夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『モナリザ・スマイル』

2005年01月06日 | 映画(ま行)
『モナリザ・スマイル』(原題:Mona Lisa Smile)
監督:マイク・ニューウェル
出演:ジュリア・ロバーツ,キルスティン・ダンスト,ジュリア・スタイルズ,
   マギー・ギレンホール,ジェニファー・グッドウィン他

1953年のアメリカ、ニューイングランド地方。
美術史を専攻するキャサリン・ワトソンは、
名門女子大のウェルズリー大学に新任助教授として迎えられる。

米国一保守的と言われるこの大学では、
卒業生とその親たちが絶対的な力を持ち、教師陣もそれには逆らえない状態。
学生たちは頭脳明晰でありながら、大学院への進学や就職は頭になく、
一刻も早く高学歴の相手を見つけて結婚することを目標にしている。

こんな大学で学生たちの自立心を育て、
教育の在り方を変えたいと長らく思っていたキャサリン。
彼女にとってウェルズリー大学で教鞭をとることは
何よりも待ち望んでいたことだった。

しかし、最初の授業の日、
テキストを完璧に予習してきた学生たちはキャサリンを舐めきっている様子。
彼女が映し出すスライドについて、学生の誰かがすべて勝手に解説し、
キャサリンは教えることすら見つけられない。
結局、教師の資格なしの烙印を押された彼女は
ボイコットの形でその日の授業終了を余儀なくされる。

うちのめされ、葛藤をくり返しながらも
なんとか自分の理想の授業を叶えていくキャサリン。
伝統を重んじる大学にとっては厄介者となった彼女に
学生たちは信頼をおくようになる。

ウェルズリー大学はヒラリー・クリントンの出身校。
彼女の自伝を基にした作品だそうです。

とっても凡庸な作品になっちゃったのですが、
注目すべき若手女優がぞろぞろ出演していて、
それだけでも見どころ十分なのではないかと。
『スパイダーマン』(2002)のヒロイン、キルスティン・ダンストや、
『セイブ・ザ・ラストダンス』(2001)でブレイクしたジュリア・スタイルズ。
ふたりとも米国では大人気の女優ですが、
オバハンぽい顔とオカメ顔で日本人ウケはイマイチな模様。
この作品ではマギー・ギレンホールが秀逸。
彼女も不思議な顔立ちで、この作品の出演若手女優はみんな、
一度見たら忘れない顔なのかもしれません。
似た顔ばっかりよりずっといいや。

コメディ作品のジュリア・ロバーツより、
こんなちょっと真面目な作品の彼女のほうが私は好き。
凡庸でも最後まで飽きずに観られるのは、やはり彼女の力なのかも。

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