夜な夜なシネマ

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『ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版』

2005年07月04日 | 映画(さ行)
『ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版』(原題:Jackass: The Movie)
監督:ジェフ・トレメイン
出演:ジョニー・ノックスヴィル,スティーヴォー,クリス・ポンティアス他

プロ野球はデーゲーム。
梅雨時の夜、スカッとしたお気楽映画が観たくて借りてきたのがこちら。
しかし、予想をはるかに上回るアホさにひっくり返りそうになりました。

全米でCS史上最高視聴率をマークした、
おそらく大人が子どもに見せたくない番組No.1が「ジャッカス」。
スケボー雑誌のライター、ジョニー・ノックスヴィルとその仲間が、
アホで下品なパフォーマンスを繰り広げます。
その最強映像を1本にまとめたものが本作。
こんな作品の製作に、『マルコヴィッチの穴』(1999)の監督、
スパイク・ジョーンズが名を連ねているのですから、
人は誰しもアホなことを夢見るのだと思われます。

オープニングはショッピング・カートで坂道を爆走。
大砲から放たれるセメントの塊を避けながら。
続いてレンタカーでクラッシュ・レース。
レンタカーをボコボコになるまでぶつけまくって、
平然と返します。店員、唖然。

いちばん笑ったのはバンジー・パンツ。
ビヨーンと伸びるブリーフ(しかも白!)を穿いて、木の枝から飛び降ります。
ブリーフも伸びるのに限界があるもんで、
しまいには脱げて、素っ裸で地面に落下。

ワニの池の上で綱渡り。
背中にワニの餌をぶら下げているため、
綱から落っこちるのを待たずとも、ワニはその餌めがけて飛びかかってきます。

お尻にミニカーを突っ込んで医者へ。
レントゲンにははっきりとミニカーの形が映っていて、
医者は「こんなことは初めてだ」と真剣な表情。

水たまりではサーフィン。
ビーチでは棒高跳びにチャレンジ。
椰子の木もテーブルも、ビーチバレーのネットも、
何でもかんでも飛んじゃいます。

ここにはちょっと書けないようなネタも満載で、
直視に耐えないシーンもいっぱい。
常識的な道徳観をお持ちの方にはまるでお薦めできません。
でも、「どっきりカメラ」なんかに比べると、
人を騙して楽しむ度合いは低く(ゼロではない)、
勝手にカラダを張ってバカやってる気がして、私は憎めませんでした。
家の中で花火を上げられたり、台所にワニを侵入させられた、
パフォーマーのご両親にはご愁傷様。

スパイク・ジョーンズは製作だけでは飽きたらず、
老人の特殊メークで車椅子に乗り、街を暴走しています。
なんともお茶目。頭の中はどうなってるの?

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