雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

気が遠くなるような歴史

2018-11-02 19:23:04 | 日々これ好日
        『 気が遠くなるような歴史 』

     古刹を じっくりと見学した
     歴史上 度々登場するような寺院で
     これまでにも 何度か訪れているが
     朱印帳によれば 13年ぶりになる
     圧倒されるような歴史と 仏像や建築物などは
     少しの揺るぎもなく 荒ぶる時間を乗り越えている

                   ☆☆☆ 
     
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十四歳の春

2018-11-02 08:00:27 | 私の好きなフレーズ
   『 二条の姫君、十四歳の初春でございます。 』


その御装束と申しますと、蕾紅梅でしょうか、表は紅梅、裏は蘇芳といった実に愛らしい七つ襲(ガサネ)に紅の袿(ウチギ)、萌黄の表着(ウワギ)、その上には赤色の唐衣をお召しになられています。さらには、梅唐草を浮き織にした二つ小袖に、唐垣に梅を縫ってあるものを着ておられます。
艶やかな女房たちの中にあって、ひときわ輝いていて匂い立つようでございます。
二条の姫君、十四歳の初春でございます。


                    ( 「二条の姫君」第一章(一)より )
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