前回のお話の続きとして、歯並びやかみ合わせに大きな影響を与えているのが「舌」の存在です。
一般的には舌の大きな働きの中でのは、食べ物の味を感じるセンサーがあり、食べ物を喉の奥に
スムーズに送り込んだり、発音の時に大切な役割があることが知られています。
実は「舌」は、それ以外にとても重要な働きをしてくれています。
例えば私たち人間の歯並びの形は「u字形」もしくは「馬蹄形」とも言われています。
その形そのものは、実は「舌」が上手く働いて、出来上がった形(結果)なのです。
しかも、この舌がお口の中で、安静にしている時や唾を飲み込んだりした時にどの位置に
あるのかがとても大切になってきます。
ですから、お一人づつ違う固有の「舌の大きさ」が、今ある歯並びのアーチの大きさと
バランスが取れていることが、とても重要であることにもつながるのです。
いわゆる受け口の方は舌の大きさに問題があり、しかも舌がいつも低い位置にとどまっている
場合が多いとも言われています。
また、お口で呼吸(お口がよくポカンと空いている状態)していることも
舌の位置が下がっている場合が多いのです。
先ずは、お子さんの歯並びやかみ合わせを見ていただく前にお願いしたいことは、
日頃の「寝相」や、いつもちゃんと鼻で呼吸をしていらっしゃるかどうかを
よく観察してみてください。
きっと何か新しい発見があると思います。
そして、その『気付き』が大切なお子さんの健やかな成長に、必ず繋がっていくと信じています。
心より応援しています。