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『きみの声をとどけたい』

2018年03月17日 | 映画(か行)
『きみの声をとどけたい』
監督:伊藤尚往
声の出演:片平美那,田中有紀,岩淵桃音,飯野美紗子,神戸光歩,
     鈴木陽斗実,三森すずこ,梶裕貴,鈴木達央,野沢雅子他

出町座で3本ハシゴの2本目。

1本目の『殺人者の記憶法』を鑑賞した後、2本目までに15分あり。
実は1本目を観る前にオムレツサンドを注文していました。
カフェのスタッフの方が「1本目終了までにおつくりしておきます」とおっしゃってくださったので。
しかし忙しさのせいですっかり忘れ去られていた模様(笑)。
私が差し出した食券の半券を見て慌てふためき、「すみません!最優先でつくります!」。
数分でオムレツサンドが用意され、これがまた美味しかった。
700円とそんなに安くはないけれど、これだけ美味しいなら。
今後も出町座に行くときは、館内で食事するつもりです。

大入り満員、補助席に座るお客さんも。
周囲を見渡せば女性客ほとんどおらず、オッサンがほとんど。
私だけ場違いな雰囲気に少々ひるみましたが、
そんなこともアニメを観に行けば珍しくないから、まぁいいや。
上映終了後に、今回本作を初めて観たという客が、
その日の客の中でおそらく私だけだったことを知りました。どっひゃー。

湘南、海辺の町に暮らす女子高生・なぎさ。
学校ではラクロス部に所属、同部のかえでやマネージャーの雫とは幼なじみ。
他校のラクロス部次期部長・夕とも幼なじみだが、
かえでは何かにつけ夕のことをライバル視して悪く言う。
なぎさはそれがたまらなく嫌。

ある日、なぎさは休業中らしき喫茶店アクアマリンに足を踏み入れる。
そこにはミニFMステーションの設備があり、
なぎさがDJのまねごとをしたところ、なんとその声は電波に乗っていた。
ラジオから流れるなぎさの声をたまたま耳にしたのは、
かつてそのミニFMラジオアクアマリンでDJをしていたという女性の娘・紫音だった。

なぎさと紫音はかえでや雫も誘い、本格的にラジオ放送を始める。
そこへ、ラジオ放送のなんたるやわかっておらんというクレームが入る。
クレームの主はこれまた同校に通うあやめだった。
彼女はラジオ番組にはジングルが必要だと力説、
あやめの友人で音楽学院生の乙葉が楽曲を担当することになり……。

観終わってから知りましたが、声優たちはプロではなく、
新人声優発掘育成企画「キミコエプロジェクト」のオーディション合格者だそうで。
この日の舞台挨拶に来ていたのは、あやめの声を担当した神戸光歩さん。
あやめを意識したという衣装と伊達メガネが可愛いです。

映画そのものも青春ものの王道で楽しかったし、曲もよかったのですが、
私がいちばん面白く感じたのは客席側。
舞台挨拶に当たり、写真撮影や録音はご遠慮くださいとアナウンスされると、
みんな素直にそれに従うや、鞄からおもむろにノート等を取り出す。
そして、神戸さんの話を逐一メモしているんです。
あんたらどこぞの記者かいな。すげぇ。

オタクと言っていいのかどうかわからないけれど、
こういうオタク的熱狂的ファンに支えられているのだなぁと思いました。
ファンを大切にする声優さんたちの姿勢も素敵です。

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