宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

なぜいつも口をポカンと開いた状態だといけないのですか?

2010年03月28日 | 歯のお話
 最近、アレルギー性鼻炎や花粉症などの理由から口呼吸をしている子ども達や
大人の方も多くみかけるようになりました。本人にとっては、とても辛く、鼻で
呼吸したくてもなかなか出来ない状態が続いているケースも…
ただ、症状が改善されているにもかかわらず、口呼吸がクセになってしまい、鼻呼吸に戻らない方も増えているようにも思えます。
また、お子さんの口呼吸に気付かずに、こちらから指摘をさせていただいて始めて
おわかりいただいた親御さんもおられました。
 お子さんには、口を開いているのが当たり前ではなく、閉じて鼻呼吸することが
正しいことを教えてください。そこで大切なことは、口うるさくならないように、
目印になるようなシールを目につくところに貼っていただくのもいいかもしれません。

口に与える主な影響として
1.前歯に歯肉炎が起きやすくなります。
2.口の中が乾燥しやすくなり、唾液のむし歯予防効果がうまく機能せず、
  むし歯ができやすくなります。
3.口を閉じる筋肉の力が弱くなり、前歯が出てくる原因になります。
4.舌の位置が低くなり、顎の成長発育に影響が出てくる場合があります。

お彼岸の思いがけない出会い

2010年03月21日 | 気まぐれ日記
 今日、墓参りに次男と出かけた。すると、家族ずれの方が先に墓参りをしていることに気付いた。どかかでお会いした方かなと考えていると、従弟の家族であることがわかった。父は5人兄弟の長男だが、三男の叔父の次男の家族であった。
こんな場所で偶然に出会うのも、何かのご縁かもしれない。というのも今まで
墓参りで親戚に会う機会がなかったからだ。父が亡くなって、はや22年経つのだが、こんな場面に遭遇するのは始めてだったからだ。また、彼の家族とお会いするのは、今回が初めてとなった。
2年前に叔父が亡くなってからも、彼とは一度も会っていなかった。8歳と3歳の元気そうな息子さんたちや奥さんとも今回会えて、とても嬉しかった。次男の息子のことも簡単に紹介させてもらった。
彼から話を聞くと、以前から叔父といっしょによく墓参りをさせてもらったとのこと。
ちょっとしたタイミングがずれてしまうと、会えないことを考えると、今回
このような形で出会えてとても幸せな気分になれた。
今日の「ステキな出会い」のきっかけを与えてくれた父の墓に感謝をしたいと思った。

 人が死んだあとに残るものは、集めたものではなく、与えたものである。
                   ジェラール・シャンデリ


お子さんの歯の色の変化(着色)の原因について

2010年03月14日 | 気まぐれ日記
 歯の色が気になる場合には、いろいろな原因が考えられます。
1、外因性の着色(食べ物の色素やお茶などによる表面からの変化
2、内因性の着色(歯の内部からの変化、歯の神経や血管の損傷など)
3、歯の形成不全
4、むし歯
 1の場合、歯科医院で一度クリーニングをしてもらうことをオススメします。
 ただし、お子さんの場合コミュニケーションが取れない状態では、十分に
 きれいにすることがむずかしくなるので、まずお口の中をさわられることから
 始めるのがよいでしょう。

 2の場合、歯科医院での治療が必要になります。歯が感染していた場合、後から
 生えてくる永久歯に悪影響を与える場合もありますので、早めの受診を
 オススメします。
 3の場合、永久歯ができつつある乳幼児期に、体調の変化で十分に歯が形成
  されない時に起きます。茶色い部分や白斑のようになったりします。
  
いずれの場合でも、疑問に思われたら一度歯科医院で調べていただくのが
よいでしょう。

お子さんのむし歯予防にフッ素を上手に使っていただいていますか?

2010年03月07日 | 歯のお話
 むし歯予防には、今いろいろな方法があることが知られています。とくに効果的と言われているのが、歯磨き、定期健診、食事の管理、そしてフッ素塗布などが
よく知られています。歯磨きが大切なことは言うまでもありません。しかし、
残念なことにそれだけでむし歯を完全に予防することは困難です。そこで今フッ素を使ったむし歯予防が注目されるようになりました。フッ素による予防方法には
主に3つの方法があります。
 1、フッ素入り歯磨き剤を使う方法(フッ化物配合歯磨剤の使用)
 2、歯科医院でフッ素を歯に塗ってもらう方法(フッ化物歯面塗布)
 3、学校や家庭で毎日おこなってもらうフッ化物のうがい(フッ化物洗口)
これらの方法の中で今一番注目されているのが、フッ化物洗口です。歯磨きが嫌い
で、どうしてもお口の中に汚れが残ってしまいがちなお子さんの場合、とても有効な方法の一つだと思います。ただし、ブクブクうがいができる4歳児以上が主な対象年齢にあたりますので、4歳児以下のお子さんには1や2の方法のみとなります。
投与量もお薬1袋=20日分で130~140円ぐらいの計算になりますので、年間18袋で約2340円の患者様のご負担になります。
他のフッ素を利用した方法と比較しても、かなり経済的にもお得なところがあるのではないでしょうか。ただし、歯医者さんのところで、定期的に管理を
していただけるとよりいっそう効果が高まるのは、おわかりいただけると思います。フッ化物予防は歯が生え始めた3年以内におこなうのが、もっとも効果があると言われています。お子さんがむし歯で将来悩むことがないように、今から「フッ化物によるうがい」に取り組んでみませんか?

まず、新しいことへの「チャレンジ」から「チェンジ」が始まるのです。

「ヤギとヤギ飼い」(イソップ物語より)

2010年03月04日 | 気まぐれ日記
 個人的に大好きなイソップ物語の中でも、この話はいつ読んでも新鮮な感覚に
なれる。最初読んだ時、そんなに深い意味があるとは気付かなかった。いまでは
何かの問題にぶち当たった時に繰り返し読むことにしている。
 
 昼寝をしていて寝過してしまったヤギ飼いが、あわてて放していたヤギたちを
オリに戻そうと呼び寄せました。しかし、数頭のヤギが草を食べたりグズグズしていて、ヤギ飼いのいうことを聞きません。腹を立てたヤギ飼いは石を投げつけました。
すると、偶然にも一頭のヤギのツノに当たって折れてしまいました。
びっくりしたヤギ飼いは、そのヤギに向かって、こう懇願しました。
「ごめん。痛くなかったかい?このことはご主人様に内緒にしてほしんだ。そんな
ことが知れたら、ボクはどんな仕打ちを受けるかわからない。それにボクはキミのツノを折るつもりなんかまったくなかったんだからね」
すると、そのヤギがいいました。
「ボクが黙っていたって、この折れたツノをみれば、キミの不注意を隠すことなんてできるわけないさ」 へたな人生論よりイソップ物語(植西 聡著)

最初この物語を読んだ時、真っ先に思い浮かんだ言葉が「悪事は必ず暴かれる」という単純なイメージだった。しかし、何度か読んでいるうちに、ある日ふと気付かされた事があった。
それはいくらポジティブな考えや生き方をしようとしても、必ずと言っていいほどネガティブな出来事が起こってしまうことがあるという事実。そういう感じ方や考えそのものが「ヤギ飼い」の心情と一致するのでは…
身の周りに起きてしまう様々な出来事に対して、その時どのような姿勢で向き合えばいいのか、そのヒントをいつも示してくれているようにも思える。
「どんな人間になりたいの?」という自分自身への問いかけも与えてくれた
いい話だと思う。とても奥深さを感じてしまった。

「人間とはその人が一日中考えていることの体現であり、人の一生とは、その
人が人生をいかに考えたかなのです」
               ジョセフ・マーフィー