宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

お子さんの発音が、おかしいなと思われたことがありますか?

2011年10月30日 | 歯のお話
 私たち人間は、最初は「マンマ」など発音のしやすい言葉から話し出すことが
言われています。これは人種や地域を超えて、世界共通の言語であると言われています。
3歳前後になると、かなりの言葉を覚えてきます。その中で、特に注目していただきたいことがあります。それは「サ行」と「タ行」に関する発音です。
例えばお子さんが「さかな」と発音しようとしているのに、大人のほうが「たかな」と聞こえてしまうことがないかどうかということなのです。
この原因として考えられるのが、お子さんの舌の動きなのです。
「サ行」の発音は、舌がきちんと上の歯の裏側に接しないと上手に音が出ません。舌には舌の運動をコントロールする「舌小帯」というヒダがあります。
このヒダが舌の裏側に付いているのですが、その位置が悪いためにこのような
発音になってしまうのです。
いまでは簡単な手術で、その日のうちにヒダの位置を変えてあげることができます。
ただし、ヒダの位置やお子さんの年齢によってすぐに手術が可能かどうかは
専門医の先生とよくご相談いただくことになります。
まわりの大人の方が、はやく気づいてあげてやることが肝心です。


親子で楽しく「歯」について学べるサイト

2011年10月27日 | 歯のお話
 今までに「歯」について、いろいろな関心を持っていた方に情報を発信してきた中で、もっと親子で楽しく見れるサイトがないか探し続けていました。
日頃からお世話になっている「松風歯科クラブ」から、つい最近よい情報を教えてもらいました。
「歯の絵本」や「歯のきょうしつ」など、親子で楽しく学べるサイトです。
これかも内容が、よりいっそう充実していく事と期待をしています。
次の更新も、楽しみにしています。
是非一度ご覧になってみてください。



「はいく」親子で学べる歯の知育コンテンツ

同じように生活しているのに、むし歯になりやすい人とそうでない人の違いは?

2011年10月23日 | 歯のお話
 兄弟や姉妹どうし、同じように生活しているのにむし歯の出来やすい子ども
達、大人達どうしでもそうでない場合があるのはなぜでしょうか?
また、一般に女性は男性に比べてむし歯になりやすいと言われています。
それは、なぜでしょうか?
むし歯の原因は、”むし歯菌”が出す「酸」。これが歯を溶かしていきます。
普段お口の中は中性に近い弱酸性ですが、食事やおやつを食べたりすると
むし歯菌によってお口の中が酸性に傾き、歯の表面が溶け出す(脱灰)ことが
起きます。この状態が長く続くと歯の表面に穴が開き、むし歯ができます。
ここで大切な役割を果たしてくる唾液の登場です。実はこの唾液には、酸性に
傾いたお口の中を中性に戻す力(緩衝能)を持っているのです。
じつはこの唾液の出る量やその力で、兄弟どうし、あるいは男女間に差が認められるのです。
また、思春期や妊娠出産、更年期などによるホルモンのバランスの乱れによっ
ても唾液の量も影響を受けやすいのです。
他にも歯自体の構造上の違いとして、一番外側にある硬い組織(エナメル質)
の硬さが女性は男性に比べて弱く、むし歯になりやすとも言われています。
お口の中のむし歯菌の数が多いか少ないかも重要です。ただこれらは個人差も
あり、一概に比較するのは困難な場合もあります。
大切なことは、歯は何のために生えてくるのかという事です。
むし歯になるために生えてきたわけではないのです。
よく噛んで、唾液を沢山出して、適切なケアによってかけがえのない歯を
むし歯から守ってやってください。
そして、いつまでも素敵な笑顔でいられる大切なパートナーでもあるのです。




金木犀の香り

2011年10月15日 | 気まぐれ日記
 秋が深まりつつある、この時期にどことなく街中に漂ってくるいい香りがある。金木犀の香りだ。
この季節に花が満開になって、ちょっと幸せな気分になれるのだ。
自宅から診療所までのわずかな距離の中、朝日を浴びながらこの香りに包まれれて歩いていると、心地よいものはつくづく心地よいものだと感じる。
そばで見るとオレンジ色の小さな花なのに、これが沢山集まるとこんなに素敵な
香りを醸し出すのが、不思議だ。
「忙しい」の「忙」は「心をなくす」という意味だそうだ。振り返ってみれば、
どれだけ多くの時間を 「忙しさ」に費やしてきたか…
その時の自分は、きっと近寄りがたい雰囲気に包み込まれていたとしたら…
忙しい時だからこそ、日常のささやかなことを感じることができるような感性を
大切にしていきたいものだ。
 「幸せを思うわずかな事一つ」
        


3歳半歯科検診を終えて

2011年10月06日 | 歯のお話
 毎年近所の保健所で行われている歯科検診に参加してきた。ご近所の先生と
2人で、約50人程の子供たちを診させてもらった。
お母さんに連れられて、こちらの姿を見るなり、すぐ泣き出す子やなかなかお口を開けてくれない子もいて、いつもと変わらない雰囲気でスタートした。
ここしばらくの傾向として、むし歯のある子供たちの数は年々少なくなってきているように思われる。ただ、むし歯のある子供たちは、たとえ1本のむし歯で
あってもそのリスクは高いことに変わらないので、注意が必要だ。
お母さん方にいろいろ尋ねてみると、「食生活」に問題点があるケースが多い。
フッ素やキシリトールを使って、むし歯予防に取り組んでみても、食事の時間や回数が不規則だと、むし歯になりやすい。
また、歯並びやかみ合わせに問題を抱えている子供たちの数も、増えつつあるのも気になるところだ。
この年齢の時期には、どんなかみ合わせがよいのかどうか、これからもどんどん
情報を発信し続けていけないことを痛感させられた。
診療所以外の場所で、このように多くの子供たちと触れ合うことはとても楽しい。それはほんのわずかの時間にしか過ぎないけれども、親御さんと一緒に
なって、一人一人の子供たちの成長を喜びあえるような関係になれたらいいなと
思う。今日はとても素晴らしい日となって嬉しかった。