みやっちBlog

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沖縄・うるま市の高校敷地に米軍車両が進入

2007年08月08日 12時41分38秒 | 政治・社会
養護施設や道の駅への米軍車両侵入に対し、米軍に対して抗議をしていた沖縄県だが、8月6日にうるま市の前原高校へ米海軍の車両が進入。県の抗議が無視されたかたちとなった。



記事のクリッピングをしておきたい。

米軍車両が前原高侵入 生徒ら部活動中(琉球新報 8/7 9:39)
=== 備忘録(引用)===
 【うるま】うるま市田場の県立前原高校(大城順子校長)に6日午後2時44分ごろ、ナンバープレートに海軍を示す「NAVY」と表示された米軍車両とみられるクリーム色のトラック1台が正門から無断侵入し、敷地内のロータリーを時計回りに一周して安慶名方面に出て行った。学校職員や生徒ら数人が目撃した。那覇防衛施設局が在沖米海軍に照会しており、同報道部は「事実を調査中」としている。
 うるま市では、7月18日にも県立高等養護学校に米海兵隊の装甲車が侵入する問題が起きたばかり。相次ぐ無断侵入に行政や教育関係者からは米軍への批判の声が高まっている。市や市議会も情報収集に努め、早急な対応を行う考えで、仲村守和県教育長も「関係機関にあらためて強く抗議したい」と述べ、県としても事態を重く受け止めている。
 車両侵入を目撃したのは、同高校の平良智事務長と部活動中の生徒数人、造園業者2人。平良事務長らによると、車両はロングタイプの2トントラックで運転手と助手席に軍服姿の外国人2人が乗っていたという。県道に面した正門から侵入し、ロータリーを回る途中にタイヤが内側の縁石に擦れ車両が揺れたという。ナンバープレートは「NAVY9529619」と記載されていた。車両は再び正門から右折し、安慶名方面に去っていった。
 平良事務長は「この間の件(養護学校への侵入)もあるので、なぜまた、と疑問に思う」と話した。同様に車両を目撃したソフトボール部の男子生徒=同校1年=は「2人とも白人で、迷彩柄の軍服を着ていた。何で学校に入っているのか、と不思議に思った」と語った。大城校長は「高等養護学校に装甲車が侵入した件で関係各位に厳重に抗議したにもかかわらず、1カ月もたたずに同じようなことが再発したのを大変残念に思う。学校は安全な場所で、このようなことはあるべきことではない」と話した。
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米軍車両 また学校侵入/うるま市 前原高校(沖縄タイムス 2007年8月7日(火) 朝刊 1・29面)
=== 備忘録(引用)===
ロータリー 一周去る/生徒らけがなし
 【うるま】六日午後二時四十四分ごろ、うるま市田場の県立前原高校(大城順子校長、生徒数八百三十三人)の敷地に米軍車両とみられるトラックが侵入、ロータリーを一周して正門から同市安慶名方面に去った。車両侵入時、近くにいた男子生徒ら三人にけがはなかった。同市では七月十八日に同校から約六百メートルの県立沖縄高等養護学校に米海兵隊の装甲車が侵入、市議会が抗議決議をしたばかり。
 県教育庁は七日にも那覇防衛施設局などに抗議するほか、同市議会基地対策特別委員会は同日に対応を協議する。

 目撃した同校の平良智事務長によると、車両は白っぽいトラック。運転手ら二人はいずれも外国人で、車両ナンバーは「NAVY95 29619」と記載されていた。敷地内を回る際、車体が揺れたという。ロータリーの縁石などに車両が衝突した痕跡はなく、一分足らずで立ち去った。

 市内の学校で相次ぐ車両侵入に、知念恒男市長は「事実関係を確認中」としながら「米軍ならば、市民感情を理解していない。ここを戦場とでも思っているのか」と厳しく批判。その上で「市としてできる限りの意思表示を行いたい」と述べ、米軍に厳重抗議する考えを示した。

 一方、仲村守和県教育長は「沖縄高等養護学校への米軍の装甲車侵入に強く抗議し、再発防止を要請したところだ。度重なる許し難い暴挙に怒りを禁じ得ない」とのコメントを発表した。

 那覇防衛施設局は、沖縄タイムス社の取材に対し「(車両が米軍のものかどうか)米軍に照会中」としている。


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なぜ再発「反省 口だけ」/職員の質問を無視


 【うるま】「米軍はなぜ、何度も校内侵入を繰り返すのか」―。六日、うるま市田場の県立前原高校の敷地に米軍とみられる車両が侵入したことに教育関係者は一斉に怒りの声を上げた。七月十八日には米海兵隊の装甲車が県立沖縄高等養護学校に侵入、市や市議会、教育関係者が米軍に再発防止を強く申し入れた。相次ぐ車両侵入に、「学校は安全な場であるはずだ。米軍は非常識だ」など不信感と批判が広がっている。

 目撃した前原高校の平良智事務長(49)によると、正門近くの敷地内に米軍車両がいた。車両は停車することなく、敷地内のロータリーを走り回った、という。

 平良さんが「どうしたんですか」と声を掛けたが、外国人とみられる運転手らは目を合わすこともなく校外へ。県道を右折するために停車した車両に近付き、急いで番号を控えた。車両が侵入して出て行くまで「時間にして一分もない」出来事だったという。

 同校の大城順子校長は「戦前には軍隊が学校を接収して使用した。教育現場と軍隊は相いれないもので、侵入は残念だ」とまゆをひそめた。

 同校ではこの日、午前中に夏期講座があったほか、部活動などのため登校する生徒もいた。米軍車両侵入を知った二年の女子生徒(17)は「米軍は何をするか分からないから、校内には入ってきてほしくない」と話した。

 同校PTAの具志川光彦会長(47)は「間違って侵入したなら一言謝ってほしい。人の庭をはだしで歩き、黙って帰るようなことは良くない」と指摘。七日に開かれる市内の県立高校長やPTA会長らとの会合で、対応を協議する、という。

 現場を確認した同市議会の東浜光雄基地対策特別委員長は「学校は安全な場であるはずだ。米軍は非常識極まりない」と憤る。「先月米海兵隊の装甲車が侵入した際、米軍は兵士の教育徹底を約束したが、口先だけだとしか思えない」と語気を強めた。


「故意」と疑う声も


 米軍とみられる車両が前原高校の敷地内に侵入したことに、県内の教職員やPTAなどから反発の声が上がった。

 高教組の福元勇司書記長は「平和の大切さを教育する学校と相反する米軍車両が再び侵入するとは絶対に許せない。米軍は事の重大性をきちんと認識しているのか非常に疑わしい。関係当局に対し強く抗議したい」と憤った。県高校PTA連合会の西銘生弘会長は「米軍は故意に侵入したのではないかと疑いたくなる」とした上で「何度も同じようなことが起きるのは米軍に規律を守るつもりがないからだろう。早めに抗議の意思を示したい」と話した。

 県PTA連合会の諸見里宏美会長は「たまたま夏休み中で生徒も少なかっただろうが、安全面を考えると許せない。学校に土足で上がり込むような行為は常識を疑う」と話した。

 沖教祖の大浜敏夫委員長は「学習の場への立て続けの侵入に強い怒りを覚える。復帰以前のやりたい放題の行動は米軍が反省していない証拠。那覇防衛施設局の対応も生ぬるいのではないか。主権国家として強く抗議するべきだ」と語った。
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米軍車侵入抗議へ 県「徹底した再発防止を」(琉球新報 8/7 16:03)
=== 備忘録(引用)===
 6日にうるま市田場の前原高校に米軍車両とみられるトラック1台が無断侵入した問題で、県の仲村守和教育長と保坂好泰基地防災統括監らは7日午後に那覇防衛施設局と外務省沖縄事務所を訪ね、教育施設での相次ぐ侵入問題に抗議する。
 7月に米海兵隊の装甲車が沖縄高等養護学校(うるま市)に侵入した問題に対する抗議から間もないことに対して、県として強い遺憾の意を示し、事実関係の早期究明とともに、徹底した再発防止を申し入れる。
 侵入した車両には軍服を着た外国人2人が乗車し、海軍を示す「NAVY」と表示したナンバープレートが目撃されている。
 在沖米海軍報道部は7日午前、本紙取材に対し、高校に侵入した車両が海軍のものかどうか「調査中」と述べた。
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米軍車侵入は「異常」 県教育長国へ抗議(琉球新報 8/8 9:58)
=== 備忘録(引用)===
 うるま市の県立前原高校敷地に6日、米軍車両が侵入したことを受け、仲村守和県教育長と保坂好泰基地防災統括監らは7日午後、那覇防衛施設局と外務省沖縄事務所を訪れ、度重なる学校侵入問題に強く抗議し、再発防止の徹底を要請した。防衛施設局の池部衛次長は7日午前に海軍報道部から海軍所有車両が貸し出され「海兵隊が使用していた」との回答があったと報告。在日米海兵隊司令部からも「海兵隊員が平台型トラックを運転中、うるま市内で道に迷い、地元の高校の駐車場に進入した」との回答があったと説明した。
 海兵隊側は今回の侵入について「運転手は駐車場で安全に方向転換をした後、日米同盟の協力に基づく訓練のための装備品輸送業務を続けた」としている。
 先月にも米軍装甲車が沖縄高等養護学校の敷地に侵入し問題化したばかり。要請で仲村教育長は「本当に隊員教育がなされたのか。校内に侵入したことは非常に故意的に感じる」と不信感を示し、「異常事態と言わざるを得ず、県民の立場に立って米軍に強く申し入れてほしい」と要請。保坂統括監も「人的、施設的な総点検、再教育を徹底してほしい」と要請した。
 前原高への侵入を受け、施設局は6日に四軍調整官事務所と海軍報道部に隊員教育、再発防止を要請。海兵隊の使用が判明した7日午前にも再度同事務所に要請したという。県側の要請に対し、池部次長は「大変申し訳ない」と述べた上で、「地位協定上、米軍車両の学校施設への立ち入りを認める規定はなく学校関係者に不安を与えた」と再度米軍に要請する姿勢を示した。
 外務省沖縄事務所では、倉光秀彰副所長が「深刻に受け止めている」と述べ、四軍調整官事務所長に再発防止を厳しく求めたことを明らかにした。
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米軍、侵入認め「遺憾」/うるま市(沖縄タイムス 2007年8月8日(水) 朝刊 27面)
=== 備忘録(引用)===
【うるま】米軍トラックがうるま市の前原高校(大城順子校長)敷地内に侵入した問題で、在日米海兵隊基地司令部は七日午後、うるま市の照会に対して、米海兵隊員が運転中に道に迷って学校内で方向転換したことを認め「事件によって生じた不安について遺憾に思う」と回答した。那覇防衛施設局を通して文書で答えた。
 トラックが所属する部隊や行き先、訓練の内容は明らかにしていない。トラックは海軍の所有だという。文書によると、トラックは(学校の)駐車場内で安全に方向転換後、訓練のための運送業務を続けたという。

 また、うるま市では同日夜、前原高校、沖縄高等養護学校を含む市内の七つの県立学校の校長やPTA会長が参加した連絡協議会が開かれ、今後の対応策などを話し合った。

 前原高校の有銘清教頭は「沖縄高等養護学校内に装甲車が侵入して、ひと月もたたないうちに事件が発生したことは大きな問題だ」と指摘。沖縄高等養護学校の塩浜康男校長は「米軍側はいったいどういう感覚をしているのか。危機回避の方法として、正門を閉めることも検討している」と怒りを隠せなかった。

 前原高校PTAの具志川光彦会長は「市内のどの学校でも事件が起こる可能性がある。不審者対策と同様に、危機意識を持って対策を立てていきたい」と呼び掛けた。


仲村県教育長 施設局に抗議


 うるま市の前原高校の敷地内に米海軍所有のトラックが侵入した問題で、仲村守和県教育長、県の保坂好泰基地防災統括監らは七日午後、那覇防衛施設局、外務省沖縄事務所を訪れ抗議した。

 仲村教育長らは七月二十三日に、同市の沖縄高等養護学校への米海兵隊装甲車侵入で抗議したばかり。「再び米軍の暴挙が発生し、学校の安全が脅かされたことは異常事態だ」と厳しく批判。米軍に再発防止の徹底を強く申し入れるよう要請した。保坂統括監も「全軍で隊員教育を徹底してほしい」と要望した。

 同局の池部衛次長は無断侵入の経過を報告、「隊員の綱紀粛正を強く申し入れた」と述べた。外務省沖縄事務所では倉光秀彰副所長が対応した。

 また、高教組、沖教組、沖縄平和運動センターの三団体も同日、同局を訪れ、安全確保が徹底されるまでの間、米軍基地外での車両の運行中止を米軍当局に強く働き掛けるよう求めた。
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なぜ、米軍車両が日本の公共施設へ無断進入を繰り返すのか。
その本意は分からないが、国民保護計画など非常時での米軍と自衛隊と自治体が一体となって事にあたり、個人の財産の強制収用も可能とする体制が整いつつある中でのひとつの出来事のような気がしてならない。



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1 コメント

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過敏すぎ?? (シゲ☆)
2009-09-17 02:36:00
たかだかトラックがUターンしにきたくらいで過剰な反応しすぎだと思います。どっかの駐車場に入ってUターンすることなら私にもありますよ?
沖縄では米軍が日本人と友好イベントとか活動していて日本を守ってくれてるのにこの図々しい沖縄の校長はなんなんですかね?疑問を禁じえません。
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