かねてから興味をそそられていたタピストリーに出会えて、とても気持ちの
よい一日だった。大阪での初公開もあとわずかだったので、またとないこの
チャンスに出かけることが出来て、嬉しかった。
この作品との最初の出会いは、30年以上前になる。当時クラッシック音楽に
興味があり、あるレコードジャケットにこの作品が使われていた。
当時は写真だったので、油絵なのかタペストリーなのか区別がつかなかったのだが、その淡い色彩の中に中世のヨーロッパ王侯貴族の気品あふれるテーマに
心惹かれるものがあった。
1500年ごろの作品としては、当時空想でしか描けなかった生き物が見事な
描写でいきいきと表現されているのには、驚かされた。
実際に実物を鑑賞してみると、そのスケールの大きさから新たな発見が見出され
てくる感じがするのだ。
当時は宗教色の濃い題材や王侯貴族の権威を表現する絵画やタペストリーが多いと
思われるのに、この作品からはそのような匂いを感じることがないのも
魅力の一つかもしれない。5枚のタペストリーが人間の五感を表現しており、
もう一枚の、かの有名なタペストリーのタイトル「私の唯一の望みとは…」となっており、ミステリアスな雰囲気を上手く醸し出していると思う。
いずれにしても、30数年越しに本物の作品に出会えて、人と同じで「出会い」
とは不思議な縁だなと感じた。
よい一日だった。大阪での初公開もあとわずかだったので、またとないこの
チャンスに出かけることが出来て、嬉しかった。
この作品との最初の出会いは、30年以上前になる。当時クラッシック音楽に
興味があり、あるレコードジャケットにこの作品が使われていた。
当時は写真だったので、油絵なのかタペストリーなのか区別がつかなかったのだが、その淡い色彩の中に中世のヨーロッパ王侯貴族の気品あふれるテーマに
心惹かれるものがあった。
1500年ごろの作品としては、当時空想でしか描けなかった生き物が見事な
描写でいきいきと表現されているのには、驚かされた。
実際に実物を鑑賞してみると、そのスケールの大きさから新たな発見が見出され
てくる感じがするのだ。
当時は宗教色の濃い題材や王侯貴族の権威を表現する絵画やタペストリーが多いと
思われるのに、この作品からはそのような匂いを感じることがないのも
魅力の一つかもしれない。5枚のタペストリーが人間の五感を表現しており、
もう一枚の、かの有名なタペストリーのタイトル「私の唯一の望みとは…」となっており、ミステリアスな雰囲気を上手く醸し出していると思う。
いずれにしても、30数年越しに本物の作品に出会えて、人と同じで「出会い」
とは不思議な縁だなと感じた。