goo blog サービス終了のお知らせ 

夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

野球の話、もういっちょいっとけ~。

2003年06月23日 | 映画(番外編:映画とスポーツ)
地味ながらオススメなのが『61*』(2001) 。
これも実話がベースです。
1961年、NYヤンキースのロジャー・マリスとミッキー・マントル。
2人はベーブ・ルースの残したシーズン60本という記録に挑む。
ライバルながら深い絆で結ばれている2人。
『エイトメン・アウト』(1988)のように、
悲しい現実をつきつけられたかのような淡々とした作品もいいですが、
『61*』は熱すぎず、冷めすぎずといったところが○。
監督は『恋人たちの予感』(1989)のハリー役やアカデミー賞の司会でおなじみのビリー・クリスタル。
『モンスターズ・インク』(2001)ではマイクの声を担当していました。
ふだんの彼のやかましぶりからは想像できないほど、静かな佳作だと思います。

定番ながら『プリティ・リーグ』(1992)も大好き。
これも実話だ!
1940年代のアメリカが舞台。
女性だけのリーグが設立され、ワールドシリーズがおこなわれるまで。
役者陣が本気のプレーで魅せてくれます。
このときのマドンナってよかったんだけど。
監督役はトム・ハンクス。
アル中監督が心を入れ替えて……というのはよくあるパターンですが、
酔いどれ監督が似合ってましたよね。

安心して観られて泣けるのが『エンジェルス』(1994)。
施設に預けられた少年。
家族と一緒に再び暮らせることを夢見る彼に
つれない父親は「カリフォルニア・エンジェルスが優勝したら一緒に暮らせる」 と、
絶対ありえないことを言い放って去ってしまう。
エンジェルスの優勝を願う少年。
その願いを聞き届けた天使が舞い降りてくる。
良くも悪くもさすがディズニー映画です。泣くこと必至。

この手の笑いと涙満載の作品は、ハメられてるなぁと思いつつ観てしまいます。
しかし、この手の映画が観たくなるのは
なぜかいつも某球団が定位置に落ち着いてくる頃。
これって現実逃避でしょうか。
今年は幸いにして、まだそんな心境にはなっていません。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野球の話、いっとけ~。

2003年06月20日 | 映画(番外編:映画とスポーツ)
毎年プロ野球のシーズンが開幕すると、必ず野球の映画が観たくなります。
でもそれもいつも最初のふた月ぐらいで終わります。
毎度すぐに失速するチームを応援してるもんで。(--;
今年こそ、ほんまに今年こそ頼むでっ。

あまりにメジャーすぎるけど、
野球の映画といえばやはり外せないのが『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)。
ケヴィン・コスナー演じる農場経営者が不思議なお告げを聞き、
それにしたがってトウモロコシ畑にスタジアムを造る。
しばらくするとひとりの男がそのスタジアムへやってくる。
それはその昔、「シューレス・ジョー」と呼ばれた野球選手で……。

書くまでもないことかと思いますが、
シューレス・ジョー・ジャクソンは実在の大リーガーで、
ホワイトソックスの選手でした。
生涯打率が.350を超えるという素晴らしい選手でしたが、
1919年のワールドシリーズで八百長疑惑がかけられ、
彼を含む8名が球界を永久追放処分になりました。

先日、サミー・ソーサ選手が違法なバットを用いていたとして処分を受けましたが、
そのときに新聞の見出しに「嘘だと言ってよ、サミー」とありました。
これは、シューレス・ジョーに八百長の疑いがかかったとき、
少年野球ファンが「嘘だと言ってよ、ジョー」と叫んだという
有名な話を見出しにもらっちゃったものですね。

シューレス・ジョーの八百長疑惑に興味があるならば『エイトメン・アウト』(1988)。
これはその八百長疑惑事件を淡々と描いています。
事件の背景なども淡々と、しかし細かく描いていて、
このドロドロした事件を感動的に創りあげたりもしていません。
「実話だから感動する」的なところがないのがいいところ。

書いててふと思いましたが、退団理由が「神のお告げ」だった阪神のグリーンウェル、
彼も『フィールド・オブ・ドリームス』を夢見てたんでしょうか。
帰国後フロリダに遊園地を造ったそうです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする