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セカンドオピニオン

2007-02-09 | リウマチ
きょうはちょっとセカンドオピニオンのことを書いてみようと思う。 もう珍しい言葉ではなくなっと思うが、しかしてその実態は? あまりよく知られていないのではないだろうか。
(実は、わたしは関節リウマチ以外でセカンドオピニオンを受けたことがある)

直訳すれば2番目の意見、医療の場合は、治療を受けるに当たって、複数の医師の意見を聞くことだ。 でも、病院をかえたり、主治医に内緒で複数の医師にかかることとは違う、この辺がわかりにくいポイントかと思う。
つまり主治医以外の医師に意見は求めるけれど、主治医との関係は継続するということだ。 治療の都合で結果的に転院ということになることはあるが。

セカンドへはいきなり手ぶらで訪れないのが基本、袖の下が必要と言う意味ではない。 まずはセカンドが受けられるか確認、必要なら予約、主治医からの診療情報提供書(いわゆる紹介状)とできる限りの資料を持って行く。 費用を聞いておくのも大事、セカンドは健康保険が利かない、自費だからけっこう高くつく。(情報提供書料や初診料の部分は保険がカバーする)

何軒もの病院を転々とすることは、ドクターショッピングと悪口を言われる似て非なる行為だ。 だからといって、絶対に一つの病院と添い遂げねばならないと杓子定規なことは言うまい。 診断・治療が難しくていくつもの病院に当たって見なければならないというようなことは、結構あったりする。
転院には挨拶を入れるのが礼儀だろうし、できる限りの資料も持って引越したいけれど、どうもここはイカンのではないか?という場合には、何も言わずにこっそり逃げるという道もなきにしもあらずかと。 まあ時と場合による、こっちは命がかかってるわけで。

しかし、医師も人間である。 昔のように「先生様にお任せ」というほどではなくなったが、「他の意見も聞いてみたいんですが」と言われたら、気持は穏やかではないだろう、大阪弁で言うところの「気が悪い」といったところか。 患者側にも遠慮する気持もあって、いっそのこと内緒で・・・と思ってしまうかもしれない。(是非はともかく、それはセカンドオピニオンとは呼ばない) しかし、そこんとこも含めて現代の「医療」なのである、お互い踏ん張りどころだろう。
無論、セカンドオピニオンをとるという行為は患者による嫌がらせではない。 関係がギクシャクしてしまうというデメリットはあるかもしれないけれど、医師側にも誤診のリスクを減らせるなどのメリットはちゃんとある。
他にもお互いに、患者を引き抜かれてしまうかも、転院しないのに診てもらえるのか、いろいろと気になるが、そんな気遣いをちょっとでも減らせるよう、セカンドオピニオン外来という名前で門戸を開いている病院も増えた。

もっと具体的な方法については、検索や書籍で調べられるので、各自でよろしく。(もちろん病院が決まっている場合は直接問い合わせるのが手っ取り早い)
たとえばセカンドオピニオン・ネットワークというサイトでは、実際に役立つリーフレットや小冊子が掲載されている。 セカンドオピニオンの理解から上手に受けるコツまで。 なーんだ、これを読めば準備万端だったかと悔しいくらいに面倒見がいい。
内容はがん患者向けなのだけれど、他の病気でもかなり役立つはずだ、もちろん関節リウマチにも。 がんの場合、治療の開始前が多いけれど、関節リウマチの場合は途中でという場合も多いだろう。

有意義なセカンドオピニオンと主治医とのいい関係の継続、難しいかもしれないが、なるべくうまくいって、みんなが最適な治療が受けられることを祈る。

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