アマノジャクではありますが、流行ものを観ないわけではありません。
ドラマに手を出すと映画を観る時間が減ってしまうのが怖いだけです。
でも韓国のドラマはたいていとても面白い。
TSUTAYA DISCASでレンタル枚数を消化するために借りた『マッド・ドッグ』なんて、どハマリ。
どハマリするドラマもあるとはいうものの、
たぶん、韓流でもサスペンス作品のほうが私は好きだから、
噂に聞く『愛の不時着』は観ずに今まで来ました。
でも、飲み友だちの姐さんがDVDを貸してくださったのです。
んじゃ観てみますかねぇ、ぐらいの気持ちで鑑賞開始。
私のように今まで観ずに来た人は、いったいどんな物語だとお思いでしたか。
私が漠然と想像していたのは、韓国に暮らす女性が何かのはずみで北朝鮮に入り、
そこの男性と知り合って恋に落ちる、悲恋の物語でした。
全然ちゃうやん!
ヒロインのユン・セリは悲恋を予感させるような弱々しい女性ではない。
財閥の令嬢だけど、実家を出て自分で会社を興し、大成功を収めている。
美人でデキる女なのを鼻にかける同性の敵。部下にとっては鬼社長。
自社製品を売るためなら進んで自らのゴシップを作って振りまきます。
そんな彼女が社員の見守るなか、パラグライダーで飛行中に竜巻に遭う。
そして北朝鮮まで飛んでいってしまうのですから、もうこの時点で可笑しい。
彼女を見つけたのは北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョク。愛想なし(笑)。
陸上選手並みに足の速いセリに逃げられ、部下たちと共に探します。
後に訳あって彼女のほうから転がり込んできますが、
彼女に逃げられたことが軍にバレると彼と部下全員が処分を食らうから、
彼女を彼の自宅に匿ってしばらく生活するというお話で。
いっぱい笑えます。こんなにコミカルな話だったのかと驚きました。
ジョンヒョク率いる第5中隊の隊員4人が個性豊か。
中には韓流ドラマのファンがいて、いつもこっそり観ています。
もちろんリアルタイムのドラマは観られないから、観ているのは10年前のドラマ。
セリに呆れられながらも「続きはどうなるのか教えて」とせがみます。
また、ジョンヒョクの近所の奥様方同士の会話も傑作。
北朝鮮では本当にこんな会話が交わされるのでしょうか。
んなことないよねと思いつつ、イケメンにときめくのはどこも同じか(笑)。
ドタバタしながら物語は進んで行きますが、
セリの帰国について模索する第6話辺りから少し様子が変わってくる。
第7話からは毎回どこかで泣かされてしまうことに。
まだ第9話までしか観ていないのですけれど、どハマリ。
毎晩終業後に劇場で映画を1本観て、その帰りはプロ野球中継を聴いて、
まだ終わらない場合はとりあえず中継を最後まで観るなり聴くなりして、
終了したらお風呂に入って、出てきてから飲酒しつつ『愛の不時着』。
笑って泣いて、この時間がなんぼほど楽しいことか。
ヒョンビン、どんだけカッコええねん、お茶目やねん。
ソン・イェジン、どんだけカワイイねん。
そりゃみんなハマるわな。
今まで避けてきた人にもお薦めしたい。ハマりますって。
どうしましょう、全部観終わったら絶対ロス。