夜な夜なシネマ

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泣ける映画がいい映画

2003年01月20日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
とは言いきれない。
そら『アルマゲドン』(1998)でも泣いたし、
『タイタニック』(1997)なんて最初から泣く気で映画館に足を運んでいるもんで、
のっけからハンカチを手に握りしめて鑑賞。
期待にたがわずおおいに泣かせてもらいました。

「泣ける」ということは、心の琴線のどこかにその映画が触れたことは確か。
でもだからすごくいい映画と思うかどうかは別問題。

先日観た『I am Sam アイ・アム・サム』(2001)。
ショーン・ペン演じるサムは7歳の知能しか持たない。
ホームレスの女性とのあいだに女の子をもうけるが、
母親であるその女性は「子どもなんてほしくなかった」と
子どもを産むやいなやどこかへ消えてしまう。
仲間や隣人に助けられながら懸命に赤ん坊を育てるサム。
ルーシーと名づけられた赤ん坊はすくすく育ち、やがて8歳の誕生日を迎える。
父親の知能を超えてしまう彼女。
娘のためにならないからと、父と娘を引き離そうとする人々。
もう涙なしでは見ていらせません。
ただ、展開があまりに都合よすぎて、すご~くよかったかというとちょっと疑問。
泣きたいときには超オススメ。

『シックス・センス』(1999)のハーレイ・ジョエル・オスメント主演の
『ペイ・フォワード 可能の王国』(2000)。
彼は小学生。彼が考えだしたのは、
他人に親切にしてもらったらその親切をふたりの人に返しましょう、
そしてその親切はまたふたりの人へ……と、ネズミ講式に親切が増えてゆく運動。
いい案で、それだけで泣けてくる。
しかしラストはまさに『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)のデジャヴ。
泣きながらも唖然呆然。
『A.I.』(2001)では涙も出なかったから、こちらのほうがまだマシか。

思いっきり泣いて、なおかつ好きな映画だったのが『エイミー』(1997)。
オーストラリアの映画。
ロック歌手だった父親を落雷事故で亡くしたエイミー。
お父さんとお父さんの歌が大好きだった幼いエイミーは
ショックのあまり耳が聞こえなくなり、口もきかない。
あるとき、近くに住む青年が、エイミーには歌声なら届くことに気づいて……。
ネタばれにもなるけれど、ハッピーエンドのあとが秀逸。
みんなで大騒ぎするでもなく、変化はエイミーが話せるようになったことだけ。
余計にみんなの温かさが感じられます。
ここ数年で涙の量はいちばん多かった映画かも。
エイミーが歌う曲は公文のCMでも使われていたので聞き覚えがあるかも。

泣けなくてもいい映画だって数知れずですよね。

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