夜な夜なシネマ

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『僕の彼女を紹介します』

2005年01月13日 | 映画(は行)
『僕の彼女を紹介します』(英題:Windstruck)
監督:クァク・ジェヨン
出演:チョン・ジヒョン,チャン・ヒョク,キム・スロ,チャ・テヒョン他

前述の『ハウルの動く城』とハシゴして観た1本。
泣ける映画=いい映画と定義するなら、これはまちがいなく最上級の映画。
その日の観衆、みんな大泣き。
私の泣きっぷりがどれぐらいだったかと言うと、
『ハウル』より先に観たにもかかわらず、
『ハウル』の後、まだまぶたが腫れていたほど。

『猟奇的な彼女』(2001)の前編にあたると思われる、同監督、同主演女優の作品。

ひったくり犯を追いかけていた教師ミョンウは、
通りかかった婦人警官ギョンジンに犯人とまちがわれる。
ギョンジンは華奢な美人でありながら、恐ろしく凶暴。
取り押さえられ、ボコボコにされるミョンウ。
すぐに誤解は解けるが、口も達者なギョンジンはミョンウに謝ろうともしない。

数日後、生徒の非行防止のため繁華街のパトロールを決めたミョンウは、
同伴してくれる警官を求めて警察署を訪れる。
そこに居合わせたのがあのギョンジン。
仕方なく、ふたりでパトロールを開始するが、
途中で麻薬の売買と思われるシーンに遭遇。
恐れおののいて逃げようとするミョンウにギョンジンが手錠をかけたため、
怪しい人物の追跡にミョンウもつきあわされることに。

熱血漢の彼女に振り回されるミョンウだったが、
ふたりはやがて恋に落ちて……。

まぁ、これがなんともせわしない映画。
ドタバタコメディかと思いきや、ポリス&カーアクション並みの展開あり、
ドキドキハラハラのサスペンスかと思えば、結局は正統派のラブストーリーに。

音楽もやりすぎやっちゅうほど、泣きのツボを刺激。
ボブ・ディランの名曲、 “Knockin'on Heaven's Door”で始まり、
クラシックあり、ダンス・ビートあり、はては大音量でX Japanの“Tears”まで。
小物の使い方もお見事で、
紙飛行機、風車、詩集、パラパラ漫画、写真、そして、ピアノの鍵盤。

この作品を観たくて観にいった人は、みんな満足するはず。
まずは『猟奇的な彼女』をレンタルしてから
こちらを観るのが絶対オススメ。3倍ぐらい泣けるかも。
そしてもう1回、『猟奇的な彼女』が観たくなる。

自分の前世は風だと思うと語っていたミョンウの言葉、
「僕が死んだあと、風が吹いたら、その風を僕だと思って」。
く~、泣くしかない!

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