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映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『テルマエ・ロマエII』

2014年05月03日 | 映画(た行)
『テルマエ・ロマエII』
監督:武内英樹
出演:阿部寛,上戸彩,北村一輝,竹内力,宍戸開,笹野高史,
   市村正親,キムラ緑子,勝矢,曙,琴欧洲,白木みのる他

『テルマエ・ロマエ』(2012)からちょうど2年。
やはりこれは観ておかなければということでTOHOシネマズ梅田にて。

古代ローマ帝国では、グラディエーターたちがコロシアム戦う競技が大人気。
殺し合いと言ってもいい残虐きわまりない競技になぜ人々は熱狂するのか。
平和を望む浴場設計技師ルシウスが胸を痛めていたある日、
皇帝ハドリアヌスからグラディエーターたちを癒やすテルマエ(=風呂)を建設せよとの命を受ける。

承諾はしたものの、アイデアが一向に浮かばない。
グラディエーターたちの痛みに喘ぐ様子を見て打ちひしがれていたところ、
ルシウスは以前と同じようにただならぬ水流に襲われ、
気がつくとまたしてもそこはあの「平たい顔族」の国。
力士たちが入浴中だったが、ルシウスには太った男たちが頭にズッキーニを載せているようにしか見えない。

力士たちから担がれて外に放り出されたルシウスは、
ちょうど相撲がおこなわれているのを目にする。
これはまさにコロシアム、平たい顔族版グラディエーター。
力士たちが利用する風呂へと戻ってみると、
足裏つぼマットにマッサージチェア、湯の花などなど、目からウロコの癒やし風呂。
さっそくローマ帝国のテルマエにこれらを取り入れると、またまた大評判に。

一方、漫画家になる夢に破れた真実は、風呂雑誌専門のライターに転向。
取材中にルシウスを見かけて大喜び。
後を追ったところ、やはり今度もローマ帝国に飛び込んでしまい……。

普通に楽しいです。

冒頭は相撲という競技の素晴らしさをあらためて。
肉体をぶつけあう真剣勝負ですが、グーで殴ったりしない。
客から飛ぶのも座布団で、当たっても痛くない。
戦いなのに血が出ない、血が出なくても観客が熱狂している。
それを見てルシウスが驚くとき、私も一緒に、相撲って凄いんだと。

脱いだ阿部ちゃん、スゴイです。惚れ惚れします。
上戸彩ちゃんの混浴シーンも男性ならヨダレものかと(笑)。
竹内力の出番が少なすぎるのが残念ですが、やはりいい味。
2000年に94歳で亡くなった指圧療法の創始者、
浪越徳治郎氏をモデルにした指圧の祖がローマ帝国をも救います。
こんなところに呼び出されるとは思いもよらなかったのでは。

途中「字幕版、お疲れさまでした」のテロップが出て
“バイリンガル”表示が出るのも前作と同じ。これも笑いました。

武力をどう使うかはむずかしい。
笑いの中でもそんなことをマジメに考えさせてくれたりもする1本なのでした。
3作目もあるのですよね、きっと。

お風呂では、みんな“与作”を歌いましょう。

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