薄曇りの中、自宅から車で高速道路を通り、約1時間半程で目的地の美術館に無事到着出来て、嬉しかった。
最初にゴッホと出会ったのは、今から40年程前に大学生の頃、岡山県倉敷市の大原美術館であったように記憶している。
その時の印象としては、糸杉を描いていたのだが、その形がゆらゆらと風にたなびく様子が、炎のように見えたりしたことを
今も鮮明に覚えている。
また、彼でないと描き出せないような独特の筆のタッチや配色が、油絵とは思えないほどのユニークな世界を繰り広げていたのだ。
今回の展覧会の作品は、彼の傑作集の中でも、とりわけ日本の浮世絵との関連を分かり易く展示してくれていたので、
とても興味深かった。
それにしても、38歳という若さで他界してしまったのは、正直言って本当に残念としか言いようがないけれども、
これほどまでの多くの作品を描き出した情熱とエネルギーとパワーには、敬服させられてしまった。
今も世界中に、多くの人々の心を揺さぶり続ける「何か」が、確かにそこに存在することを
再び確かめることが出来た今回の展覧会であった気がした。
本当に40年という年月を超えて、また素晴らしい作品に出会えたことに心より感謝したい。
いつの日か、また出会える時がくることを、楽しみにしながら会場を後にした。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
(マザー・テレサ)