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『ただ悪より救いたまえ』

2022年01月03日 | 映画(た行)
『ただ悪より救いたまえ』(英題:Deliver Us from Evil)
監督:ホン・ウォンチャン
出演:ファン・ジョンミン,イ・ジョンジェ,パク・ジョンミン,
   パク・ソイー,チェ・ヒソ,白竜,豊原功補他
 
冬休み初日、テアトル梅田で『私はいったい、何と闘っているのか』を観たあと、
梅田ブルク7へ移動して本作を鑑賞。
北新地でのひとりディナーまでの空き時間にピッタリだという理由のみで選びましたが、
さすがファン・ジョンミンイ・ジョンジェ、面白かったぁ。
 
凄腕の暗殺者インナムは引退を決意、最後の仕事を引き受ける。
それは東京で悪の中の悪、ヤクザのコレエダ(豊原功補)を殺害することで、難なく完遂。
ところがコレエダの葬式にならず者のレイ(イ・ジョンジェ)が参列していたことを知る。
実はコレエダは在日コリアンでレイとは兄弟。
怒りに燃えるレイは、インナムを見つけ出して復讐しようとする。
 
また、インナムのかつての恋人ヨンジュ(チェ・ヒソ)がバンコクで殺されたことも知る。
しかもヨンジュにはユミン(パク・ソイー)という娘がいて、何者かに連れ去られたらしい。
ユミンは9歳、もしやそれは自分の娘ではないかと考えるインナム。
 
手がかりを探しながら東京から韓国へ、そしてタイへと飛んだインナムは、
ニューハーフのユイ(パク・ジョンミン)にガイドを頼み、ユミンの行方を探す。
レイも手下を総結集して血眼になりながらインナムを追ってきて……。
 
つらい話です。人身売買がこうも簡単におこなわれているのかと思うと。
現在ダンナはタイに駐在中ですが、本作を観ると、バンコクが途轍もなく怖い場所に思える(笑)。
児童をかっさらってきて臓器を取り出し、売買する。
現地の子どももそんな目に遭うけれど、それよりも韓国人の子どもの臓器が高く売れるとか。
警察は闇組織からしっかり賄賂をもらっていて、このような蛮行にも見て見ぬふり。
 
レイ役のイ・ジョンジェの鬼気迫る演技が怖すぎる。
彼が『イカゲーム』に出演しているとはつゆ知らず。そりゃ観なくっちゃ、『イカゲーム』も。
 
重苦しい空気の中、パク・ジョンミン演じるユイが笑わせてくれます。
インナムが死ぬわけないと思って安心して観ていたのに、マジか。(T_T)
でもユイがついてくれていたならば大丈夫でしょう。あ、ネタバレすみません。

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