夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈さ行〉

2015年12月24日 | 映画(さ行)
《さ》
『サスペクト 哀しき容疑者』(英題:The Suspect)
2013年の韓国作品。
“ジェイソン・ボーン”シリーズ顔負けの面白さ。
北朝鮮特殊部隊の凄腕工作員だったチ・ドンチョルは、妻子を殺される。
韓国へ逃げた同郷の犯人への復讐を誓い、自らも脱北。
ソウルの片隅で運転代行業をしながら犯人の行方を追っていたが、
ドンチョルの唯一の理解者で、韓国財界の大物であるパク会長が、
屋敷に忍び込んだ何者かによって暗殺される。
現場に偶然居合わせたドンチョルは、会長殺しの容疑者にされてしまう。
真の暗殺犯の狙いは、絶命寸前の会長がドンチョルに託したある品。
黒幕の対北情報局室長キム・ソッコは、ミン・セフン大佐にドンチョル追跡を指示。
黒幕が室長だとは知らぬセフンは、血眼になってドンチョルを追うのだが……。
『トガニ 幼き瞳の告発』(2011)の主役を演じたコン・ユがドンチョルを好演。
セフン役のパク・ヒスンと並んで渋いの何のって。
どうでもいい話ですが、コン・ユは鳥谷敬、パク・ヒスンは遠藤憲一に似てません?

《し》
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(原題:What We Do in the Shadows)
2014年のニュージーランド作品。
ルームシェアするヴァンパイアに密着してドキュメンタリーを制作する。
という、実に奇抜なアイデアのモキュメンタリー
ニュージーランドの首都ウェリントンの一軒家に暮らす4人のヴァンパイア。
ドキュメンタリー制作班を案内するのは379歳のヴィアゴ。
陽光を浴びれば焼け死んでしまう彼らの起床時間は日が暮れてから。
クローゼットや物置の中などで眠る仲間をヴィアゴが起こして回る。
ある日、長老ヴァンパイアのピーターがうっかり人間の大学生ニックに噛みつき、
ニックはヴァンパイアとなってしまう。
お調子者のニックはヴァンパイアのルールに無頓着でトラブルメーカー。
さらには人間の親友スチューを勝手にシェアハウスに招き入れる始末。
ところがこのスチューがものすごくいい奴で……。
最後は月夜の晩にスチューが狼男に襲われて無惨に死亡。
と思いきや、狼男となったスチューが狼男を大勢引き連れてシェアハウスへ。
ヴァンパイアと狼男の交流に一役買うというなんとも楽しいラストシーン。
とっても愉快なホラーコメディでした。

《す》
『ストロボ・エッジ』
2015年の日本作品。
咲坂伊緒の同名コミックを廣木隆一監督が映画化。
高校1年生の仁菜子(有村架純)は同級生の蓮(福士蒼汰)に恋をする。
蓮には年上のモデルの彼女がいたが、それを承知で蓮に告白。
公衆の面前でコクってフラれたため、学校中の注目の的に。
からかわれても仁菜子はメゲず、ひたむきに蓮のことを想いつづける。
そんな姿にやはり同級生の拓海(山田裕貴)が惹かれ、
また、蓮も自分の気持ちが変化していることに気づくのだが……。
有村架純はものすごくカワイイけれど、この仁菜子はちょっと良い子すぎ。
主人公たちと同世代なら胸キュンキュンしたかもしれませんが、私にはもうツライ。
廣木監督のこの路線はもうおなかいっぱいだぁ。

《せ》
『セシボン』(原題:C'est Si Bon)
2014年の韓国作品。
1970年代の韓国にフォークブームを巻き起こした店を舞台にした作品。
ソウルに実在する音楽喫茶“セシボン”がそのお店。
音楽鑑賞室“セシボン”は若い女性の間で大人気。
男子学生がフォークギター片手に歌を競うオーディションが客を呼び、連日超満員。
何週も連続チャンピオンに輝いたソン・チャンシク、ユン・ヒョンジュが
コンビを組んでデビューすることになるが、ふたりは喧嘩ばかり。
そこでプロデューサーは緩衝材としてオ・グンテを投入、トリオを結成させる。
しかし、3人ともが女優志望のミン・ジャミンを好きになり……。
数十年後のオ・グンテを演じるキム・ユンソクが良かったです。これぞ青春。

《そ》
『ソルジャーズ・オブ・フューリー』(原題:Chuzhaya Voyna)
2014年のロシア作品。劇場未公開。
1970年、泥沼化したベトナム戦争にひそかに派遣されていたソ連兵たち。
ソ連軍の特殊部隊に所属するパヴェルは、要人暗殺の極秘指令を受けて最前線に潜入。
ところが軍上層部の謀略によって、米軍どころかソ連軍からも追われるはめに。
途中出会った米軍脱走兵のエディ、北ベトナム軍のタンとともに行動、
ほかに味方皆無の状況で突き進み、なんとかターゲットに迫るのだが……。
歴史上存在しなかったはずのアメリカとソ連の戦争がこんな形で繰り広げられていたそうです。
ソ連は6,000名も派兵していたのに、それは歴史から消し去られているということに驚きました。
しかし、誰がどこの人で、どういう任務でこの地にいるのかが非常にわかりづらく、
頭の中を整理することができませんでした。
ありがちなサービスショットの濡れ場もあったりして、B級だなぁ。

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