宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

どのように咬んでいるのか気になったりしませんか?

2008年08月31日 | 歯のお話
 毎日の欠かせない食事時、今までどの様に咬んでいるのかあまり気にかけずに過ごしていらっしゃる方が大半ではないでしょうか・・・
実はこの咬むということはただ食べ物を咀嚼するという行為だけでなく、『健康』に大きな影響を与えているのです。子供から大人まで毎日の食生活の中で噛む回数の
少ない食べ物(ハンバーガーやケーキなど)が好まれています。これらの食べ物には、脂肪が多く含まれて、柔らかくて口当たりがよい反面噛む回数が少なくなります。では実際に今どのように咬んでいるのかを調べることのできる検査機器があります。当院で矯正治療を始めようと思われていらっしゃる患者さん全員にこの検査を受けてもらっています。検査費用は矯正の治療費に含まれています。薄い特殊な
インクを挟んだシートを咬んでもらうだけの検査なので、痛みもなく簡単に済みます。検査結果は印刷してお渡ししています。主に咬む力、左右・前後などの咬むバランス、咬む面積などを検査します。矯正治療の必要な患者さんの場合、咬む力が平均より低かったり、前歯を殆ど使わずに奥歯だけで咬んでいることもこの
検査でわかります。矯正治療の目標はただ歯がきれいに並べることではありません。歯やかみ合わせが正しく機能しているかどうかが大切なのです。ですから
この検査を通じて、矯正治療前と後の比較を患者さんに見てもらっています。
患者さん自身に、かみ合わせが良くなるなることと検査のよい結果が一致してしていくことを実感してほしいのです。咬む機能を正しく理解してもらいたいのです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共に成長する喜びを分かち合える職場を目指して

2008年08月31日 | 歯科衛生士、歯科助手・受付募集について
 働きがいを求めて、いろいろな職種にチャレンジしたいとお考えの方にお願いしたいことがあります。よい職場環境というのは、いろいろな人とのつながりのなかで、
自分がまだ気付いていない自分を発見することの大切さを自ら見出すことのできる
所だと考えています。本当に自分には、この仕事をやりとげる能力があるのかどうかという問題は、さほど重要な事ではないと思います。なぜなら個人の能力には、
一部の人達を除けば大きな差がないように考えるからです。ですから自分自身の潜在能力をいかに発揮できるかどうかは、『熱意』と『忍耐力』にかかってくると思います。
『論語』の孔子は、「人には才能より大切なものがある。それは『品性』だ。」と言っています。歯科衛生士や歯科助手の仕事を通じて、あなた自身の「品性」を磨いて、社会により多くの貢献をしてもらえれば嬉しいです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯並びは遺伝するのでしょうか?

2008年08月24日 | 歯のお話
 正しくないかみ合わせには、先天的原因と後天的原因があります。前者の中には、遺伝によるものや遺伝的傾向のある先天異常を伴うものもありますので、歯並びの一部は遺伝するものもあると考えてもよいと思われます。ただし、家族性を示す
ものと考えられるものでも、全く遺伝によらないものや、他の多くの遺伝子の関与や
環境の影響を受けていることもあるので注意が必要です。例えば以前は受け口の
子供さんの場合、ご両親のどちらかが受け口であるとの考え方があったのですが、
今ではそのことの事実を大きく扱う必要がなくなってきました。いつ、どのタイミング
で治療を始めれば、将来お子さんが成人になってかみ合わせで悩まなくて済むかということが、かなり解明されてきたからです。大切なことは、子供さんのむし歯だけで
なく、かみ合わせにも関心を持っていただきたいのです。早く気付いていただければ、治療の期間も短く、その費用も安く済みます。気軽に相談できる熱心なかかりつけの歯医者さんで、診てもらってください。お一人で悩まずにまず行動を起こしてみてください。私も喜んで協力させて頂きます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お子さんの歯の生えかわりが、遅いと思われている親御さんへ

2008年08月21日 | 歯のお話
 子供さんの年齢が、6歳から12歳になっていらっしゃる親御さんからのご質問の中で、友達が生えかわっているのに、自分の子供だけが生えかわらない、というのがありました。検査をしてみると、問題はなく、単に生えかわる時期が遅いだけということが多く見受けられます。しかし、生えかわる時期には個人差があり、6ヶ月から一年、場合によっては二年ずれることもありますので、慌てずにかかりつけの歯科の先生にご相談ください。当院では後から生えてくる歯との関連で、問題の歯が将来生えてくるスペースが確保されないと診断させてもらった場合、その歯を引き出す
方法も説明させてもらっています。なかには永久歯が不足していて、乳歯が生えかわらない場合もあります。以前は1000人中に1人ぐらいの割合でしたが、最近では1000人中に7人の割合で、永久歯が1、2本不足しているとの報告もあります。
しかし、上下の歯の数が異なっていても歯は綺麗に並びます。歯並びだけでなく、
かみ合わせのバランスも整えてあげれば、大切な子供さんのお顔の成長に影響
を与えることはないでしょう。私も喜んでご相談にのります。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『口内炎』で悩んでいる方へ

2008年08月18日 | 歯のお話
 口内炎は、多くの方が経験されておられる厄介なものです。これがお口の粘膜や
舌や唇にできると、痛くて食事や会話がしずらくなります。実はまだはっきりとした原因がわかっていません。しかし、引き金となるいくつかの原因はわかってきましたので、ここで取り上げてみたいと思います。
 1、口の中の傷や刺激
  日頃、思わず唇やほっぺたあるいは舌を咬んでしまった経験のある方が多いの
  では・・・ 鋭い形の食べ物も口の中や歯肉を傷つけます。適合の悪い被せや詰め物、入れ歯、あるいは歯肉に擦れる矯正装置もその原因になります。
  また、最近では誤った歯みがきも同様の結果をもたらします。とくに電動ハブラシ
  をお使いの方は、正しい使い方をもう一度ご確認してください。これらによりお口
  の粘膜を痛め、そこに口内炎ができることがあるのです。
 2、栄養の欠乏
  鉄分や葉酸などのビタミンB郡などの不足により発生することが、わかってきました。口内炎がよくできる方は食事のバランスをとって、鉄分やビタミンBなど
を補ってみてはどうでしょうか?
 3、食べ物の刺激
  ある特定の食べ物を口にした時に、口内炎になる方がいらっしゃいます。一種
のアレルギー反応のようなものと考えられます。どんな食品に反応するのかは、
具体的に解明されていませんので、これからの研究課題だと思われます。
 4、ストレス
 ストレスは体に色々な影響を与えます。心労や疲れなどから身体の免疫システムに何らかの作用をおこして、口内炎ができやすくなることが言われています。
日々の生活の中でストレスと上手につきあう方法を、探していかれては・・・
 5、かみ合わせによる歯茎の打撲
 歯茎が噛む力で打撲するために、赤くなったり、腫れたりする方もおられます
 
 通常、長くても1週間ぐらいで口内炎は自然に消えてなくなるケースがほとんど
ですが、薬をつけても治りづらかったりした場合、最近5のケースが増えてきました。一度、かかりつけの先生に診てもらうことをオススメします。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『笑顔』と『言葉』で自分の未来を変えられる?

2008年08月14日 | 歯のお話
 矯正治療のご相談のなかで、自分の歯並びに対するコンプレックスから歯を見せて笑うことに抵抗感を感じていらっしゃる方がおられました。この事はその患者さんの今までの人生の中で大きな損をしておられたかもしれないのです。またこれから
の人生の中で大きなチャンスを逃してしまうことに繋がるかもしれません。
ほんの少しの勇気を出して治療を受けることは、積極的に笑顔をつくって、人生や
人間関係をよりよくしていくチャンスになります。リラックスした状態をいつでも自分で作り出すことが出来れば、その場の空気を楽しむゆとりが生まれて、まわりの人達を和ませることが可能となるのです。またその場での会話も楽しむことが大切になってきます。不思議なことに、忙しいと口にするだけで、何倍も忙しくなり、楽しいと口にするだけで、何倍も楽しくなってきます。つまり、プラスの言葉を使うことが運を引き寄せることにつながります。
 わたしの矯正治療の願いは、患者さんお一人お一人が正しい咬み合わせと歯並びを手に入れて、いい笑顔になって、よい言葉のパワーを味方にして、心から幸せと思える生き方を実現してほしいのです。幸運のカギをにぎるのは、笑顔と
言葉のもつ力だと信じています。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯ならびを気にされていらっしゃる方へ

2008年08月07日 | 歯のお話
 かかりつけ医として、こどもたちや成人の方々から歯ならびの相談を受けるようになって、本当に素晴らしい出会いにも巡り合えて喜んでいます。さて、患者さんや保護者の方々からは、歯並びが気になる、歯が出ているなどのどちらかと言うと歯列の形態に注目されてしまいがちですが、実は歯が正しく並ばない顎の形態にしか発育しない環境と機能に問題があるのではないでしょうか。成長期の正しく咬む力の不足は、歯が並ばない顎の大きさになり、鼻づまりをおこす狭い鼻の空間になります。かみ合わせのバランスのずれは非対称の顔になり、首、体の傾斜の原因にもなります。かみ合わせを絶えずチェックして、正しい顔の成長、発育を促していく必要があります。当院では、顎の拡大矯正(床矯正装置)と咀嚼訓練(スルメなど)により、バランスよくかみ合わせがよくなり、歯並びが改善することにより患者さんのお顔にもよい影響が出てきます。また、このような訓練を通じて、よくなった歯並びが後戻りしにくくなります。
自分と自分の未来は、変えられます。変化は起きるものではなく、起こすものです。
いっしょになって喜びあえる日を楽しみにして、日々診療に励んでおります。
喜んでご相談を承っております。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯がしみるのは、むし歯、歯周病、知覚過敏が原因?

2008年08月03日 | 歯のお話
 最近、歯がしみて来院される患者さんの中に、以前かかっておられた先生のところで、歯がしみて薬を塗ってもらったが良くならないので、歯の根の治療(抜髄)をしてもらったのだが、改善されなかった経験をされた方がいらっしゃいました。実は恥ずかしながら、私もこれと良く似た診断をしてしまった経験があります。つまり、この
症状は「知覚過敏」であると思い込んで、何度も患者さんにお薬を塗ってしまった経験があります。実はこの症状は『咬合性外傷』と呼ばれるケースが多いのです。
まだ、あまり一般に広く知られた病名ではないのですが、やっかいなことに他の歯や
歯ぐきの病気と誤診されやすいのです。
咬合性外傷とは、かみ合わせによる歯ぐきの打撲症と言えます。つまりかみ合わせ
によって、ある方向の力が歯に加わり、歯の位置が微妙に変化することです。
子供さんのケースは、ごくまれで20歳後半~30歳で発症し始め、40歳代では頻繁
に発症すると言われています。症状として歯がしみる、歯肉の出血、歯と歯の間に食べかすが詰まる、顔面痛、肩こり、片頭痛、などがあげられます。大きな特徴
として、反復性があります。治療方法は咬合調整を行いますが、治る場合もあるし、治らない場合もあります。治る場合、咬合性外傷と診断ができます。ただし、
治る場合でも、4,5回、数ヶ月かかる場合もあります。また、精神面での疾患を
かかえていらっしゃる方の場合、担当医との相談も必要になる場合もあります。
歯周病は、今40歳以上の方であれば、8割の方が罹患していると言われています。歯周病の検査の時、咬合性外傷を患っていらっしゃらないかどうかを、これからも調べていきたいと思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする