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「すべては民主党が悪い」と非難すればするほど下がる内閣支持率

2008年04月10日 18時36分45秒 | 政治・社会
党首討論が国会で行われたが、その後に福田首相がまたまたメルマガで民主党批判を繰り広げたという。



<福田首相>メルマガで“うらみ節” 民主党は「拒否権を振りかざすだけ」(yahoo!ニュース 4月10日11時36分配信 毎日新聞)
=== 備忘録(引用)===
福田康夫首相は10日付の「福田内閣メールマガジン(第26号)」で、日銀人事が参院第一党の民主党に4度も否決されたことについて、民主党のやり方を「物事が決まらない時間切れの政治。拒否権を振りかざすだけの政治」と断じた。9日午後行われた民主党の小沢一郎代表との党首討論で、「真意を尋ねましたが、やはり『財務省だからダメ』という拒否理由をただ繰り返されるだけでした」と、怒りをにじませた。 

【関連】 党首討論:首相、懇願調で逆質問「日銀人事なぜ不同意か」

 さらに「目先の政局ばかりを意識して、国民不在の政治闘争を続けることは、参議院の第一党という権力の濫用にほかなりません」とヒートアップ。

 しかし、締めくくりは「『ねじれ国会』のもとでも、国民にとって最善の結論を得られるよう、今後ともねばり強く、できる限りの努力をしていく覚悟です」と対話の姿勢を見せた。【浜田和子】
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党首討論の内容については党首討論 主なやりとり(yahoo!ニュース 4月10日8時1分配信 産経新聞)で読んでもらいたい。
ちなみに党首討論の様子は政府インターネットテレビで観ることができる。

これまで、民主党が協議に応じない、参院で審議をしてくれないと泣き言を繰り返してきた福田首相と自民党だが、そうした声をあげているにもかかわらず内閣支持率は下がり続けている。もちろん、民主党の支持率が上がっているわけではないので民主党の国会運営手法が支持されているとはいいがたいが、少なくとも年金問題や道路特定財源の暫定税率期限切れへの対応に関しては世論の政府与党への批判が大きいということなのだろう。
さらに、財界からも経済政策への不満が高まっている。

そんななか、ちょうど1週間前の毎日新聞・発信箱でメディアの敗北について書かれていた。

発信箱:民主党VS社説=与良正男(毎日新聞 2008年4月3日 東京朝刊)
=== 備忘録(引用)===
 民主党議員は不満のようだ。今度のガソリン税問題。毎日、朝日、読売、日経、産経各紙の社説はそろって「道路特定財源の一般財源化には大賛成、暫定税率撤廃にはこだわるな」の論調で、同党の対応に批判的だったからだ。

 この主張には読者からも「庶民の暮らしの厳しさが分からないのか」といった批判が寄せられた。世論調査でもガソリン値下げを歓迎する人が大半。そんな中、「教育や福祉、環境などまだまだ予算が足りない分野がある」とか、「税率は欧州に比べて低い」とか、「それが脱石油社会の構築につながる」とか言ってもなかなか通じない。それを痛感する日々だ。

 福田康夫首相の立場はもっと厳しい。少なくとも税金の無駄遣いをどうやめるのか、官僚社会にどうメスを入れるのか、極めて具体的に示さないと税率を戻すのに納得する人はほとんどいないだろう。

 よって、政治戦略のうえでは、ここまでは小沢一郎民主党代表の勝ちである。与野党の歩み寄りを求めてきた私たちの社説も敗北したといえるのかもしれない。

 それでも、と思う。ともかく、政界は緊張感がようやく増して、衆院解散・総選挙のムードが少し出てきたことだけはよかった。

 やはり、今の政権の方が安定していると思うのか。「小沢首相」に一度託してみようと考えるのか。次の衆院選は文字通りの政権選択選挙。もちろん、自民党でも民主党でもない、第三極の新党が現れる可能性もなくはない。

 いずれ、有権者が選挙で政治を動かす。「次」に進むために私もあきらめない。(論説室)
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マスコミは、自分たちが世論を作り出せると考えていたことが図らずも暴露されたわけだが、マスコミもこの国に住む人たちの暮らしではなく権力や力のある人たちのことしか考えていない、世論と乖離した報道をしてきたということなのだろう。

政治を動かすのは政治家でもマスコミではなく主権者一人一人。
そもそも、主権者の信任を得ていない内閣が2代も続いている異常さこそマスコミは批判すべきなのではないだろうか。




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