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『オットーという男』

2023年03月16日 | 映画(あ行)
『オットーという男』(原題:A Man Called Otto)
監督:マーク・フォースター
出演:トム・ハンクス,マリアナ・トレビーニョ,マヌエル・ガルシア=ルルフォ,
   レイチェル・ケラー,トルーマン・ハンクス他
 
封切り日に109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
原作はフレドリック・バックマンの世界的ベストセラー。
最初に映画化したのはスウェーデンで、邦題は『幸せなひとりぼっち』(2015)でした。
すっごく良い作品で、こちらにも挙げたほどです。
 
さて、そんな作品がハリウッドリメイクされました。しかもトム・ハンクス主演で。
マーク・フォースター監督ならば大丈夫か。
同監督の作品で邦題ナンバーワンはなんといっても『君のためなら千回でも』(2007)ですけれど。
 
オットーは偏屈で怒りっぽいことで有名な嫌われ者。
誰に何と思われようが意に介さず、毎朝町内を隈なく見回る。
 
しかし実はこのところの彼は死ぬことばかり考えていた。
最愛の妻に先立たれ、生きる意味が見出せない。
あの手この手で自殺を図るが、なぜか上手く行かずに必ず失敗。
 
そんなある日、向かいの家にメキシコ出身のマリソルとその家族が引っ越してくる。
常に不機嫌なオットーにも普通に話しかけてくるマリソルのペースに、
いつの間にか巻き込まれたオットーは……。
 
クスッと笑いもしない トム・ハンクスの演技が見ものです。
マリソル役のマリアナ・トレビーニョがとても良くて、こんなふうに人とつきあいたいとすら思う。
適度なおせっかいとでもいいましょうか。人づきあいの基本かもしれません。
 
スウェーデン版のオリジナルがすごく好きだったので、
それと比べてこちらのほうがよかったかと聞かれたら、そんなことはない。
だけど、大事な人を失った哀しみ、その気持ちを整理する過程、人の温かさ、
そんなものをいろいろ感じられて、なんかいいなぁと思える作品でした。
 
オリジナルではサーブ対ボルボ、リメイクではシボレー対フォード
トヨタに異議を唱えられるのは日本人として残念だけど、
私、トヨタ車に乗ったことがないんですよね。(^^;

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