『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(原題:Black Panther: Wakanda Forever)
監督:ライアン・クーグラー
出演:レティーシャ・ライト,ルピタ・ニョンゴ,ダナイ・グリラ,ウィンストン・デューク,
フローレンス・カサンバ,ドミニク・ソーン,ミカエラ・コール,テノッチ・ウエルタ・メヒア,
マーティン・フリーマン,アンジェラ・バセット他
イオンシネマ茨木にて、前述の『あちらにいる鬼』の次に。
『ブラックパンサー』(2018)で主演を務めたチャドウィック・ボーズマンは、
2020年に43歳の若さで亡くなりました。大腸がんだったそうです。
主役を失った“ブラックパンサー”がどうなるのかと思っていましたが、
彼がそのまま生きているという体(てい)ではなく、
国王ティ・チャラ(=ブラックパンサー)が亡くなったという話から本作はスタート。
ティ・チャラが亡くなったワカンダ王国を守る女王ラモンダ。
しかし、ワカンダで採掘される貴重な鉱石ヴィブラニウムを狙う国が多数存在。
いずれの国もヴィブラニウムを悪事に使おうとしていることが明らかで、
ヴィブラニウム探知機を製作して海底を探りはじめていた。
あるとき、ヴィブラニウム探知機を使用して調査していた米軍が急襲を受けて全滅。
米国政府はワカンダの仕業だと断定するが、実はタロカンの仕業。
タロカンは王ネイモアが統べる誰も知らない海の王国で、
ワカンダにしかないと思われていたヴィブラニウムを所持していて……。
本作の封切り前に前作のリマインド上映をしていましたが、もちろん観ていません。
前作の話の大半を忘れているのにリマインドは観ていないから、
ついていけないかもしれないと思っていましたが、大丈夫。
本作では、アンジェラ・バセット演じる女王まで途中で死んでしまい、
残るは女王の娘で前ブラックパンサーの妹シュリ。
女性がスーパーヒーローになる話もさほど珍しくなくなってきましたが、
主役を張るにはどうかなぁと思われるレティーシャ・ライトに今後は期待するしかない。
面白かったのは、ヴィブラニウム探知機の製作者である女子大生リリ。
こんな賢い女子大生がきっとどこぞにはいるんでしょうね。
平穏無事な学生生活を送りたかっただけなのに、こんなものを作ってしまうとは。
ネイモア役のテノッチ・ウエルタ・メヒアが渋川清彦に見えて仕方ないんですけど。
最後の彼がちょっと嫌な感じで、続編あるんだなぁと思わされます。
ところで冒頭、「エンドクレジットの後にもシーンがあるから帰らないでね」というテロップが流れます。
だけど、エンドクレジット開始直後にそれっぽいシーンがあるだけで、
最後の最後にも何かあるのかと思いきや、「ブラックパンサーは帰ってくる」とあるだけ。
上映終了後、場内には「え、これだけ!?」みたいなビミョーな空気が流れていました。
うん、これは最後の最後までいる必要なし。(--;