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『50歳の恋愛白書』

2010年08月19日 | 映画(か行)
『50歳の恋愛白書』(原題:The Private Lives of Pippa Lee)
監督:レベッカ・ミラー
出演:ロビン・ライト・ペン,アラン・アーキン,マリア・ベロ,モニカ・ベルッチ,
   ブレイク・ライヴリー,キアヌ・リーヴス,ウィノナ・ライダー他

監督は、大劇作家ーと写真家の間に生まれた娘。
多才な両親を持つと多才になるのかどうかはわかりませんが、
女優であり、脚本家であり、作家でもある彼女が、
その処女小説をみずから映画化。

原題は“The Private Lives of Pippa Lee”。
邦題が本作の中身を表しているとは言い難く、
アラ45~アラ50の女性を呼び込むためのものなのでしょう。
私はまんまと嵌ったわけで、劇場には行きませんでしたが、
レンタル開始とともに借りてしまいました。

50歳になる専業主婦ピッパ・リー。
夫は30歳上のベストセラー作家ハーブ。息子は弁護士、娘は報道カメラマン。
家事を完璧にこなし、かつ、美しくあり続ける、理想的な女性。
最近、周囲が老人ばかりのコミュニティに引っ越してきたが、
彼女はみんなのよき相談者として、誰からも愛され、称賛を受けている。

彼女には、ハーブしか知らない過去がある。
荒んだ毎日を送っていた10代のころ、
彼女に手を差し伸べたのがハーブだった。
当時は既婚者だったハーブと交際するようになり、
ある出来事を乗り越えて掴み取った幸せ。

それから30年近くが経ち、今、彼女は強い孤独を感じている。
何もかも投げ出してしまいたい。そう思っていたある日、
彼女の目の前に15歳下の青年クリスが現れる。

クリスは、日頃から行き来のある家の息子で、
浮気した妻と別れて実家に戻ってきたらしい。
無愛想な彼になんとなく惹かれるピッパだったが……。

ピッパとクリスの話はちょっとしたオマケ。
また、公開当時は、10代のピッパを演じるブレイク・ライヴリーが
オールヌードになったということを大々的に宣伝していたようですが、
確かに脱いではいるものの、どこも何も見えません。
この宣伝に食いついた人にはご愁傷様。

で、更年期の女性の生き様が痛いぐらいに描かれています。
夫がボケたのかと思いきや、
自分のほうが危うくなっていることを知って愕然するシーンでは、
同年代の女性なら他人事とは捉えられず。

ピッパ役のロビン・ライト・ペン、実年齢44歳。
クリス役のキアヌ・リーヴス、実年齢46歳。
これでちゃんと、役のとおりの歳に見えてしまうところが、
女性にとってはさらにキツかったりして。

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