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『ザ・ガンマン』

2016年02月11日 | 映画(さ行)
『ザ・ガンマン』(原題:The Gunman)
監督:ピエール・モレル
出演:ショーン・ペン,イドリス・エルバ,レイ・ウィンストン,マーク・ライランス,
   ジャスミン・トリンカ,ペーテル・フランツェーン,ハビエル・バルデム他

前述の『オデッセイ』とハシゴ。
なんだかパッとしないタイトルだけど、『96時間』(2008)の監督で、主演はショーン・ペン
ま、観ておいて損はないのかなと思いまして。

特殊部隊の傭兵ジムは、アフリカ・コンゴ共和国で治安維持のための部隊に従軍。
現地の病院で働くアニーと同棲しているが、彼女にも自分の任務は秘密のまま。

内戦によって崩壊の危機に瀕するコンゴでは、
鉱山を経営する外資系企業が莫大な利益を上げつづけていた。
あるとき、コンゴの鉱業大臣がその企業を批判したことから、企業は利益の減少を懸念。
ジムが所属する特殊部隊に大臣暗殺を依頼する。
傭兵はジム以外にもいたが、狙撃手はその場で指名されることになり、
暗殺犯となった者はただちに国外へ退出するという条件。

狙撃手を指名するのは今回の暗殺を仲介した男フェリックス。
なんとなく自分が指名される予感があったとおり、ジムが呼ばれる。
任務遂行後はアニーに別れを告げる時間もない。
アニーのことをよろしく頼むとフェリックスに言い残し、立ち去るジム。

8年後。ジムは慈善団体の職員としてコンゴを再訪。
かつての罪を償いたくて、現地で井戸を掘っている。
アニーに会いたいのに、彼女の姿はどこにもない。

ところが井戸掘りに従事中、何者かに命を狙われる。
明らかにジムを探していたようで、しかも半端ではない武装。
大物の影を感じたジムは、8年前の暗殺に関わりがあるとにらみ、
自分を狙う敵の正体を突き止めるべく、ロンドン、バルセロナへと渡るのだが……。

かつて、ショーン・ペンがニコラス・ケイジを非難したことがありました。
出演する作品をもっと選べよと。
確かにニコラス・ケイジの出演作はなんでもかんでも一緒。
しかし、単純に楽しめてハッピーエンドという安心感があります。

で、本作。ニコラス・ケイジが主演でも不思議ではありません。
かつて黒い仕事に従事していた主人公が足を洗い、恋人とやり直したいと思っている。
だけどそうはさせてもらえず、命を狙われ奮闘、最後は元サヤに。
どこかに新鮮味があるだろうかと考えてみましたが、
こういう役をショーン・ペンが演じているということ以外、何も新鮮味はなく。
別にニコラス・ケイジでもリーアム・ニーソンでもジェイソン・ステイサムでもOK。

『ブリッジ・オブ・スパイ』でスパイ役の演技がとてもよかったマーク・ライランスが
ものすごい悪役だということにはビックリ。
フェリックス役のハビエル・バルデムの壊れ具合も○。
銃撃戦に迫力もあるけれど、う~ん、これでいいのかショーン・ペン。

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