ラヴェンダーの咲く庭で

「みゃーきんぐ・ぷあ」から変更。保護猫と綴る日々の備忘録、独り言にすぎない半径5mの記録です!基本、読み専です。

この世から存在が消えてしまう日。

2015-09-27 19:06:37 | 日常
曇り、時々小雨。

さて本当にお葬式最後の予定、告別式である。
受付を昨日の失態でも頼まれていたが、親族の群れで最後の行事をしているうちに、そちらをしない事になった。
私は「今日も倒れて悪目立ちしたら、もう一生向こうの親戚に合わせる顔が無いわ!(それも上等だが、今日の主役は義兄)」と気合をを入れる。

子供の頃から今に至るまでのメモリーの写真が大きく写しだされ、
これでもかと泣かせる哀しい行事があれこれと、最後に昨夜の様にながーい読経が続き、
隣の旦那は、見ては、聞いては、ダラダラ涙を流し、私がハンカチで拭いてあげる始末、、、
今日は義兄がここから出発する最後の挨拶を旦那がしたのだが、
無事に挨拶を噛まないで済んだ時には、授業参観の母親の気持ちか…。
そのあと義兄と遺族を先頭に、車の列が続く。
(とはいっても、お義母さんだけは火葬場は悲しすぎてついていけない、葬儀場のホールにお友達と残り、)
山深いくねくねと九十九折になった細い道をかなり登ったところに目的の火葬場は有り、とても寂しい場所だ。
そして、やはり我が家の故ペット達の様に、お別れをし、炉に火が入った途端に、空の空気が揺らぎだし、
私は控室にはいかなかった、揺らぐ空気、それを見上げ、その空気にお別れを告げる。
そのまま親族控室には行かなかった。
車の中で曇り空を見上げ、旦那の親友となってしまっている我が従弟達としゃべっていた。

その頃、親族控室では、お義父さんが一升瓶を飲み干してトラになっていた!
そして旦那の従弟が義父に付き合ってしまい、その結果、悪酔いしてベンチで苦しんでいた。

義兄の骨は立派であり、壺に入りきれないくらい、
お義母さんが慈しんでご飯をキチンと食べさせた結果だと思う。
骨あげを最初の方で行い、残りの時間を皆が拾っているのを眺める。
義父が「隣に座れ」と言うので隣に座っていて、どう声をかけたものやら思案していたら、
いきなり「死んだ者の事をぐずぐず言っていてもしょうがねぇ、俺もがんばる。」と滑舌良くしゃべりだし、
その時に「あれ?お酒が入っている!」と気が付いた。
アルコールの入った義父は、私と居ると大変楽しい事、もっと遊びに来てほしい事、
私は義実家に何も頼まない事、母の葬式など欠席で色々悪かった事を喋りだし、
「嗚呼、分からないようで、自分達がしている事が、分かっているんだな」と納得した…。

火葬後の食事は十分でお土産も沢山だった。
結局弔問客は800人以上であったが、この社交の大変さで、
私の気持ちはボッチ上等、家族葬上等の気持ちが意固地なまでに固まってしまう。

旦那はまだ義実家に今日も泊まり、
無事に従弟と家にたどり着き、鳥と猫が無事なのにホッとするし、
きーじは玄関までおしっこをしており、誰かの嘔吐や、てんこ盛りのトイレを片付ける。
そのあと、全ての物を洗濯かファブリーズし、葬儀の後を可能な限り片づけて、日常に戻る努力をする。
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