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『イントゥ・ザ・ストーム』

2014年09月01日 | 映画(あ行)
『イントゥ・ザ・ストーム』(原題:Into the Storm)
監督:スティーヴン・クエイル
出演:リチャード・アーミティッジ,サラ・ウェイン・キャリーズ,マット・ウォルシュ,
   アリシア・デブナム=ケアリー,アーレン・エスカーペタ,マックス・ディーコン他

ダンナが晩ごはん不要の日、仕事帰りに109シネマズ箕面にて。

竜巻の映画といえば『ツイスター』(1996)。
基本設定はそれとなんら変わらず、二番煎じの香りはぷんぷん漂っているけれど、
あれから20年近く経っていて、映像で見せる技術は凄く進歩しているはず。

アメリカ中西部、コロラド州のシルバートン。
この日、ゲイリーが教頭を務める高校では卒業式がおこなわれる予定。
妻を亡くしてから男手ひとつで息子2人を育ててきたゲイリーは、
卒業式の様子と生徒へのインタビューを撮影するよう、長男ドニーに命ずる。
父親の期待に応えるべくドニーはカメラを回すが、
同じ高校に通う次男トレイのほうが父親に可愛がられている気がして仕方がない。

登校したドニーは、ずっと想いを寄せてきたケイトリンが教師に叱られているのを目撃。
ドニーの気持ちを知るトレイにけしかけられ、事情を聴きにケイトリンのもとへ。
提出した課題に不備があったらしく、今日中に用意しなおさなければならないと言う。
廃墟となっている工場へ行って写真を撮る必要があり、
ドニーは卒業式の撮影をトレイに任せて、自分はケイトリンに同行すると決める。

一方、竜巻の撮影に執念を燃やす竜巻ハンター、ピートは、
若手カメラマンや気象学者アリソンとチームを組み、
巨大竜巻にも耐えうるはずの装甲車タイタスに乗り込み、竜巻を追っていた。
アリソンの予測に従い、ピートたちはシルバートンへ。
そして、卒業式が執りおこなわれるなか、巨大竜巻が発生して……。

『ツイスター』の夫婦がそうであったように、
本作でも父親と息子の絆に注力した人間ドラマが描かれます。
高校生の淡い恋心や、シングルマザーの幼い娘への思いも。
また、竜巻ハンターのチーム内では、どれだけ危険に身をさらすかで揉め事が起こり、
YouTubeへの動画投稿で人気者になりたいバカコンビもいて、
そういったドラマがそこそこ楽しめます。

ただ、主役はやはり竜巻。
直径3200mの竜巻に、本当に呑み込まれているかのよう。
家とか車とかだけでなく、空港からジャンボジェット機が舞い上がる様子に唖然。
竜巻の目の中にいるときの静けさに驚き、
舞い上がって、地面に打ち付けられる瞬間など、思わず目を閉じました。
2Dでこれなのですから、3Dだったらエライことに。

面白いとか面白くないとかではなく、
これは劇場で観ないと意味のない作品でしょうね。ド迫力。

ちなみにゲイリー役は“ホビット”シリーズのトーリン・オーケンシールド役、
リチャード・アーミティッジ。
こんなに普通のスーツ姿が似合うおじさんだったとは。

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