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『全員、片想い』

2016年07月08日 | 映画(さ行)
『全員、片想い』
監督:伊藤秀裕,飯塚健,永田琴,宅間孝行,原桂之介,藤井道人,山岸聖太
出演:加藤雅也,芳賀優里亜,伊藤沙莉,中川大志,森絵梨佳,桜田通,田中要次,
   広瀬アリス,斎藤工,知英,佐津川愛美,新川優愛,志尊淳,清水富美加,
   千葉雄大,橋本マナミ,横浜流星,星由里子他

土曜日の朝、なんばパークスシネマにて2本ハシゴ。その1本目。
「なんばパークスシネマ地獄」にはハマらないと言いつつ、
2週続けて行ってしまいました。

関西在住につき、聴視するFM放送はもっぱらCOCOLOか802。
関東のFM放送を聴く機会はまずないので、FMヨコハマは聴いたことなし。
そのFMヨコハマに“BANG BANG BANG”という番組があるそうです。
加藤雅也がパーソナリティを務めるその番組が、
小説投稿サイト“E★エブリスタ”との共同企画で「片想い」をテーマにした話を募集。
入選した4話と映画オリジナルの3話、それらを繋ぐ放送の模様を描く形のオムニバス。
それぞれ監督が異なり、いずれも若手俳優を多く起用した、なかなか豪華な顔ぶれ。

妻と別居中の三崎(加藤雅也)は寂しくも気ままな一人暮らし。
放送前にふらふらと出かけては酒を喰らっている様子で、
スタッフの集合時間にまともに出てきたことはない。
しかし、かつては人気ボーカリストだった彼のことをスタッフ(芳賀優里亜ら)は大好き。
良い雰囲気のなか、リスナーの片想いエピソードを7週連続で紹介する企画を開始する。

以下、個別タイトルに続けて「→」の左が片想いする人、右が片想いされる人。

1週目「MY NICKNAME is BUTATCHI」
ノムラ(伊藤沙莉) → サタケ(中川大志)
2人は幼なじみでそれぞれ女子校、男子校に通う高校生。
好きだとは言えず、会えば憎まれ口ばかり。
やがてノムラの親友とサタケがつきあいだして……。

2週目『僕のサボテン』
木下(桜田通) → 今井(森絵梨佳)
広告代理店に入社した木下は、美人で仕事もできる今井に怒られてばかり。
苦手だ苦手だと思いつつ、厳しくも自分を育ててくれる今井のことが気になり、
彼女の笑顔を見たいがために仕事に精を出すのだが……。

3週目『サムシングブルー』
希美(広瀬アリス) → 慎一(斎藤工)
内気な女子高生の希美は、近所に開店した美容院へ髪を切りに。
自分を見違えるほど可愛くしてくれた美容師の慎一に恋をする。
想いを打ち明けようとするが、慎一には婚約者がいることを知り……。

4週目『片想いスパイラル』
ソヨン(知英) → ユキ(佐津川愛美)
韓国から交換留学生として来日したソヨンは、ルームメイトのユキに惹かれるが、
自分がレズビアンだとは言えない。
ソヨンの男友だち(Takuya)のことをユキが気に入ったらしく、2人の仲を取り持とうとして……。

5週目『嘘つきの恋』
マナ(新川優愛) → マコト(志尊淳)
夜な夜なクラブ通いをするマナは、面倒な恋愛関係になるのが嫌で、
ナンパしてきた男には「彼氏いるんだよね」と嘘をつくことにしている。
ところがある日泥酔したマナを介抱してくれたのが真面目なマコトで……。

6週目『あさはんのゆげ』
風花(清水富美加) → 要(千葉雄大)
田舎暮らしに辟易としている風花。夏休み中、母は風花を置いて都会へ。
母から家の管理を任された従兄の要がやってきて、風花と過ごすことに。
放っておいてほしいのに何かと構ってくる要のことがなくてはならない存在になり……。

7週目『イブの贈り物』
静(星由里子) → 穣(横浜流星)
介護施設に入居中の気難しい老婦人、静は誰にも心を開こうとしなかったが、
介護士見習いの穣が来てからというもの、態度が変わる。
職員の美里(橋本マナミ)はその様子を見守るのだが……。

三崎を中心とするラジオ局の様子を描く部分と7週目を伊藤秀裕監督が担当。
残りは冒頭に書いた順に1週目から6週目を監督担当。
5週目がハッピーエンドを匂わせる以外は、すべて切ない終わり方。
本にも映画にも切なさは必須と思っている私ではありますが、
切なけりゃええっちゅうもんでもなく。
見ているのが恥ずかしかったり痛々しかったりするものもあり、イマイチかなぁ。

そんななか、個人的にわりと好きだったのは1週目。
これだけは胸キュンキュン
また、3週目はマルチな活躍を見せる宅間孝行が監督で、
海沿いの町が美しく印象に残る映像です。

テレビドラマでじゅうぶんな感は否めず。
ま、たまにはこんなのもえっか。

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