年の瀬を迎えて

　昨日、例年どうり京都伏見稲荷にお参りに行ってきた。まだ初詣の準備中の所もいろいろあったが、おだやかな日和でとてもすがすがしい気分で参拝ができた。
毎年この時期にお参りしているのだが、今年の参拝は特に意味深いものがあった。
参拝という大げさなものではないのだが、お礼参りの意味合いが強い。というのも、
今年いろいろなセミナーに参加させていただき、いろいろな素敵な方々との出会い
があった。昨年もそれなりに出会いがあったのだが、今年はそれ以上に充実した
出会いがあって、とても幸せなよい年だった。
座右の銘という程のものではないが、『自分と未来は変えられる』という言葉を信じて
行動できたのが、嬉しかった。つまり、なにかに迷ったり、つまずいたりして、時には
立ち止まってしまうことも色々経験したが、まず第１歩を踏み出す勇気と行動力
がとても大切なことを改めて教えてもらった１年だった。来年はまたどんな素敵な出会いがあるのか、楽しみにしている。

どうして歯並びが悪くなるの？

　歯は６才半くらいから永久歯へと順番に生えかわります。その時アゴが正常に
発育していなくて小さいと、歯の生えるスペースがなくて重なったり、本来生えるべき
位置から横や後ろにずれ、乱ぐい歯、八重歯と呼ばれる歯並びになってしまうのです。とくに最近はやわらかい食べ物の食事などで噛む力が弱い子供が多くなってきて、前歯で物を噛み切れなかったり、口の筋肉の動かし方が正しくないためにアゴの発達がどんどん悪化してしまうのです。つまり、口の筋肉を正しく働かせ、噛む練習をすれば、アゴが正常な大きさに成長し、キレイな歯並びになります。
厚労省の統計では国民の２０．３％が叢生（乱ぐい歯などの歯並び）であるとの報告
があります。
　歯並びは口だけの問題ではなく、アゴ、顔の骨格に問題があって悪くなります。逆に、かみ合わせの治療や噛む訓練をしっかりすれば、『いい顔』をつくること
が出来るのです。一生使える美しい歯並びと『いい笑顔』。それは親だけがしてあげられる最高の贈り物だと思います。

イエナリエ

　昨日、近所で噂になっていた『イエナリエ』を見に行った。診療所から歩いて５分くらいのとなりの町の一角（新しい家並み）で、結構面白いデコレーションがあった。
ちなみに、『イエナリエ』は神戸の『ルミナリエ』を文字って、『家』と『ルミナリエ』の
複合語。よく考えた造語だと思う。
今、環境問題が毎日のニュースとして取り上げられて、このような楽しみ方に批判的
な意見も聞かれるが、暗い町並みを明るく灯してくれる『イエナリエ』は、人の心をも
明るくしてくれる力を持っているようにも思えた。
クリスマスイブの今日も多くの人たちの心をなごませてくれる『光』を、これからも
ずっと続けてほしいと思わずにはおられなかった。

いい顔の子供から大人になるために

　最近、歯並びや矯正に関する問い合わせが増えてきました。むし歯に関しては、
歯科検診で調べてもらえる機会が増えましたが、矯正に関しては『子供が将来歯並びが悪くなったら、積極的に矯正しよう』と思っていらっしゃる方も少なくありません。
しかし、『矯正の前に、あごを大きくする努力をして、いい顔の大人になるための準備をしましょう』というと、『歯並びは遺伝や生まれつきのもので、親の努力がきくなんて思いもしませんでした』と驚かれる方がほとんどです。
　確かに先天的要素や遺伝の影響もあり、１００％歯並びのよい子を育てることは
出来ません。けれど、あごの骨や歯列の幅を大きくきれいに育てる食生活や姿勢、
生活習慣などは、親の心構えひとつでいくらでも変えることができるのです。
　お子さんの歯並びはいかがですか？

東京都中野区沼袋３丁目

　今日、日帰りで新幹線（のぞみ）を利用して東京都中野区沼袋３丁目に行ってきた。仕事の関係で、これからいろいろお世話になる予定の先生への挨拶詣でだった。東京駅から山手線、西武新宿線を乗り継いでの自宅からだと約６００キロの
旅だった。沼袋駅に到着したのが、約束の時間の約１時間前だったので、駅近くの
マクドナルドで時間を潰そうと中に入った。店内は１階しかなく、郊外の店舗に比べると、こじんまりした雰囲気だった。コーヒーを注文して、カウンター席に座っていろいろ考えごとをしていた矢先、通路を隔てた向い側に座って新聞を熱心に読んで
おられたかなり年配の女性から、『もしよろしかったら、これ読んでください』といままで読んでおられた新聞を差し出された。これには少し驚き、その場で丁重にお断り
させてもらったが、親切にお声をかけてくださったことが嬉しかった。マクドナルドはよく利用しているが、今までこのような体験は始めてだった。始めて訪れた所なのに、この体験を通じてなぜか昔にきたことがあるような、妙に懐かしい感じがした。駅周辺の街の雰囲気にも、昭和の香りのするお店や建物が残っていて
なぜか開発の進む高層ビルやマンションの立ち並ぶ大都会とは、だいぶイメージ
がかけ離れていた。やはり東京という所は、いろいろな顔を持っていると改めて
認識させられた次第だ。

歯並びの悪さが歯の病気の原因になる？（パート１）

　「歯並び」と言うとすぐに歯医者さんで矯正治療の相談をしないといけないと考えて
しまう方が多いのではないでしょうか？きれいな歯並びは笑顔が素敵に見えますし、
整った顔立ちになります。ただ、それだけが矯正治療の目的でしょうか？
私自身高齢の患者さん（最高年齢９３歳）といろいろ接してきたなかで、歯が８０歳を
超えて２０本以上ある方は、ほとんどの方々は歯並びがいいという方々が殆どです。
ごくまれに８０歳を超えて２０本以上歯のある方で歯並びの良くない方を見かけますが、自分の歯が歯周病を患っておられて歯がグラグラで食べ物を満足に咬めない
方が多いです。このような患者さんが仮にもっと幼かった頃に、「歯並び」を良くしておけば歯周病を患い、貴重な歯を失い、辛く、苦しい思いをせずにすんだかも
しれないのです。近年、入れ歯やインプラントの治療技術の進歩は目覚しいものがありますが、まだ天然の歯には追いついていないのが現状だと思います。
仮に技術が進んで天然の歯よりも優れた人工の歯が出来たとしても、安易に
歯を抜いてしまうことのリスクは絶えず伴います。歯周病が原因で殆どの患者さんが、かけがえのない『歯』を失わざるを得ない現状を変えるため、ご自身のみならず子供さんが将来健やかに過ごしていけるためにも、『歯ならび』に関心を
持ってもらえれば嬉しいです。
次回は『歯並び』と『歯周病』との関係についてお話をしてみたいと思います。

不易流行

　松尾芭蕉がお弟子さんから「この世の中で、いつまでも変わらない事柄（真理など）
と変わりゆく事柄（流行）、どちらが大切ですか？」と聞かれ、「どちらも大切だ」と
答えた逸話がある。どちらかと言うと「流行」のほうが、軽く受け止められてしまうかも
しれないが、絶えず変化し続ける事柄に何か魅かれていくのは自分だけではなさそうだ。ダーウインの進化論にも「強い者だけが生き延びてこられなかった。変化に
柔軟に対応できた生き物だけが生き延びてこられた。」と述べられている様に、かなり以前から「流行」の中に、いろいろな生きるヒントみたいなものが隠されているのかもしれない。しかし、理屈ではよく解っているつもりでも、いざ「変化」を受け入れると
なるとかなり勇気やエネルギーがいる。正直、今なんでやらなきゃならないのかと
疑問に思う時もある。だが、自分自身を変えるより他人を変える方がはるかに大変だ。なぜ変わる必要があるのか説明し、納得してもらい、やっと行動に移して
もらえるからだ。「変化」を恐れず、むしろこの時期に自分に与えてくれた試練だと
思って、これを乗り切ればまた新しい自分に出会えると信じて「流行」を楽しんでいきたい。

お口を閉じるトレーニングについて

　１．物をくわえて意識的に閉じましょう
　　　ハガキを２つ折にしたものなどを１日３０分程くわえておきます。こうすることで、
　　　唇の筋肉を鍛えて閉じている状態を身体になじませていきます。この時舌の先
　　　は前歯の裏の上顎の部分につけるようにしてください。
　２．顔全体の筋肉を使いましょう
　　　口の筋肉が弱いと、閉じた状態を保つことが難しくなります。そこで顔の筋肉を
　　　鍛えるには、思いっきり頬を膨らませたり、引っ込めるのが効果的です。また、
　　　舌を上顎につけていられないのは舌の筋肉が弱っているので、舌を出して左
　　　右上下、前に動かす運動を習慣にしてください。
　　　早口言葉で口周辺の筋肉を使うトレーニングもあります。急がなくてもいいので、ていねいにはっきりと大きく口を開けながら発音してください。頬のたるみ
などにも効果が・・・
　　　ありさんあつまれアイウエオア　かにさんかさこそカケキクケコカ
　　　さかだちさかさまサシスセソサ　たのしいたこあげタテチツテトタ
　　　ならんでなわとびナネニヌネノナ　はなたばはなびらハヘヒフヘホハ
　　　まえよりまじめにマメミムメモマ　　　やっぱりやさしいヤエイユエヨヤ
　　　らくだいライオンラレリルレロラ　　わんぱくわいわいワエイウエオワ
　　　がまんだがんばれガゲギグゲゴガ　　ざわざわざぶざぶザジズゼゾザ
　　　だんだんだぶだぶダデヂヅデドダ　　ばんごうばらばらバビブベボバ
　　　パラソルぱらぱらパぺピプペポパ