アメリカン ジョーク

　毎日猛暑の日々が続く中、とあるアメリカの小説家の作品の一説に惹かれた。
　

　　２匹の若い魚が、１匹の年老いた魚の横を通り過ぎた。年老いた魚は通りすがりに、
　「おはよう、君たち。水はどうかな？」と尋ねた。２匹の若い魚はしばらく泳いだ後、
　１匹がおもむろにこう言った。「ところで、水って何だ？」


　この話の面白いところは、自分たちが生きていくうえでもっとも大切なものにきづいて
　いない、ということ。つまり「水」が見えていないということにつきるのでは…
　一見単純で、変わらない日々の生活の中にある『水』をどのように発見していくか
　という興味がわいてくる。
　太陽から降り注ぐ熱エネルギーを、発電エネルギーに変えることができれば、どれだけ
　の節電効果が生まれるか、近い将来実現できる時がやってくるかもしれない。
　そんな期待を抱きつつ、明日もまた朝から強い日差しを浴びながらの出勤だ。

日本５位と１１８位

　先ほど行なわれた２０１２ロンドンオリンピックに参加した競技種目の順位
ではない。前者は「健康な国」別ランキングの順位であり、後者は「肥満度｝
ランキングの順位である。
つまり、世界中の国々の中でも、極めて健康的な生活を国民が送っているとの
高い評価を得ていることが伺える。これは十分に世界に誇れる順位ではないか
と思う。調査項目として注目してもいいのが、年齢グループ別の死亡率、
喫煙率、飲酒率、血中コレステロール値、大気汚染レベルなどのほかに、
体脂肪指数ＢＭＩ（３０超が肥満）を参考に調査が行なわれている。
健康な国ランキングでは、シンガポールが１位だったが、人口１億人以上の
国の中では、日本がトップだった。
健康ブームのおかげかもしれないが、これほどの健康大国は世界的にも類が
ない存在だ。生活習慣が見直され、長寿大国となっているにもかかわらず、
周りを見渡すと、健康に不安を抱えて日々の生活を送っている人たちの
多さに驚かされる。
個人的にはこのような指標の発表も嬉しいのだが、健康な生活を得ることで
感じることのできる「幸せ度指数」のような調査もしてほしかったかなと
思う。また、次の発表が待ちどうしい。

訃報

　昨日、診察中に大学の同窓会からＨ先生の訃報が届いた。先月の１９日にすでに
お亡くなりになっていたとの知らせだった。
学生時代からとても闊達で、明るく元気な方だったのでとても驚かされた。
自分と同年代の方が、早く亡くなられたことに心が痛む。
彼との最初の出会いは、臨床での実習が始まった大学５年の頃だった。
とても陽気で、気さくな性格で、誰とでもすぐに打ち解けて友人になれるタイプだった。
当時、病院実習の時は、白衣と白い帽子を着用することが義務づけられていたので、
彼からつけられたあだ名が「中華」だった。たしかに自分の風体が、どこか中華料理店
で働いているような雰囲気に見えて、妙に納得したいたのをよく覚えている。
学生時代から、横浜で有名な故Ｍ先生とも親しくなっていたし、大学卒業後も仕事
に対しても、本当に熱心に取り組んでいたことも知っていた。
ある学会の講師を務めて、国内各地で講習会を開いて多くの受講生が詰めかけていたとの
知らせも聞いていた。
卒業後、何回かお会いした時も、学生時代とかわらず、大きな声で笑い、屈託のない
表情でしゃべり、とても楽しい時間を過ごさせてもらった。
仕事上で落ち込んでいたり、悩んでいたりすると、よく冗談を言って、その場の
雰囲気をなごませてくれたりもしてくれた。
まだまだこれからも大いに活躍されて、期待もされていたはずなのに、本当に惜しい。
だだ、彼と同じ大学で過ごせた時間が今となっては貴重な思い出となっている。
今彼に伝えたいことは、『ありがとう』と言いたい。
　合掌