夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ニューイヤーズ・イブ』

2012年01月01日 | 映画(な行)
『ニューイヤーズ・イブ』(原題:New Year's Eve)
監督:ゲイリー・マーシャル
出演:ジェシカ・ビール,ジョン・ボン・ジョヴィ,クリス・“リュダクリス”・ブリッジス,ロバート・デ・ニーロ,
   ザック・エフロン,セス・マイヤーズ,リア・ミシェル,ソフィア・べルガラ,アリッサ・ミラノ他

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

年末に観に行ったら、上映前に「なんか年明けてから観たらマヌケやろ」と話している人がいました。
いつ観ても楽しめる作品ではありますが、年が明けて何日も経ってから書くのはマヌケに思えるので、(^^;
ニューイヤーズ・イブの翌日の今日のうちに書いておきます。

大好きな群像劇です。
しかも、唸るばかりの豪華キャストで、『ラブ・アクチュアリー』(2003)並みにワクワク。

ニューヨークの大晦日。
世界中が注目する恒例の年越しカウントダウン・イベント“ボール・ドロップ”。
これは、タイムズスクエアのビルのてっぺんにド派手な巨大ボールを設置し、
23:59からボールが徐々に降りはじめ、0:00ピッタリに約6m下まで落ちきるというもの。
“ボール・ドロップ”開始の6時間ほど前から年を越すまでの人間模様が描かれています。

今年、このイベントを仕切るのは、タイムズスクエア協会の副会長クレア。
緊張気味の彼女を気遣いながら警備につくニューヨーク市警の警官ブレンダン。
カウントダウン・ライブ会場でパーティー料理の準備に忙しいケータリング会社の社長ローラ。
ライブの出演者で、ローラの元カレでもある大人気ロックスター、ジェンセン。
新年まで命が持つかどうかわからない、病床の元カメラマン、スタン。
見舞客が誰もいないスタンを優しく見守る看護師エイミー。
出産間近の2組の夫婦は、新年第1号のベビーに賞金が贈られると聞き、われ先にと必死。

ラジオシティ・ホールの衣裳係でシングルマザーのキム。
その娘で15歳のヘイリーは、年越しの瞬間に気になる同級生とキスしたいが、母から外出を許してもらえない。
「今年の目標リスト」を掲げ、何も達成できないまま1年を終えようとしているレコード会社の重役秘書イングリット。
ひょんなことからその彼女の目標達成につきあうことになった自転車便の配達係ポール。
ポールの友人でコミック画家のランディは大晦日が大嫌い。
ゴミ捨てに行く途中のランディとエレベーターで一緒になるのが、バックコーラスのエリース。

そして、友人の結婚式に出席した帰り、車のトラブルに見舞われた色男サムは、
今晩、ニューヨークのとある場所で大事なスピーチをする予定で……。

主要な登場人物はこんな感じ。
これだけの人びとが最後にどう繋がるのかが群像劇の醍醐味。
イメージ写真とパンフレットは先に見ないほうがいいような気が。
何者かがわからないから、この人の相手が誰だかわからないから最後までおもしろいのに、
パンフレットを見れば一目瞭然なのでした。

群像劇はあらすじがあまりに書きにくいので、これだけにとどめて、
あとは出演者のあれこれをご紹介しておきます。

エイミー役のハル・ベリーは、『チョコレート』(2001)でアカデミー賞主演女優賞を受賞。
翌年、プレゼンターとして登場したさい、
『戦場のピアニスト』(2002)で主演男優賞を受賞して興奮したエイドリアン・ブロディから、
突然ディープキスされてしまったという逸話の持ち主。
また、クレア役のヒラリー・スワンクは、『ボーイズ・ドント・クライ』(1999)で主演女優賞を受賞したとき、
スピーチで感謝の意を支えてくれた人に表すなか、自分の旦那の名前は言い忘れて、
みんなドン引きだったことがあります。
そのスピーチと比べると、この『ニューイヤーズ・イブ』中のスピーチはほんとによかった。(^^)

ローラ役のキャサリン・ハイグルとサム役のジョシュ・デュアメルをカップルで見られるのは『かぞくはじめました』(2010)。
また、ランディ役のアシュトン・カッチャーとキャサリン・ハイグルのカップルは『キス&キル』(2010)で。
彼は16歳上のデミ・ムーアと離婚したばかり。
サッカー選手のハーフナー・マイクは、彼の劣化版などと言われているそうですが、確かにちと似てる?

妻の出産を急がせたい夫のうちのひとりは、ドイツ人のティル・シュヴァイガー。
最近の出演作では『イングロリアス・バスターズ』(2009)が傑作でしたが、
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』(1997)も懐かしい。

偏屈な電気技師役のヘクター・エリゾンドは、『刑事コロンボ』などにも出演していた名脇役。
『コレラの時代の愛』(2007)もどうぞ。

ヘイリー役のアビゲイル・ブレスリンは、順調にキャリアを伸ばしているために急に成長した印象はありませんが、
『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)を思い出すと、あの眼鏡の小学生がぁと思わずにはいられません。

タイムズスクエア協会の会長役で登場、リムジンかちらりと顔を見せるだけのマシュー・ブロデリックは、
キム役のサラ・ジェシカ・パーカーの現実のご主人。こんな役かよと笑いました。
イングリットの上司役でこれも一瞬登場したジョン・リスゴーは、
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011)で認知症の父親を演じた名優。
ふたりともクレジットに名前なし。粋な登場です。

エンドロールのNG集も楽しかったけど、同監督作品『バレンタインデー』(2010)の宣伝まではやりすぎかと。(^^;

誰よりも、イングリット役のミシェル・ファイファーに拍手。

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