参院選での運動員への買収ということで小林温参院議員の選挙事務所の出納責任者らが逮捕されたが、公職選挙法の違反は実にやっかい。
2007/08/08-01:24 小林温氏陣営の出納責任者ら逮捕=参院選で違法報酬-公選法違反容疑・神奈川県警(時事通信)
=== 備忘録(引用)===
7月29日に投開票された参院選神奈川選挙区で当選した小林温参院議員(43)=自民=の選挙運動に対する報酬として、大学生らに現金百数十万円を渡したとして、神奈川県警捜査2課などは7日、公選法違反(日当買収)容疑で、小林議員の公設秘書で選挙事務所の出納責任者だった鈴木美香容疑者(33)=神奈川県相模原市相模大野=ら3人を逮捕した。
出納責任者は公選法上、連座制の適用対象で、買収罪などで罰金以上の刑が確定すれば、小林議員の当選が無効となる可能性がある。
ほかに逮捕されたのは、自民党神奈川県連職員山口聡(34)=横浜市磯子区汐見台=、同党横浜市連職員松岡篤宏(27)=同市港北区大豆戸町=両容疑者。同課などは7日深夜、小林議員の地元事務所(同市中区)や県連(同)など10数カ所を家宅捜索した。
鈴木容疑者は「現金買収はしていない」と否認、山口容疑者ら2人は「間違いない」と容疑を認めているという。
==============
こうした、買収などに関しても鹿児島での捏造冤罪が発覚するなど実態は分からない部分が多いが、これが文書違反となるとさらに難しくなってくる。
民主議員HPの「がんばります」宣言 選管からの「指摘」に大困惑 (インフォシークニュース J-CAST 2007年8月3日18時56分)
=== 備忘録(引用)===
「公示後にはウェブサイトは更新しない」というのが、最近の選挙での「常識」。これで大丈夫だと思っていたら、今回は当選後に掲載された文言に、地元選管から「物言い」がついた。公職選挙法で禁じられている「選挙後のあいさつ行為」に該当する可能性がある、という理由だった。ところが東京では「ありがとうございます」という文言が「セーフ」。各地の選管によって対応はまちまちで、指摘を受けた側は困惑している。
公職選挙法は公示・告示後に「文書・図画」の配布を制限しており、ウェブサイトやメールも、これに含まれると解釈され、現在では、選挙期間中はウェブサイトの更新は行わないのが一般的だ。
今回は、選挙期間後のウェブサイト更新に「物言い」がついた。問題になったのは、参院選愛知選挙区から初当選した、民主党の谷岡郁子さん(53)のウェブサイト。ウェブサイトの管理を委託している業者からの提案を受けて、当選翌々日の2007年7月31日、
「今回の参議院選挙で当選させていただきました。『谷岡くにこ』力の限り頑張ります」
などとする文言をウェブサイトに掲載した。翌8月1日に、愛知県選挙管理委員会に、ウェブサイトを見た人から連絡があり、選管は民主党県連に「文言が公職選挙法に抵触する恐れがあるかもしれない」と伝えた。県連から連絡を受けた谷岡事務所では同日夕方に文言を削除した。
「当選しました」と書くだけでも危ない
公職選挙法の187条には
「何人も、選挙の期日後において、当選又は落選に関し、選挙人にあいさつする目的をもつて次に掲げる行為(編注: 文書を配ったり掲示すること)をすることができない」
とあり、これに抵触する可能性がある、ということのようだ。
愛知県選管ではJ-CASTニュースに対して
「『公職選挙法では、選挙後の文書による挨拶行為を禁止していることはご存じですよね?』といった、『念押し』をさせていただいた、ということです。『指摘』というほどの強いものではありません」
と経緯を説明する。文言のどの部分が問題視されたのかという問いについては、
「細かい文言がどうこうということではなく、『あいさつをする目的』と解釈されれば、どんな文言でも抵触するおそれがある、ということです」
と話す。極端な話、「当選しました」とだけ書いてあっても、それが「あいさつ」だと見なされると、法律違反に問われる可能性がある、ということのようだ。
「ありがとうございます。みなさんのおかげです」がなぜセーフ
一方の谷岡事務所では、「あいさつ」ではなく「報告」のための文言だったという認識だったようで、
「『ありがとう』『御礼』といった文言がなかったので、大丈夫だと思っていたのですが…。正直、『あれっ??』という感じです。混乱、困惑しています」
と指摘は「まったくの想定外」との見方だ。それでも、「念のため、文言は削除した」とのことだ。
確かに、谷岡事務所が困惑するのも無理はない。東京選挙区(改選数5)で当選した5人のうち、丸川珠代さん以外の4人が当選後にウェブサイトを更新、当選の報告とともに、こんな文言が並んでいるのだ。
「『皆様が安心して暮らせるまっとうな 日本をつくりたい』と一貫してお訴えをさせて頂きましたが、このように大変多くの皆様にご共感頂き、ご支援頂いた事、大変嬉しく思うと同時に、またそのご期待の大きさに身の引き締まる思いです」(民主党・鈴木寛さん)
「ありがとうございます。みなさんのおかげです。動けば変わる!これからがスタートです。一緒にがんばりましょう」(無所属・川田龍平さん)
「1,087,743票の重みを感じながら、みなさまのご期待に応えたいと、意欲満々です」(民主党・大河原雅子さん)
「17日間にわたる選挙戦を戦い抜くことが出来たのも、ひとえに皆様の暖かいご支援・ご声援のおかげです」(公明党・山口那津男さん)
この4人のほうが違反の可能性が強そうだが、鈴木寛事務所では「特に選管からの指摘はいただいていません」と話している。少なくとも東京の選管による解釈は「セーフ」の模様だ。
東京の状況を谷岡事務所に伝えると、非常に驚いた様子。今後のウェブサイト更新予定については、
「今回の件があったので、慎重になっています。まだ詰め切れていない部分があって、現在は未定です。勉強させていただきながら、やっていきたいと思います」
と、情報発信に二の足を踏まざるを得ない様子だった。
==============
ネット解禁が間近となっている中、文書違反をどう解釈するのかは喫緊の課題ではないだろうか。
↓いろんな意見を知るのに役立ってます。
皆様のポチッに元気をいただいております。ありがとうございます。
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2007/08/08-01:24 小林温氏陣営の出納責任者ら逮捕=参院選で違法報酬-公選法違反容疑・神奈川県警(時事通信)
=== 備忘録(引用)===
7月29日に投開票された参院選神奈川選挙区で当選した小林温参院議員(43)=自民=の選挙運動に対する報酬として、大学生らに現金百数十万円を渡したとして、神奈川県警捜査2課などは7日、公選法違反(日当買収)容疑で、小林議員の公設秘書で選挙事務所の出納責任者だった鈴木美香容疑者(33)=神奈川県相模原市相模大野=ら3人を逮捕した。
出納責任者は公選法上、連座制の適用対象で、買収罪などで罰金以上の刑が確定すれば、小林議員の当選が無効となる可能性がある。
ほかに逮捕されたのは、自民党神奈川県連職員山口聡(34)=横浜市磯子区汐見台=、同党横浜市連職員松岡篤宏(27)=同市港北区大豆戸町=両容疑者。同課などは7日深夜、小林議員の地元事務所(同市中区)や県連(同)など10数カ所を家宅捜索した。
鈴木容疑者は「現金買収はしていない」と否認、山口容疑者ら2人は「間違いない」と容疑を認めているという。
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こうした、買収などに関しても鹿児島での捏造冤罪が発覚するなど実態は分からない部分が多いが、これが文書違反となるとさらに難しくなってくる。
民主議員HPの「がんばります」宣言 選管からの「指摘」に大困惑 (インフォシークニュース J-CAST 2007年8月3日18時56分)
=== 備忘録(引用)===
「公示後にはウェブサイトは更新しない」というのが、最近の選挙での「常識」。これで大丈夫だと思っていたら、今回は当選後に掲載された文言に、地元選管から「物言い」がついた。公職選挙法で禁じられている「選挙後のあいさつ行為」に該当する可能性がある、という理由だった。ところが東京では「ありがとうございます」という文言が「セーフ」。各地の選管によって対応はまちまちで、指摘を受けた側は困惑している。
公職選挙法は公示・告示後に「文書・図画」の配布を制限しており、ウェブサイトやメールも、これに含まれると解釈され、現在では、選挙期間中はウェブサイトの更新は行わないのが一般的だ。
今回は、選挙期間後のウェブサイト更新に「物言い」がついた。問題になったのは、参院選愛知選挙区から初当選した、民主党の谷岡郁子さん(53)のウェブサイト。ウェブサイトの管理を委託している業者からの提案を受けて、当選翌々日の2007年7月31日、
「今回の参議院選挙で当選させていただきました。『谷岡くにこ』力の限り頑張ります」
などとする文言をウェブサイトに掲載した。翌8月1日に、愛知県選挙管理委員会に、ウェブサイトを見た人から連絡があり、選管は民主党県連に「文言が公職選挙法に抵触する恐れがあるかもしれない」と伝えた。県連から連絡を受けた谷岡事務所では同日夕方に文言を削除した。
「当選しました」と書くだけでも危ない
公職選挙法の187条には
「何人も、選挙の期日後において、当選又は落選に関し、選挙人にあいさつする目的をもつて次に掲げる行為(編注: 文書を配ったり掲示すること)をすることができない」
とあり、これに抵触する可能性がある、ということのようだ。
愛知県選管ではJ-CASTニュースに対して
「『公職選挙法では、選挙後の文書による挨拶行為を禁止していることはご存じですよね?』といった、『念押し』をさせていただいた、ということです。『指摘』というほどの強いものではありません」
と経緯を説明する。文言のどの部分が問題視されたのかという問いについては、
「細かい文言がどうこうということではなく、『あいさつをする目的』と解釈されれば、どんな文言でも抵触するおそれがある、ということです」
と話す。極端な話、「当選しました」とだけ書いてあっても、それが「あいさつ」だと見なされると、法律違反に問われる可能性がある、ということのようだ。
「ありがとうございます。みなさんのおかげです」がなぜセーフ
一方の谷岡事務所では、「あいさつ」ではなく「報告」のための文言だったという認識だったようで、
「『ありがとう』『御礼』といった文言がなかったので、大丈夫だと思っていたのですが…。正直、『あれっ??』という感じです。混乱、困惑しています」
と指摘は「まったくの想定外」との見方だ。それでも、「念のため、文言は削除した」とのことだ。
確かに、谷岡事務所が困惑するのも無理はない。東京選挙区(改選数5)で当選した5人のうち、丸川珠代さん以外の4人が当選後にウェブサイトを更新、当選の報告とともに、こんな文言が並んでいるのだ。
「『皆様が安心して暮らせるまっとうな 日本をつくりたい』と一貫してお訴えをさせて頂きましたが、このように大変多くの皆様にご共感頂き、ご支援頂いた事、大変嬉しく思うと同時に、またそのご期待の大きさに身の引き締まる思いです」(民主党・鈴木寛さん)
「ありがとうございます。みなさんのおかげです。動けば変わる!これからがスタートです。一緒にがんばりましょう」(無所属・川田龍平さん)
「1,087,743票の重みを感じながら、みなさまのご期待に応えたいと、意欲満々です」(民主党・大河原雅子さん)
「17日間にわたる選挙戦を戦い抜くことが出来たのも、ひとえに皆様の暖かいご支援・ご声援のおかげです」(公明党・山口那津男さん)
この4人のほうが違反の可能性が強そうだが、鈴木寛事務所では「特に選管からの指摘はいただいていません」と話している。少なくとも東京の選管による解釈は「セーフ」の模様だ。
東京の状況を谷岡事務所に伝えると、非常に驚いた様子。今後のウェブサイト更新予定については、
「今回の件があったので、慎重になっています。まだ詰め切れていない部分があって、現在は未定です。勉強させていただきながら、やっていきたいと思います」
と、情報発信に二の足を踏まざるを得ない様子だった。
==============
ネット解禁が間近となっている中、文書違反をどう解釈するのかは喫緊の課題ではないだろうか。
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