介があった
フッと見ていたお爺さんが立ち上がって 奥へ入って行った
しばらくして戻って来たお爺さんの手には 1冊の白い表紙の古い本が・・
「 日本での四ケ年 皇太子と私 」 エリザベス・グレイ・ヴァイニンク夫人 著 高橋たね 訳
昭和26年出版 文藝春秋新社 となっていて 序文には ヴァイニング夫人を送る 小泉信三氏
巻頭見開きには この写真が掲載されている
( ヴァイニング夫人(Elizabeth Janet Gray Vining) 戦後間もない頃(1946~1950)
当時皇太子で少年時代の明仁親王(現 上皇)の家庭教師をした女性
初対面の時の 上皇のコメント 「 キャンディをありがとう 」 のエピソードのアメリカ人女性
当時、軽井沢の三笠通り東側にあった某氏別荘に招かれて滞在
上皇も訪れて避暑や周辺地域の探訪体験を楽しまれたエピソードがそれぞれの地で語り継がれている )
70年近くを経て中のページはセピア色に変色が始まっていて
手に取って見たいけれど パラパラめくるのさえはばかられる
日頃口数の少ない お爺さんだけれど 特別な思い出があって 出版数も少ないこの本を手に入れ
70年近く 大切に蔵書していたらしい
とりあえず昨日は スゴイ宝物を見せてくれたお爺さんに何度もお礼を言って 森に帰って来た
手をきれいに洗って お天気のいい日に来れば読ませてやろうと言ってもらったんだ
楽しみ~~~~