田熊みうま会 尾道市因島から発信中

昭和40年度生まれで 田熊小学校・田熊中学校に通った人のブログ

因島・田熊の方言・慣用句(43)「つつく」

2021年12月02日 | 因島・田熊の方言・慣用句
元々は「突く(つつく)」で、物をこつこつと、或いは小刻みに「つつく」様子を表します。「突っ突く(つっつく)」もほぼ同意で、鳥がエサを突っ突くなんて言いますね。
このような意味以外にも、因島ではもう少しスケールが大きくなり、家や庭、道路なとを修理したり改善したりする意味にも使います。

例1
「いま家を"つつい"とるんよ。あちこち傷んできたけぇのぉ」
(いま家を修理しているんです。あちこち傷んできたので)
「次はは庭を"つつく"んよ」
(次は庭に手を入れようと思っています)
「"おおがっそう"になったクロガネモチとキンモクセイを剪定するんじゃ」
("茂った"クロガネモチとキンモクセイを剪定するんです)
てな感じで使います。

例2
「頭"つつい"たんか。 男前になったのぉ」
(散髪したのですね。男前になりましたね)
みたいな感じでも使えます。

「つつきめぐ」という言い方もあります。
「手を入れた結果、壊してしまう」という意味ですが、この場合の"つつく"
は本来の意味合いが強そうです。

A「草刈り機の調子が悪いけぇ、"つついた"ら、余計おかしゅうなってのぉ」
("修理"しようと思ったらもかえって調子が悪くなってしまいました)
B「"つつきめいで"しもうたんじゃの~(笑)」
("結果的に壊して")しまったのですね(笑)

よくある事です。。。

島内での常用度★★★★☆(結構な頻度)
島外での難解度★★☆☆☆(ニュアンスは伝わる)
ではまた次回
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コメント
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