歯並びのお話（矯正歯科治療）

　矯正の歯科治療では歯並びの異常やかみ合わせの異常を治します。歯並びが
悪いと見た目が悪いだけでなく、むし歯や歯周病に罹りやすくなります。それだけでなく顎の関節やその周囲の筋肉にまで悪影響を与えることも少なくありません。
また、ただ単に歯並びだけが良くなるだけではなくて、機能的にしっかりとした咬み
合わせが出来ているかがとても大切になってきます。特に学童期（６～１２歳）には
身長がよく伸びるのにしたがって顎の成長発育も活発な時期なので、その後の思春期に与える影響も大きくなります。以前は乳歯から永久歯に完全に生え変わる時期（１２歳ごろ）まで待ってから矯正治療を始められる方が多かったのですが、最近では乳歯だけの歯並び（幼児期）やかなり高齢の方に対しても矯正治療
が行われるようになりました。ですから、矯正を始めるタイミングに関しては、一概にこの時期から始めなくてはならないということではなくなりつつあります。
　また、矯正治療をするにあたり、上下左右４本の歯を取らなければいけない
ケースが少なくありません。これは、歯の大きさと、歯が並ぶ場所である顎の骨
の一部（歯槽骨）との大きさのバランスを是正するために行います。しかし実際
はこの事が矯正治療に踏み切れない原因の一つになっているようです。最近は
違った観点から歯を取らなくてもよい矯正のやり方もあります。ただし、どちらの
方法が１００％正しいということはありませんし、両方の治療方法を行っているところはあまりありませんので、事前にどのような方法を行う歯科医院か調べてから
相談に行くとよいでしょう。

健康診断検査について

　今日、健康診断の検査に行ってきた。ここ５年程毎年いつも同じクリニックで６月に健診を受けている。短時間でいろいろな内容の検査を受けているのだが、毎回
受診する度に少しずつ自分の体にいろいろな変化が現れているような気がする。
今回不思議な事に、いつも苦労している胃の検査がかなり楽だったのは嬉しかった。去年はバリウムを飲む前に飲んだ薬が、胃のなかでかなりガスを発生したために検査中にもどしそうになってかなり苦労したが、今年は大きな問題もなく便通の
具合も順調だ。後で考えてみると、空腹時間が今年は去年より１時間程短かったのが幸いしたのかもしれない。いずれにしてもこのような健診で自分の体の健康状態
がすべて解るわけではないそうだが、いろいろな事を心配するよりは思い切って
受診を続けるべきではないだろうか？健康そうに見える方でも知らず知らずの内に、老化が進み体の抵抗力も劣っていくのは事実だ。しかし、検査の結果に振り回されて本来の健康の大切さを見失ってしまうことも・・・
ちまたでは『鈍感力』（渡部　淳一著）が注目されているようだが、やはり検査結果に一喜一憂せずに、この鈍感力をもっと身につけて強く、前向きに楽しんで
いきたい。

１００円ショップにて

　梅雨入りになった今日、車で２０分程かかるショッピングセンターに出かけてみた。
家電量販店でデジタルカメラのメモリーカードを購入し、おなじフロアーにある１００円
ショップでお目当てのフックとギフトバックを買った。このショッピングセンターには
他の中規模のセンターと同様にスーパーマーケットとファーストフード店が入っており、日用雑貨やペットの販売そして園芸や部屋のリフォーム関連のお店も入っている。近所にも１００円ショップだけのお店があるのだが、自然とこちらのお店まで
足を伸ばして色々な商品を見てしまう。購入予定の商品以外の物にも結構興味を
注がれてしまうのは自分だけではなさそうなのが、お客さんの反応をよく見れば解るのがまた面白い。商品がすべてきちんと整理整頓されていないところ、つまり陳列棚からはみ出していたり、適当に並べているところになぜか掘り出し物が
あるのではないかという面白さがあるのかなと思う。１００円だからまあいいやというアバウトな雰囲気を自然に醸し出しているところが結構気に入っている店だ。
現実にはあれだけの数の商品を少ない店員さんで管理しているのがすごいと
思う。自分のような典型的なＯ型人間に出来る仕事ではないなとつくづく感心させられる。いずれにしてもこれからも是非１００円ショップは続いて欲しいと願いたいものだ。

歯の衛生週間にちなんで

　今年もむし歯（６月４日）予防デーの一週間が始まってすでに４日目となりました。
最近ではキシリトールやリカルデントなどで歯を丈夫に硬くして（再石灰化）くれる
お菓子が広く出回るようになってはきていますが、まだ種類や味のバリエーションも
限られているのが現状です。当院でもガムやタブレットそしてチョコレートを紹介しましたが、これからもっと色々な食品に使われてほしいと思っています。ちなみにいま
私が商品化してもらいたい物は、キシリトール１００％のアイスクリーム（バニラ味）
です。これから夏の暑い季節を迎えるにあたって、アイスクリームの消費も伸びると
思われますので期待をしています。
さて、奥歯にむし歯が１本だけ見つかった場合歯医者さんですぐに治してもらって、もうむし歯にならないと思われている方は多いのではないでしょうか？
実はその治療した反対側の歯も同じようにむし歯になりやすいのです。
いま地球規模での温暖化が問題になっていますが、一国だけでその対策を
頑張っても他の国々がその対応を怠ってしまうと、地球全体の問題解決にならないのとよく似ているのです。つまり、偶然１本の歯がむし歯になったわけではありません。甘い食べ物は１本の歯で食べているのではなくて、全部の歯を使って食べているのです。だからどの歯がむし歯になっても不思議ではないのです。
　治したからと安心しないで、ていねいな歯みがきと歯医者さんでの定期健診を
オススメします。お口の中の問題が地球規模の環境問題と共通した部分があることに気づいてもらえれば、嬉しいです。