宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

昔より歯並びが悪くなってきた気がするのだが・・・

2008年05月05日 | 歯のお話
 久しぶりに昔の写真のアルバムを見たら、当時のほうがきれいな歯並びをしていたな・・・と思われる方がいらっしゃるのでは!?
年々、歯が出てくるのは、気のせいだろうか?それとも他に何か原因があるのか
なと考えてしまう・・・
実は歯並びは年齢とともに少しずつ変化していきます。以前は親知らずが生える
時に前の歯を押し出してしまうので、歯並びが乱れてしまう原因と考えられていましたが、今では専門家の間でも意見が分かれています。大人になってから歯並びが乱れる原因として最近注目されているのが、20歳前後で下あごが少し成長し、
大きくなることが解ってきました。この成長の程度は個人差があり、ごくわずかなものですが、下あごの骨が少し前に行くことで、上の前歯が下の前歯をせき止め
るような形になり、下の前歯が折り重なってガタつくようになります。このほか、年
歳とともに口のまわりの筋肉が衰え、舌に押されて下の前歯が前へ傾いたりしやすくなります。食いしばりや歯ぎしりが長い間続いたりして、奥歯のかみ合わせの
部分が磨り減って歯の高さが変わったり、歯周病が進んでかみ合わせが深くなって前歯同士が強くあたってしまうことも・・・
また、奥歯に金属などを被せたとき、その被せがもともとの歯より大きいと、他の
歯を圧迫して歯並びを乱すこともあります。このように歯は、わずかな力でも継続
してかけ続けることで簡単に動いてしまうのです。ですから当院では矯正治療の
始める前、治療中、治療後も歯やあごの骨にバランスのよい力が加わるような
姿勢、トレーニング、食生活がとても重要だと考えています。
患者さんお一人、お一人がいつまでも『いい顔、いい笑顔』で健やかに過ごせる
ことが出来るようになってほしいと願っています。


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1 コメント

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顎のこと (ブラッキー)
2008-05-12 03:55:23
はじめまして。
歯ならびに関する考察、なるほどと思いました。

私は歯軋り三昧で顎関節症です。ブログで
顎関節症セルフケアを中心に50以上の記事を書いて
います。

患者の立場から書いているので、もし、何かご参考に
なる部分があれば幸いです。尚、専門家のお立場から
ご感想、アドバイスなどいただけましたらうれしいです。
どうぞよろしくお願い致します。

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