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『アド・アストラ』

2019年10月03日 | 映画(あ行)
『アド・アストラ』(原題:Ad Astra)
監督:ジェームズ・グレイ
出演:ブラッド・ピット,トミー・リー・ジョーンズ,ルース・ネッガ,
   リヴ・タイラー,ドナルド・サザーランド他
 
TOHOシネマズ梅田にて、前述の『アイネクライネナハトムジーク』の次に。
 
監督はあまり私の印象にないジェームズ・グレイ
それよりもブラッド・ピット主演ということが話題。
映画レビューサイトでは評価が低いですが、駄目ですか?これ。
私は結構好きだったけどなぁ。
でもまぁ地味だからドッカーンガッシャーンというのを期待して行ったら拍子抜けかも。
特にカップルなんかで観に行くと、後の話題に困りそう。(^^;
 
ロイは伝説の宇宙飛行士クリフォード・マクブロイドの息子。
クリフォードは地球外知的生命体を探しに出かけて行方不明に。
ロイ自身も宇宙飛行士となり、その優秀さはほかに並ぶ者がないほど。
 
クリフォードの行方がわからなくなってから16年が経過したある日、
彼がまだ生きているということをロイは上司から聞かされる。
しかもクリフォードは太陽系を滅ぼすほどの力を持つ極秘実験に関わっており、
今もその実験を継続しているらしい。
 
ロイはまず火星の宇宙軍基地へと向かい、
そこからクリフォードに宛てたメッセージを発信せよと命じられる。
一人息子からの声には耳を傾けるはずだから。
軍が用意した当たり障りのないメッセージを読み上げるが、
クリフォードからの応答はなし。
そこでたまらずロイが作り物ではないメッセージを発信すると
どうやら応答があったようだが、ここでロイは御役御免を言い渡される。
 
クリフォードがいるのは海王星。
軍の手で彼が殺されてしまうのは間違いない。
ロイは危険な実験を阻止したうえで父親を連れ帰ろうと、
こっそりと宇宙船に乗り込み、単独で海王星へと向かうのだが……。
 
うちのダンナはタイ出張から帰ってきたその晩に台湾へ向かったことがありました。
それでもたいがいえげつない出張だと思っていたのに、
はい、今から、帰ってきたら火星、その次は海王星ね。あり得ん(笑)。
そんな過酷な仕事であっても家族よりも宇宙を選び、
息子と向き合おうとしなかった、トミー・リー・ジョーンズ演じる父親。
「今でも父さんのことが好きだ」という息子。切なかった。
 
なんぼひとりでいるのが好きだと言っても、
それはいつでも会おうと思えば会える人がいるから言えること。
たったひとりで宇宙をさまよう。気が変になっても不思議じゃない。
それでも宇宙に憧れ、宇宙飛行士を夢見る人がいる理由がわかる気がします。

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