宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

「フェルメールからのラブレター展」(京都市美術館)

2011年09月29日 | 気まぐれ日記
 以前から興味のあったフェルメールの展覧会を鑑賞してきた。
当日は好天に恵まれたせいもあって、会場に入場するのに外で約1時間程、
中で入場制限のために約10分程待たされてしまった。
日本では人気のある画家なので、ある程度の人手は予想していたのだが、
思っていたほどの込み具合ではなかったのが嬉しかった。
フェルメールの他に当時活躍していた有名な画家達の作品にも触れることが出来て、今も昔も人々の日々の生活に大きな違いがないことが面白かった。
そんな多くの作品の中でも、やはりフェルメールだけは、独特の雰囲気を醸し出していた。今回は日本初公開の作品も含めて、3点だけだった。
絵を見ているこちら側に、登場人物が色々と語りかけてきたり、またその絵の中にあたかも自分がいるかのような錯覚に陥ってしまうことがあった。これはとても不思議な感覚だった。
3作品ともに共通していたのは、描かれている部屋の空気感がとてもピュアー
で、透明感に溢れていたことだ。とくにお気に入りの作品として「手紙を書く女」が、素晴らしかった。登場人物に関しては、実在の人物かどうかいろいろな
説があるそうだが、いずれにしてもある一瞬の場面の中からこれほど想像力を
膨らまさせてくれる作品は少ないと思う。約350年前に描かれた傑作が、
時間と空間を超えて鑑賞出来ることは、素晴らしいなあと思った。
いつの日かまたフェルメールに出会えることを楽しみにしながら、会場を後にした。外は、まだ秋の日差しがまばゆいばかりに、路面を照り返していた。


身長:182cm

2011年09月22日 | 気まぐれ日記
 昨日、診療所での出来事だった。当院の患者さんで中学生になる息子さんの
お母さんから「先生は、どのようにして大きくなったのですか?」と尋ねられた。
突然のことで、一瞬返答に困ってしまった。今までこのような内容について、考えたことがなかったので、「学生の頃、よく牛乳を飲んでました」とおもわずその場で答えてしまった。とっさのことで、どこまで理解してもらえたかどうか…
後でよく考えてから返事をすればよかったかなと後悔している。
父は身長は約170cm、母は約160cmほどあった。遺伝的な影響が大きかったと思うが、なぜこの身長になったのかと聞かれれても、その本当の
理由は今でも分からない。
小学生のころは、6年生で約160cm程だった。記憶にあるのは、中学生の3年間で19cmほど伸びたことだ。当時は、学校から帰ると腹ペコ状態であった。即何かを食べていた記憶がある。一番その時にお世話になったのが、
「日清の焼きそば」だった。今でも時々食べることがあるが、あのお腹をすかした時のことをよく思い出す。人は誰でも思い出に残っている食べ物がいろいろあると思うが、あの空腹状態で食べた「焼きそばの味」は、今も忘れられない思い出だ。
他に心当たりがあるとすれば、よく寝ていたことぐらいだ。
幸いなことに、身長のことで今日までコンプレックスを感じずに過ごすことが出来たことは、両親には感謝している。
子どもの頃、家族の中で一番背が高かったのは2歳年下の弟だった。小学生の頃から大柄な体格で、中学生の頃に既に身長でも抜かされてしまった。
彼は身長も185cm程あった。そのせいで、自分自身あまり身長を意識して育ったという記憶がないのかもしれない。
いずれにしても、自分の身長がトレードマークになってくれれば、これほど
嬉しいことはない。




姿勢が歯の痛みや歯並び、かみ合わせに大きな影響を及ぼしている

2011年09月15日 | 歯のお話
 お子さんだけでなく大人の患者さんの中にも、姿勢に問題のある方々が
増えてきています。以前からどういう姿勢で食事をしているかで噛みやすい所の歯が決まってしまいます。すると、特定の歯に力がかかった状態でかむようになり、歯に違和感を感じてくるようになります。ある程度の筋力をつけて姿勢の
くせを直すだけで、かみあわせのバランスがよくなり、症状が消えていくことも
あります。
歯やあごに負担をかけているかどうかのチェクリストを載せてみました。
当てはまる項目が多ければ多いほど、ひとつでも改善出来るように心がけてみてください。

 1.休みの日は長く寝ているのが好き
 2.食べることが好きで満腹になるまで食べないと気が済まない
 3.スルメやフランスパンなど歯ごたえのある食べ物が好き
 4.スイーツに目がない
 5.女性の場合、いつもヒールの高い靴を履いている
 6.普段から歩くのが苦手である
 7.音をボキボキ鳴らすクセがある
 8.高い枕で寝ている
 9 電車やバスで座るとすぐ居眠りをする
10 よく長電話、メールをする
11 座っているとき、足を組んでいることが多い
12 立っているとすぐに何かに寄りかかったり、座りたくなったりする
13 歩くとき、ついだらだら歩いてしまう
14 寝転がって本を読んだり、テレビを見ていることが多い
15 ストレスを感じると歯を思わず噛みしめてしまう
16 体重の変動が大きい
17 鼻でなく口で呼吸しがちである
18 複式呼吸でなく、胸で浅い呼吸をしている
19 頬杖をしていることがある
20 足を組んだ姿勢で食事をしていることがある
21 同じ姿勢で長時間パソコン作業をしている

「歯を守る健康体操」を紹介させていただきました。日頃からこのような
体操をすることで、姿勢がよくなることもあります。


<<クリックで拡大します>>






お気に入りの一曲 「the rose」(ベッド・ミドラー)

2011年09月11日 | 気まぐれ日記
 学生の頃だから、ずいぶん古い話になる。20代で亡くなった、60年代の伝説的アメリカンロックシンガー、ジャニス・ジョプリンを偲んで歌われた
ヒットソングだ。当時ドラマチックな展開のメロディーに惹かれて、よく耳に
馴染んていた曲だ。
最近、偶然にもネットのおかげで、その歌詞の日本語訳に出会えた。
とても素敵な内容だったので、ここで紹介させてもらえることの幸せを感じる。これからどんな困難に遭遇しても、乗り越えていける勇気を与えてもらえる歌だと思う。歌詞に秘められたパワーに、感謝をしたい。

 愛は河だという人がいる
 若くて柔らかい芽を飲み込んでしまう河だと

 愛は鋭い刃物だという人がいる
 魂から血を奪い去る刃物だと

 愛は飢えだという人がいる
 満たされることのない渇望だと

 私は愛は花だと思う
 そして、その大切な種があなたなのだ

 傷つくことを恐れている心
 そんな心では楽しく踊ることはできない

 目覚めることを恐れている夢
 そんな夢ではチャンスをつかめない

 誰も受け入れない人
 それでは与える喜びを知ることはない

 そして、死ぬことを恐れている魂
 それでは生きることの意味を学べない

 夜がせつなく寂しくなったとき
 そして、道があまりにも長すぎると感じたとき
 
 また、愛は幸運で強い人間にしかやってこないと思ったとき

 思い出してほしい、厳しい冬の深い雪の下には
 暖かい太陽の愛を浴びるための種があり
 春には、薔薇の花を咲かせるということを…

昔に比べて子ども達の歯(永久歯)は、大きくなってきている?

2011年09月08日 | 歯のお話
 最近、歯並びのご相談にお見えになるお子さんの中に、大きなサイズの永久歯が、生えてきているケースが増えてきているように思われます。
実際に、10年以上前から、学校歯科医などの間で「子ども達の永久歯が大きく
なってきているような気がする」ということが話題になっていた時期がありました。当時は専門家の間でも、いろいろと意見が分かれ、「歯が大きくなっているとは言えない」という考えが大半をしめました。
ところが最近の研究ですべての種類の永久歯のサイズが、1940年代生まれ
から1990年代生まれと時代が現代に近づくに従って、その大きさが大きく
なってきていることが分かってきました。
しかし、永久歯が大きくなってくることは、人類の進化の過程で逆行している
現象だそうです。人類史上、骨格や筋肉は現代人に近づく程、きゃしゃで、歯
は小さく、本数も減ってきています。猿人と呼ばれていた人たちは、私たち
よりはるかに大きな歯を持っていることが分かっています。
歯の本数にしても、親御さんに親知らずがあったのに、お子さんにはないケースをよく見かけます。
戦後の日本の社会で生活環境や食生活に大きな変化があり、平均身長が10センチも伸びた時期があったそうです。このような急激な体の反応に対して、
一時的に歯が大きくなるという逆行する進化が起きたと考える見方もあるそうです。
食べ物の種類やその硬さの変化が、噛む回数を減らし、あごが小さく、細く、
きゃしゃな方向に成長、発育していくだけでなく、大きくなりつつある永久歯が
生えてくることで、このアンバラスがさらなる「歯並びの悪い子供たち」を
増やしている一つの原因になっているのではないかと思います。