夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ブレイクアウト』

2012年07月05日 | 映画(は行)
『ブレイクアウト』(原題:Trespass)
監督:ジョエル・シューマカー
出演:ニコラス・ケイジ,ニコール・キッドマン,ベン・メンデルソーン,
   カム・ジガンデイ,リアナ・リベラト,ジョルダーナ・スパイロ他

ニコラス・ケイジを「ニコラス刑事」だと信じていた知人がいます。
それを聞いて以来、私の頭のなかでは彼は「ニコラス刑事(デカ)」です。(^o^)

前述の『夜のとばりの物語』を観たあと、2時間半後に約束があり、
無理をすればもう1本観られそうな時間が残りました。
本を読んで時間をつぶすつもりが、もう1本観たい気持ちがふつふつと。
ブルク7から移動する時間はなく、ここの上映作品のうちでどれか。
5分以内に決断しなくちゃいけません。

時間的に観るのが可能なのはたった2本なのに、どっちがいいのかわからない。
1本は二股騒動で話題になった塩谷瞬の出演作で、
私は彼のようなホスト系がとっても苦手。(^o^;
もう1本がこれで、キャストも内容も予備知識なしだったのですが、
劇場に貼られていたポスターを見て、こっちに。

ニコラスデカに釣られて決めたものの、この凡庸な邦題は何なの。
原題は“Trespass(=不法侵入)”、いずれにしてもB級の香りぷんぷん。

ダイヤモンドのディーラー、カイルは、妻と娘の3人家族。
セキュリティー万全の豪邸に暮らしている。

ある日、友人とパーティーに行きたいという娘のエイヴリーの望みを
カイルと妻のサラが揃って却下したところ、
反抗期にあるエイヴリーはこっそり家を抜け出してしまう。

その後、カイルが商談に出かけようとしたところ、押し入る4人組の強盗。
金庫を開けてダイヤモンドを出せと脅され、
開ければ殺されるのは目に見えていると抵抗するカイル。

一方、エイヴリーはなんだかんだ言ってもやっぱり「良い子」。
ラリった連中だらけのパーティーに嫌気がさし、とっととタクシーで帰宅することに。
両親に見つからないようにそっと家に戻るが、なんだか様子がおかしい。
両親を探していたところ、強盗が気づいて、エイヴリーもまた捕らえられてしまう。

さて、ニコラスデカ対強盗はどんな展開に。

昨年度全米公開映画のワースト10のうちの1本に選んだ批評家もいるそうですから、
きっとみんな観ないと踏んで、以下、ネタバレ全開です。

実はカイルの羽振りの良さは演技で、ほんとは一文無し。
家族には内緒で何もかもすでに抵当に入っています。
金庫を開けてもダイヤモンドはおろか、現金もありません。
強盗のうちの一人は改築工事に関わった業者で、サラのことが大好き。
カイルがいなくなればサラを自分のものにできると想定して強盗に参加。
最後は強盗全員死んじゃって、嗚呼、家族って素晴らしい……という展開。

いつだったか、ショーン・ペンがニコラス・ケイジに
「しょうもない作品に出すぎ」と言い放って仲違いをしたと聞きました。
すでに和解したらしいですが、やっぱり作品を選ばなすぎでしょ。(^^;
オスカー俳優の共演って、ニコール・キッドマンも何してるねん。
そんな彼女がショーン・ペンと共演したのは『ザ・インタープリター』(2005)でしたが。

と、文句を言ってはみたものの、やはり何でも楽しい私。
サラと「勝手に両想い」を成就させていた強盗は、
どこかで見たことがあると思っていたら『バーレスク』(2010)のバーテンダー。
優しい顔つきすぎて逆に怪しく、ワロてしまいました。

ニコラスデカ、ほんとは強盗のほうを演じたかったそうで、
あえなく却下されたとか。どっちでも同じやがな。
ただ、強くないニコラスデカは、ただの冴えないオッサンなのでした。(;_;)

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