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今年観た映画50音順〈あ行〉

2020年12月27日 | 映画(あ行)
19回目となりました。恒例におつきあいください。
 
劇場鑑賞した作品についてはすべて1本立てでUPしているため、
これは正確には「今年DVDあるいはAmazonプライムビデオで観た作品50音順」です。
そろそろこれを始めないと年内に終われなくなりますから。
 
あくまで書きそびれていた作品を挙げているだけなので、
好きだったとか嫌いだったとかは関係なし。
どれも今年レンタル開始等で視聴可能となった作品です。
ネタバレ御免。
 
《あ》
『アマンダと僕』(原題:Amanda)
2018年のフランス作品。
パリのアパートに住まわせてもらう代わりに管理人を務める青年ダヴィッド。
新規入居者の出迎え、枝打ち、何でもやる便利屋のようなことが仕事。
姉サンドリーヌはその娘アマンダを育てるシングルマザーだったが、
ある日、公園で無差別テロに遭って亡くなってしまう。
ダヴィッドと姪っ子に当たるアマンダはとても仲が良いが、
養子として引き取るとなると責任の重さが今までとは違いすぎて……。
ダヴィッド役はこれがデビュー作となるイゾール・ミュルトリエ。
美形すぎない美形で、アマンダを見つめる優しいまなざしが凄く良い。
母親の話に触れようとせずに明るく振る舞うアマンダが、
友だちと食事するというダヴィッドを引き留めて、
叔父さんと一緒に居たいとダダをこねたのちに、
泣きべそをかきながらも「良い夜を」とダヴィッドを見送ります。(T_T)
大切なひとやものを失った彼らが生きて行こうとする姿がよかった。
 
《い》
『インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者』(原題:l Testimone Invisibile)
2018年のイタリア作品。
スペイン作品『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』(2016)のリメイクで、
著名な青年実業家アドリアーノは、愛人ラウラと密かに旅行中、
山道で対向車を避けて事故に遭う。相手は山壁に激突して死亡。
即座に通報するべきだが、浮気がバレれば仕事に支障を来す。
相手を車ごと湖に沈め、何食わぬ顔をしてその後を過ごす。
ところが後日、ラウラがホテルの一室で死亡。
一緒にいたアドリアーノが殺人の疑いで逮捕される。
金にモノを言わせて事態の収拾を図り、一旦釈放されるが、
無罪を勝ち取ろうと、敗訴歴のない女性弁護士フェラーラに相談。
さっそくやってきたフェラーラに何もかも話すのだが……。
アドリアーノ役のリッカルド・スカマルチョの顔がちょっぴり苦手です。
苦手な顔だからというわけでもないのでしょうが、
こいつがホントに自己チューな悪い奴で。
最初はラウラが悪女に思えるのですが、終わってみれば、アドリアーノ最悪。
事故の相手の両親の執念が実り、アドリアーノは奈落の底へ突き落とされます(笑)。
ラウラ役のミリアム・レオーネ、めっちゃ美人。
 
《う》
『ウィーリー ヒロイン救出大作戦!!』(原題:Wheely)
2018年のマレーシア作品。擬人化された車のアニメ。
レーサー(=レースカー)のウィーリーは、優勝を目前にして大クラッシュ。
車軸が歪んで再起不能となり、タクシーに転職する。
彼のクラッシュの原因をつくったスクーターのパットパットは、
ウィーリーのことが気がかりで仕方なく、いつも彼のそばにいる。
ある日、ウィーリーは女優ベラ(=イタリア車)の命を救う。
彼女に一目惚れしたウィーリーは彼女と再会を果たそうとするが、なかなか叶わない。
そんな折、高級車を狙う誘拐団がベラ誘拐を目論んで……。
この手のアニメとなると『カーズ』(2006)を思い出さずにはいられません。
バッタモン感は否めませんが、それなりには面白かった。
金に目がくらんで違法レースに出場することを自分で決めておきながら、
「僕はハメられただけ、悪くない」と言い張るウィーリーには苦笑い。
誘拐団ももちろん車です。悪代官みたいなツラが可笑しい。
 
《え》
『エンテベ空港の7日間』(原題:Entebbe)
2018年のイギリス/アメリカ/フランス/マルタ作品。
1976年6月27日に起きた実在のハイジャック事件を映画化。
イスラエル・テルアビブからパリへ向けて出発したエールフランス139便がハイジャックされる。
犯人は男性3名、女性1名で、そのうち2人はパレスチナ人、
残る2人は、パレスチナに同調する西ドイツの過激派組織メンバーの男女。
飛行機はウガンダのエンテベ空港へ降り立ち、
ハイジャックを支持する立場のアミン大統領が犯人と人質を歓迎する。
犯人側の要求は、囚われている仲間たちの釈放。
イスラエル政府内では交渉に応じようとする者と断固反対の者が対立し……。
7日間に渡る人質解放交渉と救出劇“サンダーボルト作戦”の全貌が描かれています。
ロザムンド・パイク戦場記者役を演じていたかと思えば、
本作ではハイジャック犯。真逆の役ですが、どちらもハマっています。
国防大臣役のエディ・マーサンがよかった。
 
《お》
『オンネリとアンネリとひみつのさくせん』(原題:Onneli, Anneli ja Salaperäinen muukalainen)
2017年のフィンランド作品。
マリヤッタ・クレンニエミの同名児童文学を映画化した“オンネリとアンネリ”シリーズの第3弾。
第1弾の『オンネリとアンネリのおうち』(2014)は劇場で鑑賞しました。
バラの木夫人から譲り受けた素敵な家で日々を幸せに過ごす、
ふたりの仲良し少女オンネリとアンネリ。
ある日、彼女たちの家の前に「子どもの家」なるものが現われる。
孤児たちが暮らすその家はまるで強制収容所。
女所長のミンナ・ピンナは孤児たちを番号で呼び、厳しいルールで縛りつけている。
そこから逃げてきた少年ベッキから「子どもの家」の実態を聞いたオンネリとアンネリは、
外に出られずにいる孤児たちを救出すべく、秘密の作戦を決行するのだが……。
なんとも愛らしい。
ふたりの味方になるお隣の魔法使い姉妹、警官のリキネンさんとその奥さんがすごくイイ。
もちろん教育的にも良い内容になっていて、ミンナ・ピンナが仕返しされて終わりとかではありません。
家族で楽しめる作品です。

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