ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

ウダウダしているようでも、

2019-11-16 23:12:17 | 受けて立つ

快晴。19-9℃

今年の日中の暖かい事よ、驚かされる。

 

昨夜、寝る前に。

 

今日。

強制給餌の後は、甘えに来た。ご機嫌である。

自力では食べられないが、他力で少し体重が増えた感じ、また、脱水が上手く水和されている、お腹が丸いのは便秘かもしれない。

 

強制給餌に使う高カロリーの餌の残りを食べたがる、きーじが重くなって困っている。

逆に、クロの老いと、痩せも目立つ。

あっという間に白髪が増えた、爪の老化も目立つことよ。

 

 

今日はレッスン日だった、

今年中に教本を一冊終したい、残るは、発表会用の大曲三曲。

時間だ、出発!!

凛としていた老夫婦の、お家に咲いているイソギク。

そのご夫婦は、数年前に相次いでこの世を去った、主無き家に、今年も咲いている。

時間は何と速く過ぎ去るのだろう、

いまだ、奥様が脚立で角掛の松を剪定したり、書道教室に向かう姿が目に浮かぶ。

街は暖かい、冬物の上着は汗ばむ、途中、歩くのも大変そうな、老夫婦の二人連れとすれ違う、

奥様は、着ぶくれた旦那様のダウンジャケットをかいがいしく脱がしている風景。そう、イソギクの御宅のご夫婦が生きていらっしゃったら、お二人ともこんな年齢だなと思う。

 

早めに教室に到着して、前の女の子の演奏を防音室のガラス越しに聞いていた。

まだ分数楽器のその少女は、ビバルディの「四季」の「春」の最初をやっている。最初の数小節を何度も何度も繰り返す、先生がお手本を見せる、また真似して何度も、何度も繰り返す。

すれ違った老夫婦も、私も、汗ばみながらも冬物を着ているが、

少女は薄い木綿のフレアースカート、裾のふちがスカラップで切り取られ、そのスカラップの5㎝位上に、一列の花と果物の刺繍がぐるりと一周、上も白と水色のボーダーの薄い長袖の綿のTシャツ、その夏の名残の服装に若さを感じた。

だけど、通り過ぎた若さへの羨望だけでなく「私もこれを、いずれ弾くのだ!」と、ごく自然に思った、

だって時は戻らない、流れているのだから、ひたすら前に進むしかないのだから。

その後も、ピアノ、バイオリンの講師の先生の練習の音をうっとりと聴いて、私の番が来た。

様々な基礎連をしてから、それを手直しされ、教本に入る。そして、おまけかもしれないが、発表会用の一曲を一回で合格した。

「そう、そう、」先生の掛け声が飛ぶ、たまに違うと音を直され、そこからやり直しで入る。「うううぅ、音が出ない」と言いながらも弾き続ける、格好をつけているわけではないが、狙った音を出すため、リズムを取るため、とてつもない大げさなアドリブ付きwww下手なのにぃぃwwwで弾く。

「短期間で、良くここまでこれたものです、」と、先生が社交辞令かもしれないが仰った。あと残る発表会用の大曲2曲、「やれるかな」と、途中まで弾いて時間が来た。途中まで合格。あと1・5曲で今年の目標は終了するのだ、ああ感無量!!

 

嬉しくて、回り道をする。

防風林は切り倒され、割れたガラスは修繕されていた。

佐藤忠良の作品「夏」の娘は一向に老けないでとどまっている、

この像より若い時が、この私にもあって、よくこの前で、同僚の前で、同じポーズで三つ編みを持ち上げて笑わせていたものだ。

時は残酷だと思う、「時よ止まれ」とも思う、(「いや、戻れ」とすら思う、タイムマシーンのように)、

けれども、時間が止まったら、今の成長はなかった。

 

遠くに富士山が見える。

 

 

引き潮だった。 足をぬかるみにとられた。

 

波打ち際を散歩する人は、皆、思い思いに富士山を撮影していた。

その後、座って、ただこの時間を味わって過ごしている。この夕暮れの、人が神隠しにあいそうな、太古を感じる微妙な時間を。

来て良かった、スッと胸のつかえが消えた。今日で私の一週間が終わる区切りだ。

 

帰宅して、

お腹をすかせて、すり寄る猫に、

さぁ、もうひと踏ん張り!

猫は、やはり確実に排泄で具合が悪くなる、上からもお腹が空いても摂取出来ず、下の排泄も命がけ、もう最後の日々を過ごしているが、なるべく良い時間と看取りにしたいとは思っている。

今現在、同じ段階の猫を持ち、私より多くを世話して来た友人がこう話している。「どんなに悲しんだって私もいつか同じように死ぬし。」と。

だからこそ、生きている間、後悔なきように看取ってあげる側になる。

 

 

皆様は素敵な休日をお過ごしください♡

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4 コメント

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Unknown (tonnko)
2019-11-17 14:15:30
言葉がありません。凄いですね。頭が下がります。
わたしも祖母と両親の介護は経験しておりますし、ワンチャンを看てっていますが、1匹ずつでした。

これだけの猫ちゃんのお世話は大変です。心底尊敬してます。
現在、わたし自身がお世話になる領域に入っていますので、なるべく迷惑をかける時間を短くしたい、それだけを願いながら日々過ごしています。

1週間前、高校時代のクラス会がありました。今年も数人の友人から「この年になってあなたと話が出来るとは・・・」と言われました。
わたし自身、そう思いながら日々を過ごしています。

猫ちゃんたちも、きっとあなたの気持ちを感謝しながら喜んでいると思います。
バイオリンも楽しんでください。何時か聞かせて頂きたいです。
返信する
tonnko様は十分実り豊かな人生です♡ (みゃー大工)
2019-11-17 20:55:39
tonnko様。

tonnko様は立派にお子さんを育てあげられ、その上、ピアノとか、雑誌作りとか、本当に多才です。
また、古くからのご友人も多い、振り返っても、恥ずかしくない生き方をされている。
旦那様が68歳で亡くなられたのは悲しい事ですが、その後も立派に生きていらっしゃる。
私なんか、何もとりえがないのです。
敢えて言えば、一円にもならぬ事ばかりしている。
動物はその例です。
悔いが無い様にやるだけです。

あと倍は生きられない、そういう年齢に差し掛かってくると、まだ見ぬ未来より、
過去の思い出の比重が大きくなると言いますか、そればかりになります。
それも自然体で良いのですが、
でも過去に生きているわけではない。今に生きている!

だからこそ、音楽の勉強は前進出来るので良かったです。
出来れば現代の音楽の方が、今の事情が解って良いのだと思いますが、
やはりクラッシックが好きです。
今日、新しい教本に、ハイドンの一部が2カ所、ベートーベンが一か所出てきた時に、ああこのメロディーだと、、、
長年の探し物が見つかったような、胸にグッとこみあげるものがありました。

しなかった日々が悔やまれますが、
時は戻らない、進むしかない、
やがて、どんどん子供に帰って、出来なくなる時が来ますが、進めるうちは進む、
昨日は、「この子のレベルまでは、頑張れば行けるな」という根拠のない確信がありました。

この年齢でも、子供以上のスピードで、努力で獲得していける、やはり好きだからこそです。
急がないとtonnko様に、今はとてもお聞かせ出来るレベルではありません、精進いたしますっっwww

温かいコメントありがとうございました。m(_ _"m)
返信する
ありがとうございます。 (tonnko)
2019-11-17 23:57:13
流石にこの頃は、残された年数を気にするようになりました。そんな年になったと言う事です。

いつも高い評価を頂き、恐縮です。目下、思いっきり生きている、此れは確かです。
悔いが有るとしたら、もう着ない大島紬や小紋、ウールの着物等々、再生したいものが山積みされていることです。

体力と気力が続く限り、再生に励みますが、難しいです。
ただ、長女がミシンに慣れようと思ってくれたことがうれしいです。長女の婿殿は緑内障を患っていて、視野が狭くなりつつあります。

多分、定年後は仕事に就けないと思うので、看病しながらミシンで縫物したり、刺繍をして袋などを作ったりするよう、アドバイスをしていました。

優しい婿殿ですから、目が不自由になった時生活費のために娘が外に出て仕事をしても、何も言わないでしょうけど、自分が健康だったら・・・、ときっと常に悩むと思います。そんな人です。

それで、刺繍をしたり縫物をしたりしながら、夫婦一緒に家に居ることを進めていました。特に目が不自由になりますと、もっと心細くなるはずです。
なるべく、一緒にいられるように生活設計をする方が良いのでは?とアドバイスしていました。

心理学で大学院に行き、カウンセラーになると言い、放送大学で勉強していましたが、自分が思っていた物とは違う、と言い、止めました。
わたしも心理学での仕事は薦めたくないので、良かったと思いました。

二人の息子が大学生になりましたから、あと一息です。二人とも一年浪人したおかげで、視野が広くなったようで、安心してみて居られます。下の娘の子供は、大学を出て就職していますから、楽になっています。

お目にかかりたいですね。お元気で頑張ってください。
返信する
お孫さんんまでご立派です! (みゃー大工)
2019-11-18 00:26:49
tonnko様。

お嬢さんお二人はご立派ですし、お孫さんは優秀です。
お嬢さんは賢明な方です、
同じく賢明な配偶者様ときっと仲良く、手を取り合って生きていかれると思っています。
琴線に触れるところがある、気が合う人が一番です。
優しい方で良かったです。
プライスレスでも、、楽しい事はあります。
お嬢様がピアノが弾けるのも、目が悪い方には慰めになるのではないのでしょうか?
暮らしだって、お母様の背中を見て育っているので、
きっとやりくり上手なお嬢様達に違いありません。

裁縫は、やはり私も母を亡くすと、
生きていた時に習っておいた方が良かったと思います。
母の方が洋裁の達人でも、
「これから先の世は覚えることない、買った方が安い世の中になる、」という人でした。
それでも、
リメイク、リユースは楽しいですし、気になるところを直せるという事は気が晴れます。
どうか、ミシンを楽しまれます様に。

着物のリメイクは大変ですよね、母も最後は取り組んでいました。
でも、出来上がった時はひとしおの喜びがあると思います。
お嬢様はまだお若い、どんどん腕が上がると思いますし、
tonnko様も、それを見届けなくてはいけません。
再生したいものを減らす、
もう、お二人で全部ワンピースなりにしていただく迄、頑張っていただかないと。

応援していますよ!
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