宮川歯科医院 院長ブログ

堺市西区の宮川歯科医院 院長の宮川和人がブログで色々なことを語ります。

歯並びについて

2007年01月25日 | 歯のお話
 ある患者さんから歯並びに関する質問を受けました。その方のお話を良く聞くと、
以前はあまり気には留めることもなかったご自分の歯並びが、最近気になりだしたとの事。奥さんや娘さんの影響もあって、人によってどうして歯並びに違いがでてくるのか、知りたいご様子でした。確かに歯並びのきれいな人は、笑顔が素敵な方が
多いように思えます。また、歯みがきなど日頃の歯のお手入れも楽になりますし、
なによも今まで以上に食べ物をよく噛むことが出来るようになりますので、食事も
おいしく頂けて、ダイエット効果も出てくるのです。どうしてダイエットと歯並びが関係してくるのかと言うと、歯並びのいい人は良く噛むことができるので、唾液をたくさん
出して胃や腸の消化を助け、少ない量の食物でも満腹感が得られるようになると
言われています。もちろん、バランスの取れた栄養を取ることは、いうまでもありませんが…
 歯並びに関しては、確かに遺伝的に歯の大きさや本数と顎の大きさとの関係
で調和が取れずに悪くなられた方もいらっしゃいますが、かなりの方は子供の
時代(乳歯から永久歯への生え変わりの時期)にいろいろな原因で、永久歯の
生え方に変化があったものと思われます。わたしも小学生だった40年ぐらい前
だと、当時むし歯に関する学校検診はあっても、歯並びまで詳しく調べてもらった
記憶がありません。むし歯は放置しておくと、将来痛み出す可能性があるので、
治療を早く受けるように勧められますが、歯並びは悪くても急に痛むことがないので、どうしても関心が薄くなってしまいがちでした。
でも、最近では学校検診でも歯並びをチェックする項目もありますし、なによりも
保護者の方々の関心度が昔とは比較にならないほどに、高まりつつあります。
 歯並びで悩んでいる方々の多くが、きれいな歯並びを取り戻すことでより健康で
明るくポジティブな生き方が出来るように願いたいものです。

歯科の麻酔について

2007年01月18日 | 歯のお話
 「麻酔が怖くて歯医者さんにかかりたくない」といったことを耳にしますが、実際は
そうでしょうか?確かに20年程前は針も太く「麻酔は痛くて当たり前」という考えで
行われていましたが、今では表面麻酔をしたうえで極細の使い捨て針を使って
「痛みをなくすための麻酔が痛いのは論外」という考えで行われるため、ほとんど
痛みを感じることなく麻酔をかける事が出来るようになりました。
 歯科医院で主によく使われている麻酔は局所麻酔の中でも浸潤麻酔といって、
麻酔液を入れた部分にゆっくりと浸透させて効果を得るタイプの麻酔です。
 歯の神経は歯の根の先端から歯に入っていきます。歯の根は骨の中に埋まって
いますので、歯の神経に直接麻酔をすることができません。そこで、その歯の根に
一番近いあたりの歯肉に麻酔液を注入し、麻酔の効果が浸透していくのを待つようにします。これが浸潤麻酔です。
 「麻酔をしたのに歯を削るとき痛かった」というのは、この浸潤麻酔の特徴の
一つです。浸透するのに時間がかかるのと、骨の中に浸透していく途中で効果
が少なくなってしまうためです。ですから、削って痛い場合はもう少し時間をおくか、量を足せばよいわけです。ただし、治療が終了してからも2~4時間はしびれた感じが続きますので、舌や唇などを噛まないようにその間の食事は避けた
ほうがよいでしょう。



お見舞い

2007年01月14日 | 気まぐれ日記
 先日、叔父の見舞いに行ってきた。去年の暮れに大きな手術を受けて、その後
経過は順調だったので近日中に無事退院との事。本当に良かった。
手術後の看護師の方々の献身的な看護に、とても感謝をされていたのが印象に
残った。それに引き換え彼の入院している部屋が面会者との休憩室の向いに
あったせいで、他の入院患者さんの会話などがやかましくて、なかなか落ち着けない
などのイライラもあったそうだ。これからは暫く安静にしなければならないそうだが、
健康の有り難さをしみじみと語っていた。
 元々叔父は健康には若い時から自信があったそうだが、今回の病気には相当
悩まされていたみたいだ。
彼との思い出の中で特に印象に残っている出来事の中で、自分がまだ小学生の低学年だった頃
近所の運河に、よく魚釣りに誘われて行った事が思い浮かぶ。
ゴカイをエサにして、ハゼ(ムツゴロウによく似た顔の魚)やガッチョウ(関西地区
限定の魚の名前、正式名?)などを一緒に釣り上げた。本当に魚釣りの好きな
叔父で、夏の暑い日や冬の寒い日でも、魚釣りをしている時が一番楽しそうに
思えた。魚を釣り上げたときの、当時の叔父の笑顔を今でもはっきりと、覚えて
いる。
 最近お互いに色々と忙しくなって、めったに会う機会もなくなってしまったが、
今回久しぶりにお会いして嬉しかった。自分が子供の頃にいい思い出を体験
させてくれた叔父に感謝!!またお目にかかれる日を楽しみにしている今日
この頃だ。

歯の本数について

2007年01月06日 | 歯のお話
 先日、ある御年配の患者さんから「私の歯は何本ありますか?」という質問を、丁度レンドゲンの説明をしている時に受けました。この患者さんは自分の父親が若い
時に歯を歯周病で失ってから、咬めなくなって入れ歯で苦労された事をよく知っておられたので、ことさら「歯の健康」には日頃から高い関心を持っておられる方です。
 こんな質問をされる方に対していつも引き合いにだす話の中で、「御自分の手や
足の指の本数がわからない方は、ほとんどいらっしゃらないのに、どうして歯の
本数がわからない方が多いのでしょうか?」という疑問が浮かんできます。
つまり指も歯も御両親から受け継いだ大切な体の一部なのに、『歯』に対する捉え
方は人によって千差万別だと思います。
 もちろん、『指』と『歯』とは存在する目的や機能に大きな違いがある事は、よく
理解できますが、私が考えるには歯の場合口の中に存在している為に、口を
開けなければ人目につきにくい事が一つの理由になっているのではないかと
言う事です。
 歯医者さんに来院される患者さんの目的は様々ですが、『歯』の本数を気に
される方はこれからも前向きに生活を楽しもうと考えているところが、素晴らしい
と思います。つまり、歯の本数が減ることは、いままで好物だった食べ物が
食べることが出来なくなるばかりでなく、人と会って話すことや旅行に誘われて
も満足に名産品を味わう喜びも、奪われてしまうからです。
歯が無くなることで、こんなに辛い思いはしたくないと考えていただける方が
一人でも多く増えて、かけがえのない自分の『歯』を大切にしていただければ、
わたしとしてはこの上ない喜びです。

初心忘れるべからず

2007年01月04日 | 気まぐれ日記
 新年もスタートしてもう4日目になると言うのに、まだ元日気分が抜け切れなくて
なんだか頭がすっきりしていない。そのせいかもしれないが、なんとなくパソコンに
向かう気持ちにもいろいろな変化が出て、面白い。
去年まではまったく『ブログ』とは縁のない生活をおくっていたので、今年の正月を
このような形で過ごそうとは想像も出来なかった。
最初にこのホームページを開設したと同時に『ブログ』のことを説明されて、日記も
いままでまともに書き続けた事のない自分に、本当に書くことができるのだろうかと
いう不安が確かにあったのは事実だ。
「いったい何を書いたらいいのか?」当初不安な気持ちで一杯だったのをよく今
でも思い出すことがある。そんな中自分のホームページを見て、ある日一人の
患者さんが相談にこられた時は、本当に嬉かった。いままでのホームページや
ブログに対する考えが大きく変わった瞬間でもあったからだ。
自分がどうしてこのホームページやブログを始めようと思ったのかという所を一番大切に考えて、一生懸命に製作に関わってくれたアイシスさんには感謝したい。
『初心忘れるべからず』もとは世阿弥の有名な言葉だが、地元の中学校に入学した年の校長先生の朝礼時の「口癖」だった。他の話は全く覚えていないのだが、
この言葉だけは今でも困難な場面にぶち当たったりした時に、頭に思い浮かぶ事がある。もう一度足元を見つめなおし、リセットする勇気を与えてくれる。
 今年もワクワクできるいい年にしましょう!!