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『兄に愛されすぎて困ってます』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の13本目@伊丹)

2017年07月06日 | 映画(あ行)
『兄に愛されすぎて困ってます』
監督:河合勇人
出演:土屋太鳳,片寄涼太,千葉雄大,草川拓弥,杉野遥亮,
   大野いと,YOU,神尾楓珠,森高愛,川津明日香他

前述の『ハクソー・リッジ』とハシゴ。
15:00上映開始で17:20終了ってえらく長いなぁと思ったら、
初日舞台挨拶ライブビューイング付きの上映でした。

原作は夜神里奈の少女漫画で、2015年より『Sho-Comi』に連載中。
同じキャストでTVドラマ化もされているのだそうな。未読未見。
フリーパスでの鑑賞はオンライン予約ができず、窓口で映画タイトルを言わねばなりません。
前回フリーパスをつくったとき、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のタイトルをうろ覚えのまま出かけたら、
「ぼくは今日、明日のきみとデートする」と言っちゃったので、今回はしっかり覚えて出かけました。
間違わずに言えたのに、劇場スタッフのお兄さん、あっさり「『兄こま』ですね」。
兄こまって言うねや!と目からウロコ(笑)。

余談をもうひとつ。
TOHOシネマズ伊丹が入るイオンモールは、駐車券を最大で2枚までしか使えません。
この日観た『ハクソー・リッジ』と本作はどちらも2時間超えのため、
駐車券は3枚もらえるのですが、精算機には2枚までしか投入できないのです。
で、以前フリーパスを利用して3本観た飲み友だちのお兄さんから、
「裏で処理してくれるよ」と聞いてはいたのですが、忘れかけていました。

そうしたら「兄こまですね」のお兄さんが、それを懇切丁寧に説明してくださり、
「よろしければ、お帰りの時間に合わせて駐車料金なしで退出できるよう、
こちらから事務所へ連絡しておきますが」とのこと。
上映終了後、退場ゲートのインターホンで名乗ったら、
「お聞きしております」と速攻ゲートを上げてもらえました。

先日はこんな嬉しいこともあったし、
TOHOシネマズとTOHOシネマズの入るモールはいろいろと融通を利かせてくれて、
駐車サービスもバッチリで、ありがたいことこのうえなし。
そうでないシネコン、ぜひ倣ってほしいものです。

またアホほど長い前置きになってしまいました。すみません。
で、肝心の映画なのですが、これがなんとも言いがたい。(--;

女子高生の橘せとか(土屋太鳳)。
これまで好きな男子ができて告白してもフラれてばかりだったのに、突然モテ期到来。
同級生の芹川国光(杉野遥亮)の兄・高嶺(千葉雄大)や、
同じく同級生の美丘千雪(大野いと)の兄・千秋(草川拓弥)、
さらには英語教師(NON STYLE 井上裕介)といった、
女子にモテモテの男性たちから言い寄られる。

慣れない事態に慌てつつも喜ぶせとか。
そんな彼女に悪い虫がついては困ると過剰干渉する兄・はるか(片寄涼太)。

せとかはまだ幼い頃に橘家にもらわれてきた養子。
その事実をごく最近知らされたはるかは、
せとかのことを妹として見られない気持ちを抑えつづけている。

何も知らないせとかだが、時おり感じる兄への想いに、
はるかが兄でなければいいのにと考えることも。
いったい何を考えているのかと自分を叱咤する。

ふたりの血が繋がっていないことを知った高嶺は、
せとかに本当に好意を抱きながらも、ふたりをこのままにしておくことができず……。

どうよ、これ。99分とさして長くもない作品なのに、長い、眠い。
同じ回想シーンが何度も流れて、無駄な引き延ばしにしか思えません。

太鳳ちゃん、カワイイなぁと今まで思ってきたけれど、
この手のばかりでもうお腹いっぱいです。
ちがったタイプの女性を演じるようになるまではもうええかも。

せっかくの舞台挨拶も駄目出ししたいところだらけ。
まず司会の女性、映画のタイトルを『兄に愛されすぎて困っています』って。
そら日本語としては「い」を入れるほうが正しいけれど、
タイトルなのですから、勝手に「い」を入れたらアカンでしょ。

主演のふたりは聞き苦しいほど「~させていただいて」を連発。
しまいに太鳳ちゃん、「頑張らさせていただきました」ですからね。「さ入れ」は最悪。
スムーズに正しい日本語で話せたら、好感度が増すのに。

そんななか、個人的に好感度がグンと上がったのは千葉くんと草川くん。
「~させていただく」は無し、とてもスッキリ簡潔に。
かつ、主演を立てたコメントで、頭の回転が速そうです。
本編鑑賞中はようこんな演技するわと観ているこちらが照れましたが、
いやいやこのふたりに関してはおみそれしました。すみません。

以前もここに書いたことがあるような気がしますが、
野口恵子さんの『バカ丁寧化する日本語』を強く「お薦めさせていただきます」。(^O^;

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